アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

フランス映画「最強のふたり」を観て。

フランス映画「最高のふたり」を観た。

映画「最強のふたり」

有名な俳優はひとりも出ていない。有名な監督が撮っているわけではない。
動員を計れる要素が少ないにもかかわらず、全世界で大きなヒットとなったのは、純粋に映画の完成度の高さによるものだろう。こういう映画はまず観て間違いないというのが私の経験則だ。

そんな期待を持って観た映画「最高のふたり」。噂にたがわず肌触りのよいカシミヤのような、上質な映画だった。

かたや事故で首から下が麻痺という障害を持つ大富豪、フィリップ。
かたや刑務所から出所したばかり失業中のドリス。
まさに普通に生きていれば会うこともない正反対ともいえる境遇のふたりが偶然出会い、やがて互いにかけがえのない存在となる物語。

金持ちと貧乏、障害者と健常者という以外にも黒人と白人、中年と若者など相反するさまざまな要素が複雑に交錯する。その設定が時にフィリップを強者に、時にドリスを強者にと物語に絶妙な変化を与えている。そしてハンディとも思えるその差が、最終的には人としての違い、いわゆる個性として際立たせる。つまりハンディとは世間の評価であって大切なのは自らの心の有り様だということを教えてくれる。まさにこれがこの映画の最大のテーマであり魅力なのではないだろうか。

観ている間に、自分が普通であることが恥ずかしく思えてしまう、そんな不思議な気分に陥った。

私がこの映画で感心したのは、音楽の使い方がとても効果的なこと。
私自身長年CMづくりに携わった経験から、音楽というのは伝わり方をどのようにも変えてしまう大変重要な要素のひとつだ。その観点からみても「ここでこう来るか」と選曲の妙をシーン毎に存分に楽しめた。
特にオープニングのセプテンバー、フィリップの誕生日のシーンのキーとなるブギウギワンダーランド、アースウィンド&ファイヤーの2曲のあて方は絶妙。しかも静的なシーンでは対比的にクラシカルな曲を用い展開の中でのギャップを上手に活かしている。

名前で観る映画もいいけれど、私が思う映画本来の魅力は、こうした名もない映画が、ある日、日の目を浴びて多くの人の心をとりこにしてしまうことだ。そこに映画の持つ力と可能性を強く感じる。

幸せとは心で感じるもの。そして感じ合える友がいれば、人生はもっと素敵なのものになる。「最強のふたり」を観てそんな想いを強くした。

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