アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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小さな共感の積み重ねが、やがて社会を動かす。思いやりの仕事術。

映画「おくりびと」の脚本ですっかり有名人となった放送作家、小山薫堂氏が書いた「幸せの仕事術」を読んだ。



登場するエピソードはすでに小山氏が過去に出版した「「人を喜ばせるということ」「つながる技術」などで紹介されているものが多く、やや新鮮さに欠けているというのが正直な印象。

たとえば、自身の持ち込み企画で実現したお弁当屋さんの特別なお弁当、偶然乗ったタクシーの運転手がパン好きと知って渡した自身のお店の無料券、イチローのお母さんの作ったカレーが特別なカレーに変わる瞬間、などなど、小山氏の有名なエピソードがここでも登場する。

あらためて考えてみると、それもこれも決して特別なアイデアではない。
それでも何度見聞きしても新鮮に映るのは、小山氏の企画が、何とかしてやろうと虎視眈々と企てられているのではなく、もう少しなんとかできないかなぁという「自身の素朴な想い」から生まれていることではないだろうか。

つまりは、アイデア自体が気張らず自然体で実行されやすさを前提として考えられており、受け取った人の笑顔が想像できることだ。この点に小山氏の企画の真骨頂があるのだろう。そういう意味で小山氏は、実行力の人というのが私の感想である。

過去私自身も企画に携わっていて痛感するのは、企画で重要なのは、その企画が実現されるかどうかだ。紙の上でどんなに素晴らしい企画であっても実現されなければ何の意味もないからである。

この本のテーマは、まさにここにある。

企画とは特別なものではなく、日常の中にあるちょっとした気づきをに気づけるかどうか、気づいたたら実行に移せるかどうか。その想いをどう考えたら形にすることができるかをわかりやすく教えてくれていることだ。
だから企画のプロフェッショナルからみると、いささか物足りない内容かもしれない。

彼の考える企画のポイントは、まず自分自身が楽しむこと。そして自分の周りにいる人を巻き込み幸せな気分にすること。その積み重ねがやがて多くの人を楽しませ善い循環を創り出す。

どこまでいっても、基本は身近に存在する小さな小さな単位なのである。

私自身も経験があるのだが、マスコミュニケーションが前提になっているとどうしても個が見えにくくなってくる。一丁やってやろうと力が入るほど、独りよがりの上滑りの企画になってしまうものだ。しかも経験を重ねるほどその度合いが強くなっていく。その点、小山氏の著書を読むと、いつも企画の原点を思い返させてくれる。企画は特別のものではなく、人を喜ばせたいというシンプルな想いの結晶であることを。

ビジネスの現場で企画が求められる範囲がどんどん拡がっているのが今の世の中。
素人だから企画はできないと考えるのではなく、まず近くにいる人を喜ばせてみる、そんなところから始めてみると意外と気づかなかったアイデアが生みだされたりするものだ。
すべての人をプランナーに変えてしまう「幸せの仕事術」。あなたの中で眠っている企画の力が呼び覚まされるかもしれない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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