アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

GDPが増えれば、本当に私たちは幸せになれる?

枝廣淳子さんとアラン・アトキソンの共著による「GDP追求型成長から幸せ創造へ~グリーン経済とそのあとに来るもの」を読んだ。



持続可能型社会の実現に向けて講演会、出版と精力的に活動を続けるふたり、本書でも持続可能なこれからの国家、経済のあり方を鋭い切り口で説いている。

そもそも経済成長とは何か?

本書では過去に遡って経済成長が歴史の中でどのような形で進められてきたかがわかりやすくまとめられている。
経済成長の歴史を知ることで、あらためて今後も経済成長が必要かどうか、読む人ひとりひとりに考えてほしいという、ふたりからのメッセージなのだろう。

「経済成長」はあくまで手段であって、目的は「誰もが幸せに暮らせる社会を創ること」と枝廣さんはいう。

統計データを持ち出すまでもなく今の世の中を見ていると、幸せを実感している人は以前より大きく減っていることは間違いない。

3万人を下らない年間の自殺者。長時間労働で疲弊した会社員、その延長線で鬱病を患う人々。すべてが経済成長をひたすら追い求めてきた結果、というと言い過ぎだろうか。今の多くの政治家の議論を見ていても、そもそも経済成長自体を目的化してしまっている、現実とのその乖離の大きさ自体に問題を感じるのだ。

国の行く末を左右する政治家だけに、もうすこし大局的に俯瞰してみて本当に経済成長が必要かどうかの議論を重ねてもらいたいと切に願う。

さて本書は、この経済成長と幸せの関係を問い直すというのが大きなテーマになっている。

「グリーン成長」がこれからの社会に対する重要なキーワードになっているが、これに対してもふたりは、成長ありきの考え方がベースになっており従来通りの成長と大きな違いはないと手厳しい。

冷静に考えてみればわかることだが、重要なのは、成長が必要か必要でないかの議論ではなく、地球環境を損なうことなく人々が幸せになれる社会の実現に対する議論なのである。

そこを間違うと、自分で自分の首を絞めることになり、地球人にとって最悪の事態にもつながりかねない。

未来の運命は、まさに今ここに生きているひとりひとりの手に委ねられているのだ。
そういう意味では枝廣さんとアトキソンの提言は実に重い意味を持っている。

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