アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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アドマンが陥りやすいソーシャルメディアの罠。重要なのは21世紀型の「ホスピタリティ」

Facwbookマーケティング・プロフェッショナルガイドを読んだ。その名の通り、主にFacebookをマーケティングに活用しようと考える企業の担当者に向けてのハウツー本である。



従来型のマス広告や販促手段が効かなくなったと言われて久しい。

効かなくなったのには当然理由があるわけで、中でも大きいのは生活者のライフスタイルの変化だろう。特に20代世代においてのメディア接触時間の減少は顕著でテレビを見ない、新聞を読まないという割合がどんどん増えている。その傾向を無視して広告を投入しても却って企業にとっては反感を買うことになるばかり、悪循環となるわけだ。旧来の広告業界を疲弊させているいちばんの原因はここにある。

そんな中で、一歩進んだ顧客とのコミュニケーションを大切にしている企業は何を考えているかというと、電通の京井氏も低唱する「ロングエンゲージメント」だ。
顧客との関係を単発的な売上獲得ではなく、長い付き合いの中での信頼の獲得をベースに考えていこうというもので、生涯顧客価値=LTVの獲得といってもよい。

この顧客からの信頼の獲得をベースとしたマーケティングを可能にしたツールが、本書で紹介されているフェイスブックを始めとするソーシャルメディアである。

したがって重要なことは、ソーシャルメディアが作る場は売るためやプロモーションのための場でなく、あくまで顧客との交流の場であると認識することだ。

企業がこの意味を捉え損ねて従来メディアと同じように対応すると、本来プラスのはずの努力がマイナスの効果として現れてしまうから恐ろしい。

ソーシャルメディアによって、顧客との間で築かれるコミュニケーションも20世紀型の一方通行のサービスから、取り組み方によっては顧客一人一人にオーダーメードの価値を提供する21世紀型の「ホスピタリティ」にまで進化させることができる。

まさに20世紀型のコミュニケーションと正反対にある21世紀の今、企業がどのようにふるまうべきか、そのあたりの要点が実にわかりやすくまとめられているのが本書。あくまで重要なのは考え方であり、技術書ではないところに本書の価値がある。

長年広告に携わってきた人間こそ陥りやすいソーシャルメディアの罠。まずは価値観の軌道修正からはじめなければますます大変なことになるだろう。

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