アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

ベロシティ思考。冒険するように、仕事を楽しめ!

世界最高峰と称されるクリエイティブエージェンシーAKQAの創始者アジャズ・アーメッドとNIKEデジタルスポーツ担当副社長ステファン・オーランダーの対話による新刊「ベロシティ思考~最高の成果を上げるためのクリエイティブ術」を読んだ。



立場は違えど、デジタルクリエイティブという分野で時代の最先端を走ってきたふたりはいう。
今、確実にわかっていることは「変化は止められない」ということだけだと。

変化が前提となる新しい時代環境をふたりは「ベロシティ」と称し、ベロシティを味方につけるための7つの原則を挙げている。

1.銃の前では、最強の手札も無駄になる。
2.行うは易く、言うは難し
3.最高の広告は広告ではない。
4.手軽さは、正しさの的である。
5.そこに「人」がいることを忘れずに。
6.最高のジョークも、会議にかけるとダメになる。
7.自分自身よりも大きな目標を持て。

以上の7つだ。

詳しい意味はぜひ本書を読んで確かめて欲しいわけだが、そのさわりを紹介しておく。

たとえば1.銃の前では、最強の手札も無駄になる。

かつて最強のカード師と言われる男がいた。そこに突然、拳銃を持った男がやってきたら…最高の手札もすべて無意味なものになってしまう。つまり拳銃というひとつのテクノロジーがすべての前提を変えてしまうわけだ。ベロシティとはまさにそんな状態。だから、安住は死を意味し、あぐらをかいたら終わりと。

本書には喩えとして、時代を変えた男たちの名言がいくつも登場する。

中でも極めつけがAmazonの創始者ジェフ・ベゾスが放った次の言葉。

「広告は、平凡な製品やサービスをつくってしまったことに対して、あなたが支払う代償である」

長年、広告に携わってきた身としては耳が痛い。広告でどうこういう前に製品自体が強い独自性を持っていることが重要だ。逆にいえば、製品自体が陳腐であれば、どんなに広告で化粧をしても、すぐに素がばれてしまうというわけだ。

本書でAKQAのディレクター、イナモト氏は言っている。20世紀の広告会社は「アート&コピー」で長らく成り立っていた。しかし、これからはずばり「アート&コード」だと言っている。コピーがコードに変わっただけで何が違うのか。そう思うなら、すでに時代から遅れをとりつつある証拠と肝に銘じよう。

ベロシティ思考の時代、本書の帯にある「冒険するように、仕事を楽しめ!」ているか。
この先、クリエイティブな仕事を続けるためには、まずはそこから自身を見つめ直す必要がありそうだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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