アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

広告とソーシャルメディアがつくった「つながり」の道を情報が自走していく。

電通のアカウントプランナー京井良彦氏の書いた「つながる広告」を読んだ。



京井氏にとっては前作「ロングエンゲージメント」に続く2作目の著作。

前作同様、私自身はこの新刊での彼の主張にも全面賛同だ。

かねがね自分がもやもやと頭の中で考えていたことを文章で整理してまとめて「どーだ」と提示された感覚。
「なるほど、そういうことだよね」と、登場する事例も含めページをめくる度にうなづくばかりだった。

ソーシャルメディアと広告の関係を書いた本はほかにもたくさんあるが、どちらかというと、広告、特にマス広告には否定的なネット側の人によって書かれたものの方が多い気がする。

そんな中で、彼の著作は、同じ電通の佐藤氏が書いた「明日の広告」と同様、あくまで広告の可能性を前提に書いている点に希少価値があり、読んでいてもワクワクするような高揚感を感じられる。

もちろん現役バリバリのアドマンであることの影響も大きいが、広告への熱い想い、広告業界に対する深い愛情がバックボーンとなっていることが大きいのではないだろうか。

さて肝心の内容、本書のタイトルにもなっている「つながる広告」の主旨であるが、
広告がソーシャルメディアと連携することにより、人と人、企業と人がつながり、そのつながった道の上を情報が自走していくというものだ。

京井氏は、そこに新しい広告の姿を確信している。

少し前までの広告は情報を自社の有利なようにコントロールして説得する役割がメインだった。
しかしこれからの広告は、あくまで「つながる」ことにより共感を創造することを前提とする。
従って、企業にとって大切にしなければならないのは、つながった後のつながり続ける情報の発信力になってくるのだ。

承知の通り、ソーシャルメディアが主流となる時代は、情報はコントロールできないことが前提。
だからこそ真摯な隠し立てのない情報発信がなされなければならない。

人と人がつながった道の上を情報が自走して「共感」を広げていく。なんとも夢のある喩え、
その新しい姿が、何となくではあるが可能性とともに具体的な映像としてイメージできるのではないだろうか。

現役アドマンはもちろん、これからのメディア・広告との係わり方を模索中の人にもぜひ読んで頂きたい、そしてできれば前作「ロングエンゲージメント」も合わせて読むと、彼の主張の意義がよりわかるだろう。

新書ではもったいないような、読んで損のない太鼓判の1冊である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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