アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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「低エネルギー社会の実現」という課題解決にデザインができること。

この夏の電気需要をまかなえないから原発を再稼働させる。

それだけ切迫していることは承知するが、常に目の前の議論だけが目立つのは、一にも二にもこの国の将来像が描けていないからではないだろうか。

当然、私たちの立場からいえば、エネルギー問題について感心が薄いことも大きな問題だ。

そこには長い間に刷り込まれてきた成長=拡大=繁栄という価値観がじゃまをしている。
経済も企業も社会も拡大することによってしか成り立たないと植え付ける、教育の問題も大きいだろう。

今大切なのは、成長を前提にしない国のあり方を利害関係抜きに議論できるクリエイティブな土壌づくりではないかと思う。特に国をリードする政治家や官僚にそういった資質が決定的に欠けている。

博報堂デザイン社長、永井一史氏が書いた「エネルギ問題に効くデザイン」を読んだ。



「エネルギー消費の削減」という社会問題をデザインで解決する、がテーマ。
博報堂の若手デザイナー30人とのワークショップを通して、その発想のプロセスやアイデアを提示している。

永井氏自身、大震災を契機にエネルギー問題を真剣に考え学んできたそうだ。
そして考えれば考えるほどデザインが大きな困難に対してあまりに無力だと感じたということ。

そういう意味で本書は、いま一度デザインにできることでエネルギー問題という社会的課題と向き合う、永井氏の現時点でのひとつの答えといえるかもしれない。

本書の意義は、あくまでエネルギー問題を自分の立場で考えるというきっかけを提示していることだ。
エネルギー問題にとって大切なのは、まず関心を持つこと、問題の本質を知ること、そして考えるということ。

その上で行動に変えることができれば、クリエイターに新たな役割が付与されるだろう。

若手デザイナー30人のアイデアはそれぞれ創造性に溢れ今すぐ実践できそうなアイデアもある。

そろそろデザインも新しいステージに登る時代が来ていることを実感した。
そういう意味で広告会社が取り組んだ本書の意義は大きい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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