アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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オフィスを見れば、経営者の「創造力」に対する考え方がわかる。間違いなく。

プロモーション会社、eプライズを創設、世界最大のインタラクティブ・プロモーション会社に育て上げたジョシュ・リンクナーが書いた「ひらめきトレーニング~クリエイティブに結果を出す5つのステップ」を読んだ。



リンクナーは起業家でありながら、プロのジャズ奏者という肩書を持つ。
ジャズのアドリブ演奏を通じて身に付けた「創造力」が、ビジネスにおいても非常に有意義に働いたそうだ。

リンクナーは、創造力とは何かから始まって、問いかける→準備する→発見する→火をつける→実行に移すの5つのステップで、自身の体験を元に創造力のビジネスへの活用法を解き明かす。

そもそも、なぜ創造力?という理由であるが、ビジネスのあらゆる分野でコモディティ化が進行しているのが今の世の中。
他社との違いが明確に見えなければ抜け出すことができない環境にある。
その閉塞した現状を切り拓く切り札がずばり「創造力」というわけだ。

当たり前だが創造力は目に見えない。
それだけにどのように創造力を付ければ良いのかわからないという人がほとんどだろう。

リンクナーは言う。
創造力は生まれながら備えているという先天的なものではなく、鍛えれば誰でも持つことができる後天的なものだと。つまり私たちに欠けているのは創造の才能ではなく、創造力を開放するシステムなのである。

中でも、創造力を育む場という意味で、オフィスの存在は大きいとリンクナーは続ける。
オフィスにお金をかけてもそれ自体で利益を生まない、ということでお金をかけたがらない経営者も多い。

以前の会社で、こんな笑うに笑えない話があった。

新しいオフィスへ引っ越した時のこと。引っ越しを仕切っていた役員がこういった。
「制作には新しい机を渡したから、椅子は営業が新しいものを使え」

もちろん予算の都合はあるだろう。
しかし、働きやすい環境が良い成果物を創造するのであれば、少しばかり座り心地の良い椅子を制作に用意しても損はないはずだ。広告会社ほど創造性が求められるビジネスはないのだから。
ついでながら、その言葉を聞いた時、その役員への信頼がモチベーションとともに一気に下がったのはいうまでもない。

さて、あなたの会社は、創造力を育む場となっているだろうか。
もしあなたが経営者であるなら、一度オフィスのあり方を見直してみるのもいいのではないかと思う。

まだまだ未開拓のビジネスにおける「創造力」。

号令をかけて社員の尻を叩いてもモチベーションが上がる時代ではない。
ましてや社員は企業の所有物ではない。

どうしたら社員の創造性を高め、利益を創造できるか。

そういう意味で本書は創造性について書かれた宝箱のような存在だ。
蓋を開けてみれば意外なヒントが見つかるに違いない。

※内容は素晴らしいだけに「ひらめきトレーニング」というタイトルは残念。
 もう少しクリエイティブな心に火をつける訳はなかったものか。
 訳者花塚さんの一度聞いてみたい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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