アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

実行されなければ、ミッションではない。

フィールドマネージメント代表取締役、並木裕太氏の書いた「ミッションからはじめよう!」を読んだ。



元マッキンゼーの最年少役員という帯のキャッチフレーズからわかるとおり、並木氏はバリバリの現役コンサルタント。
が、コンサルタントが立てる戦略は意外と成果に結び付かないという点で、本書はある種その他大勢のコンサルタント否定の本にもなっている。

さて、今ほどミッションが重要な時代はない。

なぜなら商品やサービス自体がコモディティ化、いいかえれば商品自体の違いがほとんどなくなっているから。
それでは何で商品やサービスを選ぶかというと、同じ値段なら良く知っている会社、共感できる会社となるわけでる。

ご存じだと思うが、ブランドを形成するのはあらゆる顧客接点における生活者が描く印象、
従ってその総和がブランド力=強いブランドということになる。

当然ながら強いブランドはあらゆる顧客接点でぶれがない。その強いブランドに共通するのが「ミッション」の存在。

つまりは、ブランドの核となるのが「ミッション」なのである。

たとえば、ある社員がうちの強みは安さというのに、広告では質の高さを訴求している。
極端な話ではあるが、ミッションが不明確な会社では、こういうことが日常茶飯的に起こる。

買う人、利用する人からみれば、このブランドに共感できないのは当然だろう。

本書の特長は、いかにミッションを変革のプロセスに取り込んで変革を実行できるか、いわば実践することに重点を置いた書であること。

とかくミッションというと、作ったは良いが絵に描いた餅に終わってしまうケースがほとんど。作るより使うほうがよほど難しいのだ。ましてや具体的な成果に結びつけるとなると至難な技となるだろう。ミッションについて書かれた本の致命的な欠点がここにある。

ということで、本書では、理解を早めるために、実際の航空会社を想定し、その変革プロセスの物語として紹介している。
物語=感情移入しやすいという点でまずは成功といえるのではないか。
特に、各自のミッションを具現化するミッションコーンの作り方を並木氏自身の会社の例をもとに解説する章などは、今すぐにでも自社にあてはめることができそうな気にさせてくれる。

そういう意味で本書のミッションは、ミッションの重要さをひとりでも多くの人に知ってもらう、ではなく、
ミッションを軸にひとつでも多くの改革の成功例を作ることとなるだろう。

ミッション次第で結果が変わる、ミッションはそれほどまでに重要なのである。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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