アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

伸び悩む会社や社員に欠けているもの、それは「デザイン」だ。

マーティ・ニューマイヤー氏の、「ザクを探せ」に続く新作「デザインフル・カンパニー」を読んだ。

本書、ズバリ経営者や幹部が読んでおくべき、いや読まなければならないマストな1冊。
それほど影響力の大きい1冊であると断言できる。



かつてモノ作りで世界を圧倒していた日本の企業が、長い低迷期に入っている。
その最大の原因を、アップルの成功とソニーの凋落に見ることができるような気がしてならない。

それでは、その最大の違いは何だろうか。

本書で度々登場するニューマイヤー氏の言葉「企業が失敗するのは進路の選択を間違えたからではない。もっといい道筋を想像できないからだ」がずばり言い当てているのではないか。

アップルの原動力は、何といっても故ジョウブズ氏の、見たことのないものを想像する力。
つまり想像力、そしてそれを形にする創造力だと考える。

対してかつては今のアップルのような存在でワクワクするような製品を生みだしていたソニー。
この想像力が明らかに欠如してしまった結果が、今の凋落にあるのではと推測する。

そしてそこには、日本の生真面目さが生んだ、かつて日本企業の最大の強みだった「生産管理」の弊害も大きい。
効率の追求は、時に組織を委縮させチャレンジする心を失わせてしまうからだ。

ニューマイヤー氏は「デザイン」を、単に目に見える形ではなく、もっと広い意味での「変化を起こす力」と定義した。

たとえば経営も「今の姿」を「あるべき姿」に変えるという意味でデザインという概念で捉え、
これからの企業の理想像=デザインフル・カンパニーというのが本書のテーマである。

ニューマイヤー氏は続ける。
成長する企業の経営者はデザインフルなリーダーであり、クリエイティブなアーティストと同義だとも。

閉じた世界でひたすら効率を求めてきた結果、大きく金属疲労を起こしてしまったのが今の企業の姿。
だとすればもう今の延長線上で解決を求めることは難しいのではないだろうか。
そう考えれば目指すべき姿はただひとつ、デザインフル・カンパニーなのである。

アップルにはなれないが、アップルの思想を学びそのエッセンスを会社に取り入れることはできる。
経営者がいかに頭を柔らかくできるか、プライド・過去を捨てることができるか・・・
いささか笑い話になるが、この時点ですでにデザインフルであるか試されているのかもしれない。

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