アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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エシカルは広告会社とも相性の良いキーワード?

トヨタ自動車グループの広告会社デルフィスの社内プロジェクトチーム「デルフィス・エシカルプロジェクト」が編著の「まだエシカルを知らないあなたへ」を読んだ。



正直このエシカルというキーワード、一時のロハスではないが、都合のよいエコ系のキーワードとして使われることで、本質が見えにくくなってしまうのではないかという心配がある。

特に広告会社がこの言葉を使うと、とたんにマジックワードに見えてしまうのは私だけだろうか。

まぁそんな心配はさておいて、読んでみると、豊富な事例をもとに幅広い観点で書かれており、大変参考になった。
また単なる事例ではなく実際にエシカルを実践している“人”にフォーカスし、現在に至るまでのさまざまな物語を紹介している点が、新鮮に感じられた。

さてこのエシカルという言葉、日本では2008年頃から使われ出したようで、しばしばファッション誌の特集で取り上げられてきた。名古屋でも原田さとみさんがエシカルファッションを中心にその普及に一役買っている。(原田さんは本書でも紹介されています)

エシカルとは直訳すると倫理的、道徳的という意味であるが、そこから転じて、自分のことだけでなく人や地球の事を考えて自分の振る舞いを決めるというニュアンスで使われることが多いようだ。

エコやサスティナビリティなど類似の言葉は多いが、もう少し積極的な意志を示す言葉だそう。

本書の中で特に注目したのは第4章「エシカルでビジネスを行うということ」。

様々な分野で進むエシカルの視点を企業がどうビジネスに取り入れるかについて書かれている。

そんなエシカルの視点で企業があるべき姿を示したのが、ソーシャル・ドリブン・モデル。(次の図)

ソーシャル・ドリブンモデル

本書からその説明を引用してみる。

「ソーシャル・ドリブン・モデルは、クルマを社会と見立てクルマを動かす四輪にそれぞれの異なる役割を割り振ったもの。
後輪に「利益」と「社会問題の解決」があり、この二つが社会を動かす動力を生み出す。
そして社会の行き先の舵を取るのは前輪の「生活者」と「企業」だ。
このモデルのポイントは大きく二つあり、一つは後輪にある「利益」と「社会問題の解決」が連動していること。
もう一つは「生活者」と「企業」が同列にいること。
このクルマを動かす原動力となるのが「社会を良くしたい」という生活者や企業の心、すなわちエシカルな意識だと考えている。」

この図をよく理解できれば、今企業がどのようなふるまいをすべきか、わかってくる気がする。

今回デルフィスが取り上げたように、広告会社にとってはこの先、エシカルは避けて通れないキーワードになることは間違いない。ある意味、エシカルをキーワードにいま一度事業を棚卸してみれば意外なビジネスチャンスが見えてくるように思う。

そう考えるとアドマンには読んでおいて損はない、そんな1冊だ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

ありがとうございました

昔から拝読させていただいております。その憧れのブログに載せていただき、感激しております。
「エシカルを記号にしてはいけない」
これはマザーハウスの山崎副社長に言われた言葉です。

これを戒めに本書を書かせていただきましたが、果たして「消費の記号」に終わってしまうかは、
自分たちも含めたプレーヤー次第だと、気を引き締めております。

ありがとうございました。

Re: ありがとうございました

こちらこそご丁寧にメッセージ、ありがとうございます。

読んで頂いてるとのこと、大変うれしく思います。

エシカルが当たり前の世の中になれば良いですね。
そのために御社の活動は大変重要かつ意義のあるものと思います。
さらなるご活躍を期待しております。

今後ともよろしくお願いします。

> 昔から拝読させていただいております。その憧れのブログに載せていただき、感激しております。
> 「エシカルを記号にしてはいけない」
> これはマザーハウスの山崎副社長に言われた言葉です。
>
> これを戒めに本書を書かせていただきましたが、果たして「消費の記号」に終わってしまうかは、
> 自分たちも含めたプレーヤー次第だと、気を引き締めております。
>
> ありがとうございました。

  • 2012/04/18(水) 21:04:00 |
  • URL |
  • スミダマサル #oxObac6k
  • [ 編集]

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