アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

脱原発はもう選択肢のひとつではない。「日本の大転換」を読んで。

原発が必要か必要でないかではなく、はじめから原発を除外したエネルギー政策が必然だと思う。今回の原子力災害の悲惨さをみていれば、そう考えるのが普通ではないか。何よりコントロールできないこと自体に恐ろしい未来を感じるからだ。

中沢新一氏が書いた「日本の大転換」を読んだ。



ご存じのとおり、中沢氏は原子力反対の推進者。先日は原発の問題を訴え新たな日本を形作るための活動団体「グリーンアクティブ」も立ち上げた。

中沢氏は、原子力発電そのものが生態圏の外部に属する物資現象からエネルギーを取り出す技術であり、今回の事故のように甚大な影響が及ぼされた時、それを修復する能力を私たちの生態圏は一切持ち合わせていないところに問題があるという。これは火からはじまったエネルギーの歴史上、はじめてのことだそうだ。
考えてみれば、人間は踏み込んではいけない領域の踏み込んでしまったということかもしれない。

巨大津波が引き起こした今回の原発事故。
はからずも私たちの前に、新しい知の形態の出現を促すことになったと中沢氏。

地球科学と生態学と経済学と産業工学と社会学と哲学とをひとつに結合した新しい知の形態。
それを中沢氏は「エネルゴロジー=エネルギーの存在論」と名付けた。

エネルゴロジーによる新たな日本の未来の創造。
これが本書で全面的に展開されており、中沢氏のこの先の活動の骨子でもある。
そういう意味で中沢氏は、本書を新しい「革命」へのマニフェストと位置づけてもいる。

革命というと一歩引きかねないが、あくまで知の転換による静かな革命だ。

経済主導で成長をベースにした20世紀。そして今回の大震災、大災害を超えて新たな次元の21世紀。
再生をめざすためには、私たちひとりひとりの価値転換が必要不可欠だ。

つまり「日本の大転換」は「個人の価値観の大転換」から始まるのである。

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