アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

安田氏とワイキューブの7435日。

安田佳生氏が書いた「私、社長ではなくなりました。」を読んだ。



安田氏といえば、一時飛ぶ鳥を落とす勢いだった人材コンサルティング会社「ワイキューブ」のもと社長だ。その後、下火になると見るやブランディングのコンサルティング会社に転換させるなど、時代感覚に優れた経営者のひとりだと思っていた。

元というのは、昨年経営に行き詰って会社が整理に追い込まれていたからだ。現在は社長の座を降り、整理後の新会社で顧問を務めている。

安田氏の書いた本の影響もあり、ワイキューブは私自身かなり以前より広告会社の目指すべき姿として注目していた存在だった。しかしその実態は経験の浅い若いスタッフをコンサルタントとして置き、数百万円のコンサルティングフィーを設定するという今思えばありえないビジネスモデル。当時から誰がそんなお金を払うのだろうと疑問視していたところもあったが…やはりそうだったのかというのが今の素直な感想だ。

本書は、創業当時より夢を追う一方で常にお金に追いかけられていたという安田氏の苦悩を自身が綴っている。
人材がすべてと考え、良い人材を採用するために、自社内にカウンターバーを作るなど話題には事欠かなかったが、かなり無理を重ねていた実際の姿があらためてわかった。

とはいえ安田氏の考え方には広告会社が本来取るべきフィービジネスのアイデアがたくさんある。問題なのは、安田氏はアイデアに長けた人ではあるが、決して経営に長けた人ではなかったということだ。実務に強いサポートできるブレーンがいればまた違った結果になっていたかもしれない。

安田氏の失敗のプロセスを知ることで、経営にはアイデアや夢だけでは実現できない、もっと泥臭いセンスが必要なのだとあらためて思う。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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