アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

「強者」ではなく、「本物」をめざせ。「強く生きたいと願う君へ」を読んで。

ベストセラーとなった「日本でいちばん大切にしたい会社」の坂本光司氏が書いた「強く生きたいと願う君へ」を読んだ。



坂本氏が40年にわたり、6600社もの働く人々の生き様をみてきてわかったことを「動じない心をつくる15の法則」としてまとめている。

坂本氏の一貫したテーマ、それは弱者といわれる人たちへの温かい眼差しだ。そして何よりこだわるのが、その弱者といわれる立場の人への経営者の姿勢である。

坂本氏が100%否定するのがリストラ。リストラをするのであれば、経営者はまず自らの腹を切れと。

普通に考えれば「経営者」が強者で「従業員」が弱者となる。
中にはそんな権力を笠にやりたい放題の経営者もいる。

しかし、こんな世の中だ。
経営者も偉そうにしていても、やがて業績が悪くなり会社が倒産するかもしれない。
スターだった社員も、異動になったり転職したりで弱者の立場に立たされるかもしれない。
また老いること自体、ある意味弱者への道を歩いているといえないでもない。

つまり「強者」「弱者」は絶対的なものではなく、状況によっては簡単に入れ替わる相対的なものに過ぎないのだ。自分本位の人間が弱者になった時、おそらくは誰も手すら差し伸べてくれないだろう。

しかしながら、いわれてみればもっともだが、自分が「強者」の立場にある時は意外と気づかないもの。その立場を勘違いすると、部下に無理を強いたり、下請会社をとことん苦しめたりしてしまう。

私自身、勤めていた広告会社が倒産して今勤める会社では立場が180度変わった。今あらためてわかることは役職が上になればなるほど、人間としての器が問われているということ。振り返ってみれば「あぁ、昔は嫌なことをたくさんしてしまったなぁ」と後悔ばかり。社員は役職ではなくその人そのものを冷静に見ているのだから。

しかし後悔しても過去は消せない。その気づきをこれからの人生に活かすしかない。

坂本氏いわく、“だからこそ強く生きるためには、驕ることなく「本物」をめざさなければいけない。”
そう、本当に強く生きるとは「強者」になることではなく「本物」になることなのだ。

坂本氏の本に度々登場する、日本理化学工業の大山社長はじめ素晴らしい経営者の考え方。弱者といわれる人たちのエピソード。
涙なしにはページをめくることができない珠玉の言葉の数々に心が洗われる。
さて、泣けるということはそれだけ感じる心があるということだろうか。泣けるうちはまだ成長できるということかもしれない。今はそういうことにしておこう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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