アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

「従業員第一、顧客第二」 インド発世界的IT企業、変革のリアルストーリー。

インド国内だけでなく世界的に活躍するITサービス企業の経営者、ヴィニート・ナイアー氏が書いた「社員を大切にする会社」を読んだ。



物語は、彼が子会社の社長を経て親会社の社長に抜擢されるところからはじまる。

就任当時、会社はすでに大企業であったものの衰退の道にあった。
そして苦悩の末、彼が立て直しのテーマに掲げたのが「従業員第一、顧客第二」である。

その結果は、就任4年で売上3倍、利益3倍、顧客5倍、離職率半減…

従業員第一を掲げる企業は他にもたくさんあるが、それに結果が伴うというのは、かなりハードルが高い。
特に好景気の時はいいのだが、いざ不景気となった時に、その信念を貫けるかと言うと過去の例をみても稀有ではないか。

本書を読んで感心するのは、すべてが論理的でありながら、基本は人間個人を尊重し、最重視していること。つまりは顧客第一の視点がいささかもぶれていないことだ。
トム・ピーターズが彼を「ネクスト・ドラッガー」と称するのも理解できる。

たとえば、組織のピラミッドをさかさまにするという発想。日本でも組織図を天地逆にして示し、社員重視を掲げる企業があるが、ここでは視覚の問題ではなく、実際に現場の社員を活かすさまざまな方法を模索し、従業員満足につなげている。そして最終的には彼自身の360度評価にまで行き着く。

繰り返しにはなるが、本書の凄いところは全て実話であり、現役のCEOが自ら書いていること。
改革を進める彼の苦悩、喜びがよりリアルに伝わってくる内容となっている。

理念の大切さ、そして信じる道を貫くことの重要性。学ぶことが多々ある1冊となった。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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