アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

大公開時代の必読書、それが「ザ・サンキュー・マーケティング」

「ザ・サンキュー・マーケティング」を読み終えた。



タイトルに掲げたのは本の帯に書いてあったキャッチフレーズであるが、まさに世は大公開時代まっただ中にある。

大航海ならぬ大公開、つまり誰もが情報発信者となれる時代。
そんな時代のマーケティングを本書の著者ゲイリー・ヴェイナチャック氏は「サンキュー・マーケティング」と名付けた。

ヴェイナチャック氏は、実家の酒屋の事業を8年間で年商300万ドルから4,500万ドルまでに拡大した実業家。その成長の核となったのがインターネット、ソーシャルメディアだ。
(彼がいかにビジネスを成長させたかは前作「ゲイリーの稼ぎ方」に詳しい。ちなみにこちらも良書)

彼が成功したポイントは、一人ひとりの顧客と1対1の関係を築くこと。そのためには労力を惜しまない。あくまでも売上は結果なのであって、重要なのはどのように顧客の期待に応えることができるかにある。

つながることでおしゃべりが進み、絆が生まれ、交流が深まる。よくよく考えてみれば、そこにあるのは昔街のあちこちにあった商店の話好きの親父とお客の姿だ。

そして彼曰く、成功する者と成功しない者を分けるのはほんの些細なこと。
変化を恐れずただちに行動できるか否かにあるという。

ヴェイナチャック氏は、サンキュー・マーケティングを「マーケティングの世界で孤立し、ないがしろにされ、無視されてきた消費者と親密な関係を企業が結んでいくこと」と定義づけている。

つまり親密な関係を結んでいくために活用したのがインターネット、ソーシャルメディアという手段なのだ。
ともするとソーシャルメディアありきのマーケティング論になってしまうが、あくまで手段のひとつと考えられるところが、彼がソーシャルメディアの本質を知っている証とも言えるのではないか。

彼はまたこうも言う。「ソーシャルメディアは今この時点では顧客との関係づくりに最適な手段であるが、永遠に続くものではないと。時代が変わればまた新たな手段が登場するのは間違いなく、それだけに絶えず先を読むことが重要になってくる」と。

決して彼はソーシャルメディア万能と考えていないところも好感が持てる。場合によっては屋外看板などの伝統的メディアと組み合わせることもさらに効果的と柔軟だ。

ソーシャルメディアのエッセンスを取り入れることでまた見えてくることもあるはず、何はともあれ初めて見ることだ。一歩踏みきれない時の背中を押してくれる、そんな1冊である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

ご紹介ありがとうございます。

スミダマサル様

実業之日本社の酒井と申します。
こんにちは。

『ザ・サンキュー・マーケティング』を
ご紹介いただき、ありがとうございます。

アドマン歴30年のスミダさんに、
こんな風に本書をご評価いただけたこと、
とても嬉しく、光栄に存じます。

本書はFacebookページも設けております。
そこでスミダさんのブログのことを
投稿してもよろしいでしょうか。

以上、ご確認のほど
お願い申し上げます。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://adrunner.blog38.fc2.com/tb.php/1172-045e0077
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad