アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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新しい日本、キーワードは「美質」

日本香堂社長、小仲正久氏の書いた「美質」の時代を読んだ。



美質とは、辞書によれば「生まれながらに持つ美しさ、よさ」の意味。
小仲氏は、美質は日本人が本来持っている美的DNAであり、古代から綿々と受け継がれてきたものと書いている。

高度成長期以降、欧米的食生活、グローバル化、成果主義など、日本本来のよさがどんどんと打ち消されていった。確かに物質的には豊かにはなったが心の部分ではどうだろう。多くの人が幸せを見失っているというのが現実ではないだろうか。そして、このままではいけないという危機感が決定的となったのが、今回の原発の事故だ。

小仲氏は今回の原発事故を一つの価値観が終わった象徴と見て、現在は新たな価値観への移行期にあるとする。
そしてこの移行期を経て到達する新たな価値観が、冒頭に掲げた「美質」なのだ。

別の見方をすると、これまでの価値観の中心にあったのが欧米型の「効率性」重視。いかに安くいかに速くモノをつくるか、いわばハード主体の考え方だ。そこに人の存在は薄い。それに対してこれからの価値観は、精神性、いわばソフトで勝負することだと小仲氏はいう。日本本来が持っている伝統や文化という美意識を資産として活用する「美質立国」をこれからの日本はめざすべきと。

ハードからソフトへ。モノからサービスへ。
小仲氏がいうように、あらゆる産業で劇的な転換が起こりつつある。私も強く同感する。
しかし本当に重要なのは、経営者の価値観の転換なのだ。形だけ変えても真の変革は訪れない。過去の成功体験に支配された心を総入れ替えして取り組むべき大転換の時なのである。

◎本書には、一時日本香堂の顧問でもあり、ノードストロームの伝説とも言われるサービスを築いた元副社長ベッツィ・サンダース氏との対談も収録されている。氏のサービスの考え方は一貫して顧客視点であり非常に参考になる。

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