アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

五木寛之氏「下山の思想」を読んで。

売れていると聞くと、とたんに止~めたとなるあまのじゃくな私であるが、
テレビの取材を受けている五木氏の含蓄のある言葉に、これだけは読んでおいた方がよいだろうとなった。
五木寛之氏の「下山の思想」である。



これからの社会は拡大から縮小へ向かうだろう、しかしそれは決して後ろ向きなものではない、と
先日ここでも書いたが、五木氏はそんな時代観を「下山」というひと言に見事に凝縮させた。
79歳という高齢(失礼ながら)にもかかわらず、相変わらずのカミソリのような鋭い言葉力にまずは脱帽である。

さて、山に登るとは3つの要素があると五木氏はいう。

1.山に登ること
2.山頂をきわめること
3.下山すること

登ることに神経が集中しそうだが、登山が成功といえるのは無事下山を終えたときなのだ。

五木氏は今という時代を登山に例えて、まさに明治以降続いてきた成長の歴史が終わり下山の真っ最中にあると分析している。

山に登るというと思いだすのが、先日の箱根駅伝。
見ていてもわかるが、山登りには山登りにふさわしい走り方、山下りには山下りにふさわしい走りが求められ、
それぞれにスペシャリストが存在することが、観戦する私たちの興味をさらに駆り立てる。

同じように「下山のとき」にもそれにふさわしい生き方、価値観があるようだ。
しかしそれは決して諦めの行動ではなく、新たな山頂をめざす前の重要なプロセス、というのが本書の大きなテーマ。

人を蹴落とすのではなく、自分さえよければ良いというのではなく、
優しさと思いやりを持った時代。それが私の「下山のとき」のイメージ。
当然、ビジネスのあり方、経営のあり方も変わる必要がある。それが時代の必然である。

「下山の思想」、この未曾有の時代を生きていく貴重なヒントを得ることができた。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://adrunner.blog38.fc2.com/tb.php/1159-d709bf4a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad