アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

企業の哲学が問われる時代。

斉藤徹氏の書いた「ソーシャルシフト」を読んだ。



アメリカにザッポスというオンライン靴店があることはもうご存じだろう。
しばらく前にアマゾンに買収されその傘下に入ったが、伝説とも言える数々のエピソードを残している。
創業社長のトニーシェイの哲学はどこまでも顧客志向だ。

中でも秀でているのがコールセンターの考え方。
通常であれば1顧客当たりの通話時間を短縮して効率を上げるのが当たり前だと思うが、
ザッポスでは顧客が望むだけとことん対話することを奨励している。
それも自社商品に関することだけでなくあらゆる相談にも応じているそうだ。

そんなザッポスの経営哲学は以前にも紹介した「ザッポスの奇跡」に詳しいが、
本書「ソーシャルシフト」でもこのザッポスのミッション、コアバリューがいかに優れているかに
触れている。

ミッションは「Delivering Happiness」
コアバリューは「サービスを通じて、WOW(驚嘆)!を届けよう」など10項目。

ザッポス社員は自らを「ザッポニアン」と称し、他と違うことを何よりの誇りとしている。
自由で奔放だけど、共通の理念、共通の目標のもとに固い絆を築いているのだ。

本書著者のループスコミュニケーション社長・斉藤徹氏は、
これからの企業のあり方を「ドゥ・ザ・ライト・シング」という言葉で表している。
売上や利益より大切な、企業として、そして人間としてまっとうなこと」という意味だ。

先のザッポスの場合、「ザッポス社員は何を大切にすべきか」という共通の価値観を
コアバリュー10原則にまとめ企業の意思決定の基軸とし、経営者から1社員まで、
短期的な業績よりも上位に置いているという。

先日も話したが、大きなパラダイムシフトが起こっている今、重要なのは企業の考え方だ。

内向きな企業が社内で規律を重んじ統制を強くしても、
社員はソーシャルメディアで世の中と対話を始めている。
ましてや顧客はどんどん世の中と繋がり始めているのだ。
この流れはもう大企業であってもコントロールできない。

このパラダイムシフトに対応するための唯一の方法が「ソーシャルシフト」なのである。

ソーシャルメディアを活用しさまざまな顧客接点で「ドゥ・ザ・ライト・シング」を実行していく。
愚直なまでに。ひたむきに。その先に答えが待っているに違いない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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