アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

「オープン」を使って、“接続された企業”になる。

「フリー」「シェア」など時代のトレンドを牽引する書籍の監修者であり、
Webマーケティングの先駆者でもある小林弘人氏が書いた
「メディア化する企業はなぜ強いのか?」を読んだ。



企業が自らをメディア化することにより自社の伝えたいことをコンテンツとして発信、
かつての放送局や新聞社の役割を自ら担う時代がやってきたと小林氏。

何より重要なことは、自らのメディア化によりユーザーと直接つながることだ。
その結果として広告では難しかった双方向のコミュニケーションが、ユーザー・消費者との間で可能となる。
商品開発も、サービスの改善も、すべてお客さまと一緒になって進めることが、
おそらくはこれからのマーケティングのキーになるに違いない。

従来型のメディア産業にとっては、これが可能になれば、著しく出番がなくなる。
しかしながら残念なこと(従来メディアにとってはうれしいこと)は、
その重要性に気づいている企業がまだまだ一握りであることだ。

本書によれば、
メディア化のポイントは、オープンであること。良いことだけでなくデメリットと思われることも
積極的に開示してユーザー・消費者との間に共感、絆を創ることが重要。
そして多くの人たちと直接つながることにより“社会と常に接続された存在”になることだとも。
いうまでもなく、メディア化を可能にしたのはFacebookをはじめとするソーシャルメディアのおかげである。

マスメディア全盛の時代は、閉ざされた世界から自社に優位な情報だけを選別して伝え、
消費者を意図的に自社の望む方向へ誘導できた。
しかしインターネットの進化により、その考え方はすでに過去のものとなっているはずだ。
にもかかわらず、ネットを理解できない経営者・幹部はいまだ情報は操作できるものと考えているきらいがある。
もっともそこに柔軟に対応できる会社のチャンスがあるのだが。

小林氏はメディア化戦略の重要性をこうまとめている。
「メディア化戦略はマーケティングだけの話にとどまらず、広報・宣伝、営業、IR、CSR、
カスタマーサポート、経営企画など幅広い領域への見直しに及ぶでしょう。若くてソーシャルメディアを
活用している新人を採用しても、そのような人材を活かせるかどうかも企業のソーシャル力だと思います。
近い将来、そのような人材育成や組織改編に力を注いでいる会社とそうでない企業の差は、
たとえば10年後には大きく開いてくるはずです。」

キーワードは「オープン」そして「接続された企業」。
どうやら成功体験を持つ経営者ほど難しそうだ。

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