アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

柴田トヨさんの「百歳」を読んで。

ある年齢を超えると、人は少しずつ赤ちゃんに帰っていくという話を聞いたことがある。
純粋さであったり、素直さであったり。
この本「百歳」の著者、柴田トヨさんはタイトルどおり今年100歳。



彼女の書いた詩を読むと、その話の通り、けがれを知らない子供のような素直さと優しさにあふれている。
ページを繰るたび彼女の純粋無垢な心がオブラートに包まれることなく
ストレートに私の心に沁み入り温かな心持ちになれた。

彼女には体力も財力も少ないだろう。
しかし良く歳をとるとはこういうことで、彼女が生きて存在すること自体に、
なにものにも代えがたい価値があるような気がする。
彼女の書いた詩を愛する人が多いのは、その貴重さを分かっている人が多いからだと思う。

トヨさんは特に息子さんへの愛情が深い。
本から推測するに、日常はこの息子さんからいろいろと厳しい言葉をかけられているようだが、
それでも今の自分を支えてくれていることに感謝の気持ちを常に抱き続けている。
おそらくは息子さんだけでなく関わる全ての人に感謝の気持ちを持っているであろうこと
は想像に難くない。

歳をとって人生を達観したからなのか、生まれ持ってのもともとの性格なのかはわからないが、
素直にありがとうと思える気持ちは、ある意味、才能である。
すべてを許せるようになれば、結局自分が楽になれる、それが長寿の秘訣なのかも知れない。

私自身歳をとることはつらいことが多いなぁと最近は後ろ向きに考えることが多かったが、
この本を読んで、歳をとることもそれはそれで意味があることだと思うことができた。

よくあるたとえ話だが、コップの水はもう半分しかないと考えるか、
コップの水はまだ半分残っていると考えるか。要は考え方次第なのである。

コップの水が最後の一滴になっても希望を忘れない、
トヨさんのように、そんな人生をまっとうしたいものだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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