アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

もう空気を読まなくていい?

安達直樹氏の書いた「もう空気は読まなくていい~ポスト3.11を生き抜くために」を読んだ。



KYなどと言って、空気を読めない奴をとかく批判対象としたのもそんなに昔ではない。
それが、本書ではうってかわって「もう空気は読まなくていい」と。

まずは、タイトルに惹かれ手に取ったわけであるが、実際には浮かれた本ではなく、
震災後の原発問題への対応、そして大きく変わった人々の価値観について語っている。

政府もメディアもそして、企業も。原発が安心ではないとわかっていながら、
表立ってNO!といえずにきた結果起こった今回の福島原発の事故。
事故以降も隠ぺいに終始し真実が隠されたままの実態。
そういった世の中にあって、政府から発表されるニュースや報道を信じること自体に問題があると安達氏。

読み進めるにつれて、
すべては空気を読まないと生きていけないと教育され指導されてきた日本社会の問題点が浮き彫りにされていく。

私自身振り返ってみても、あえて反論するということに尻込みしてしまい、まぁいいかと
長いものに巻かれる人生を歩いてきたように思う。
そうすることが結局周りを平和に収めると思い込んでいたところもある。
それが今回のたび重なる隠ぺい、うそに、もう何も信じられないと分かったことも事実だ。

しかし、とはいえ今日から180度変わって本音で生きようと考えても、それはそれで難しい。
人間はそんなに単純なものではないからだ。

安達氏は多様化社会のあるべき姿として、さまざまな考え方の人間がいるから、
持続性のある世の中が達成されるとしている。
みんなが同質化されると、もしもの時に子孫を残せなくなるからだ。

それがどうだろう。みんなが空気を読むようになった結果が、今日の姿だ。

本書を読んでの私の結論としては、まずは今まで疑わなかったことを一度疑って自分自身で考えてみる。
その自ら考えるという行為が、多様性を認めるこれからの世の中を創っていくのだろうと思う。
考えてみれば、多くの会社が壁にあたっている原因のひとつが、
多様性を受け入れる考え方が欠けているからなのかもしれない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コメント

ありがとうございます!

こんにちは、作者の足立です。拙著を早速お読みいただき、また丁寧な感想とご紹介の文章をありがとうございます。発売と同時の反応にちょっとびっくりしましたが、皆さんこの問題についてそれだけ興味を持っていらっしゃるのだと痛感しました。
空気を読まず、自分の頭で考え、
判断する社会を早く実現したいですね。

Re: ありがとうございます!

> こんにちは、作者の足立です。拙著を早速お読みいただき、また丁寧な感想とご紹介の文章をありがとうございます。

こちらこそ、コメントありがとうございます。大変興味深く読ませていただきました。空気を読んで顔色を見てイエスマンを演じることに皆疲れてきているように思います。やはり本音で対話することが大切ですね。次回作も期待しています。

  • 2011/08/14(日) 23:29:15 |
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  • スミダマサル #oxObac6k
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