アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

時代の空気は「食」でつかむ

子安大輔氏の「ラー油とハイボール」を読んだ。



子安氏は、飲食業界のプロデュースやコンサルティングに携わる株式会社カゲン取締役。

本書は、以前に紹介した「お通し」はなぜ必ず出るのか、に続く新書版第2弾。
前作に引き続き軽妙なタッチで飲食業の裏側に迫りつつも、飲食業の現状を憂う心温かさが伝わってくる。

今回のテーマは、「食」に関する様々な現象を分析することにより、
人々の心理的変化を読み解こうというものだ。
そこには、食だけでなく、企画というものの導き出し方に対して大いに参考にできるアイデアがある。

たとえば「食べるラー油」に見る「ずらし」の発想。飲み放題に見る儲けの仕組み、などなど。

しかし先にも書いたように、私自身はもう少し別なところにある子安氏の本音に興味を持った。

リサイクルループと呼ばれる、コンビニエンスストアや食品スーパーで売れ残った弁当、惣菜を
家畜や農作物の肥料として与え、再びその家畜の肉や農作物を弁当の材料として活用する仕組み。

子安氏はこの仕組みに疑問を唱えている。

添加物が含まれた食べ残しが家畜や農作物の中に蓄積されていく。
そうした取り組みがあたかも企業の社会的責任として評価されるのはどこか間違っているのでは、と。
まず食べ残しを作らない「売切れ御免」の価値観がまっとうに評価される時代を創ることが
よほど重要と言っている。

確かに高度成長期以降の作っては捨てる、残したら捨てる、という価値観の中で成長してきた私たちには、
もったいないという発想が決定的に欠けているのは事実。
子安氏がいうように、いま一度「食」を見直すいいタイミングに今があるのではないか。

読み物としても面白いが、そこに「なるほど」「そうだったのか」と目から鱗の情報も満載。
アドマンが仕事のヒントを見つけるのにも、また企業の社会的責任を考えるのにも、
参考にできる1冊である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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