アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

パラダイムチェンジとイノベーション。

一橋大学教授、米倉誠一郎氏の書いた「創発的破壊~未来をつくるイノベーション」を読んだ。



パラダイムチェンジとイノベーションは、米倉氏いわく、現状を創造的に破壊し、
新たな付加価値を創造する基本だそうだ。人類はイノベーションなくして新天地に到達することはない、と。

本書は明治から戦後にいたる歴史的な視点を多く紹介しているのであるが、
それは未来を創るには、過去との対話が必要だからだそうだ。

そもそも本書は大震災を受けて書かれたわけではなく、たまたま執筆終わりに大震災と遭遇、
そういう意味で、最終的に日本復興に向けての提言書としての色合いも強くなっている。

米倉氏は、今後のわが国のあるべき姿として4つの具体的提言をしている。

(1)脱原発・脱炭素社会を支える、クリーンテクノロジーの世界的リーダーとなるために、
当面あらゆる分野で30%の省エネルギーを実現する

(2)最新技術や最新社会概念に基づいた5つのスマートシティを東北地域に建設する

(3)それを実現するための権限委譲された5つの特区を新設し、将来の都市国家建設の第一歩とする

(4)特区の復興調達に関しては、アファーマティブ・アクションとして外国籍企業、
中小企業そして設立三年以内の新興企業の調達枠を設ける

4つの提言の実現にこそ、パラダイムチェンジとイノベーションが必要だ。

本書の中でも、イノベーターの例として登場する、かの大隈重信はこういったそうだ。

むかしから各国の歴史を見ると、変革の時には常に天変地異の力が合わさっているのである。
(中略)自然の経済はすべてのことをなるべく有益に他に対して用いるものである。
だから天変地異は社会変革のときに起こさすのがもっとも有益で、効果が多いとしなければならない。

まさに大震災が拍車をかけた歴史的大転換の幕開けだ。

本書はこの歴史的大転換に、どのように考え行動すべきか、的確にアドバイスしてくれる、
いわば羅針盤的1冊である。

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