アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

非現実的な夢想家として

カタルーニャ国際賞を受賞した作家、村上春樹氏が行った受賞スピーチ。

その中で、村上氏は大震災後はじめて自身の考えを表明した。

非現実的な夢想家としてはそのスピーチの中心的なキーワードだ。

福島の原発事故は、広島・長崎の原爆投下に続く、二度目の核の大きな被害とし、
今回は「自らの手で過ちを犯した」との厳しい見方を示している。

人間は学習する生き物であるが、あれほどの核の被害を受けたにもかかわらず、
効率優先を旗印に今や世界第三の原発大国になったこと。
原発に疑問を持つ人々を「非現実的な夢想家」として退けられたと村上氏。

続けて村上氏は、「われわれは持てる叡智を結集して原発に代わるエネルギー開発を追求すべきだったとし、
それが広島・長崎の犠牲者に対する集合的責任の取り方となったはずだ」と述べている。

同感だ。ただ問題は、こういう状態になって初めて気づくこと。
もっと以前からなぜ問題意識を持てなかったのか。
戦争を知らない自分は、やはりよくいわれる「平和ボケ」という状態なのだろう。

村上氏は、こう結ぶ。
夢を見ることを恐れてはいけない。効率や便宜という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはならない。
われわれは力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならない。

「非現実的な、夢想家」は次の時代を作る若い世代への村上氏からの
静かではあるが熱いメッセージである。

そう、今こそ、われわれは「非現実的な夢想家」をめざす時だ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

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