アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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論理と理性から直感と感性の時代へ。世界のエリートが「美意識」を鍛える理由。

コーン・フェリー・ヘイグループ、シニア・クライアント・パートナー、山口周氏が書いた、『世界のビジネスエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読んだ。

ビジネスエリートの美意識

山口氏によれば、ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのテート・ギャラリーなど、大型美術館に設けられた社会人向けのギャラリートーク参加者の顔ぶれが今、大きく変わってきているらしい。

従来のアート好きの人たちから、グレースーツに身を包んだエリートビジネスマンと見られる人々へと様変わりしていると。

ただでさえ多忙なビジネスマンが、なぜ好き好んでギャラリートークなどへ?

実はここに、今という時代を読み解く重要な答えが隠れており、それが本書のテーマにもなっている。


ビジネスエリートがギャラリートークへ出かけ、美意識を磨く理由。

その理由を山口氏は、次の3つの時代背景から導き出す。

1.論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある

2.世界中の市場が「自己実現的消費」に向かいつつある

3.システムの変化にルールの制定が追いつかない状況が発生している

最近、経営コンサルタントのよるコンサルティングがなかなか効果を発揮しないという話をよく聞くが、これなどは論理や理性による分析が、正論すぎてどのコンサルタントも同じような解をみつ引き出してしまうという、言わば「正解のコモディティ化」という問題が露呈した結果だろう。

論理や理性が通じない時代。それではどんな価値観が重要かというと、それはずばり「直感」と「感性」だと山口氏は言う。

だからこそ、冒頭のギャラリートークへ足しげく通うビジネスエリートということになるのだ。

日本ではまだ、受験勉強を勝ち抜いた頭でっかちのエリートが幅を利かせているようであるが、すでに世界のビジネス現場では、「偏差値は高いが美意識の低い」人材の淘汰が始まっている。

忙しいから美術館へ行く暇がない。そもそも美術館など興味がない。
美意識を鍛えなければ社会で生き残っていけない時代が来ていることにビジネスマンは気がつかなければならない。

そして、いささか都合が良すぎる考え方であるが、私たちのようなクリエイティブの世界で生きてきた者には追い風の時代がやってきたということだ。

『世界のビジネスエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読んで、そんな勇気をもらえた気がした。まだまだ捨てたもんじゃないのではないか(笑)

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