アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

最近の収穫本。

このところ会合に出席したり、人にあったりとなかなか時間が取れないこともあり、
読書が進まない。

一方、読みたい本が続々と出版され、床に置かれた新刊本が貯まるばかりだ。

というわけで、最近入手した、これはという本を何冊か紹介しておく

(1)ドラゴンフライエフェクト ソーシャルメディアで世界を変える。



ジェニファー・アーカー、アンディ・スミス氏の共著。ソーシャルメディアの影響力を
実例豊富に紹介。まずタイトルにやられた。今読書中であるが、間違いなくこれはおもしろい。

(2)OLWAYS ON マーケティング戦略の未来



コンサルティング会社ブーズ・アンド・カンパニーのクリストファ・ヴォルマー氏ほかが書いた
デジタルメディアの普及によるマーケティング環境の変化を紐解く1冊。

(3)いま、地方で生きるということ



松浦弥太郎氏とならんで大好きな書き手、働き方研究家、西村佳哲氏の新作。
地方を回って地方で生活している人の様々なライフスタイルを取材してまとめた。
いささか余談であるが、出版社、ミシマ社との関係がほほえましい。

以上3冊を紹介。ゆっくり読める時間が欲しい。

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名古屋市の温室効果ガス排出量、1990年比11%減。

少し前のニュースになるが最近知ったのでここで紹介する。

名古屋市、温室効果ガス排出量の調査結果

名古屋市は2011年3月22日、2008年の同市の温室効果ガス排出量(確定値)は、
基準年の1990年から11.0%減少し、1548万トン(CO2換算、以下同じ)であったと発表した。
同市は2010年の排出量目標を1565万トン、1990年比10%減としており、
この目標を2年早く達成していたことになる。

このニュースを知って思うことは、予想以上に名古屋市の温室効果ガス排出削減が進んでいるということだ。

日本全体で言うと、京都議定書の目標数値6%減すらなかなか進んでいないと聞いていたので、
少し拍子抜けという感すらある。

もっとも予想以上に削減できた裏には、長期的な景気停滞の影響もあるようで、正直複雑な思いもある。

内訳を見てみると、工場や業務車の削減は進んでいるが、一方で
家庭やマイカー、オフィスなどの排出量は増加している。

企業の意識が高くなっているのに対し、個人の意識はまだまだだというのが素直な感想だ。

他の都市のデータはないのでわからないが、
もともと名古屋は環境意識の高い街ではあるので、おそらくは数値的にも先行しているのではと思う。

CSRとかサスティナビリティを学ぶ中でわかったことがたくさんある。
それは世の中には意外と知ってるようで知らないことが多いということだ。
まずは知ることで意識も変わるのかも知れない。

そういう意味では家庭やオフィスの温室効果ガス削減のために
広告やコミュニケーションの力でできることがまだまだあるのではないだろうか。
この記事を見てそう思った次第。

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消費のニューノーマルがわかる。

リーマンショック以降の価値観の転換。そして大震災以降に決定的となった新たな価値観。
そのあたりを調査データをもとに分析、そしてそのデータで時代を考察した
フロネシス「消費のニューノーマル」を読んだ。



調査を行ったのはシンクタンク三菱総研。最新の3万人調査、そして独自の未来予測を駆使し、
まとめ上げたのがこの本である。

冒頭の小宮山宏氏の「21世紀型の消費へ移行しよう」から始まり、
浜矩子氏と阿部淳一氏の対談「高め合いと分かち合いの発想で」、
三浦展氏の「シェアはヨコにもタテにも広がっていく」など、
短いながらも凝縮された内容だ。

いずれもプランナー、マーケッターにとっては、企画書作りの参考にできる濃い情報である。

中でも私が最も参考にしたいと思えたのは、三菱総研の佐野氏、片岡氏による分析、
「新しい普通が見えてきた」。

大量消費時代のオールドノーマルと震災以降決定的となったニューノーマルの比較。
市場規模や購買能力、購買意欲などの変化を鋭くえぐっている。
最後のまとめでは、新しい欲望の目覚めとして、価値観の変化から生まれた、

らしさ「レス」
クールジャパン
ソーシャル
シェア

の4つの消費の軸を実例とともにわかりやすく紹介している。

ソーシャル、シェアはすでにいろいろなところで紹介され十分に共有さえていると思うが、
最初の、らしさ「レス」は興味深い。
山ガール、釣りガール、写ガール、鉄子など、男性主体マーケットへの女性参入という
新たな波が広がっている。

男性主体マーケットへの女性参入は、今後のマーケティングのひとつの鍵となるかもしれない。

オールドノーマルとニューノーマルの比較


時代の先を読む能力はマーケッターにみならず、アドマン、プランナーにも
この混迷の時代に最も求められる資質であることは間違いない。

消費のニューノーマル。時代は間違いなく新たな方向へ向かっていることを再確認させられた1冊である。

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情報操作する国、ついにパソコン出荷数、世界一へ。

アメリカの調査会社IDCの発表によると、今年の4-6月期のパソコン出荷台数で
中国が約1,850万台となり、アメリカの1,770万台を抜いて世界最大の市場となったという。

経済成長とともに中国市場が拡大する一方、景気の減速や多機能端末の普及で、
アメリカ市場の縮小傾向を反映している。

中国といえば、グーグルとの確執をはじめ、情報操作が当たり前の国であるが、
その一方でパソコン市場が拡大していることにより、今後情報の開放がより一層求められることは
間違いない。

となれば、国がどう対処するかが気になる。
開放の波に乗れば、国の幹部たちは自らの首を守り切れなくなる。
とはいえ、このまま情報操作を続けていれば、いずれジャスミン革命のような運動に波及しかねない。
いずれにしてもパソコンの普及は、現国家幹部たちにとっては頭の痛い話なのである。

ちなみに、インターネット利用者数は、すでに08年にアメリカを抜いて世界1位になっているとのこと。

恐るべき中国パワー。情報感度でも世界1位となる日は近い。
その時、日本はじめ世界の大国はどのようなポジションにあるのだろう。時々心配になる。

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普通人感覚の普通じゃない社長が書いた、社長のメモ。

株式会社アイエムエフネット社長の渡邊幸義氏が書いた「社長のメモ」を読んだ。



アイエムエフネットは、企業にIT系の人材を派遣することがメインの会社。
最近マスコミで話題に上るのは、この会社がさまざまな障がい者の雇用に力をいれていることだ。

自らを落ちこぼれ社員と位置づけ、落ちこぼれだからこそここまで来れたと自負する渡邊氏。

本書は渡邊氏が創業から今日まで、どのような考え方で会社を経営してきたか、
1話完結のメモ方式でわかりやすく紹介してくれている。

内容的には特に個性的であるわけでもなく、
当り前のことを当り前にやる大切さを教えてくれていることが特長だ。

スキルの前に人間性、そんな渡邊氏の考え方がページをめくる度に伝わってくる。

障がい者を雇うことが目的となりがちな会社が多い中で、
渡邊氏の考え方は、障がい者を障がい者として特別扱いするわけでなく、
障がいもひとつの個性として、ひとりの人間として健常者と同様にあつかっているところが
共感を覚える理由だろう。

なかなか障がい者の雇用が進まない中、渡邊氏のような経営者が一人でも多く生まれることを望む。
少しでも関心があるのなら、まずは本書を一読することをおすすめしたい。

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イトーヨーカ堂、東北の店舗でパブリックビューイング。

さまざまな復興支援策が考案、実施される中、
イトーヨーカ堂が新たな復興支援策を打ち出したという記事を日経MJで読んだ。

被災地の各店舗で、イベントのパブリックビューイングを実施するという。

パブリックビューイングというと真っ先に思い出すのが、ワールドカップの生中継だ。

試合のない球技場や時には映画館が利用されたりもした。
試合の重要性によっては真夜中でも大盛況だった記憶がある。

さてそんなパブリックビューイングであるが、ショッピングセンターでの実施となると、
過去にあまり聞いたことがない。そういう意味では新鮮で話題を集めることは間違いない。
しかも今回は被災地の復興支援の意味合いもある。

その一方で少し気になるのは集客目当てという意図が十分に窺われることだ。

まず手始めの内容としては音楽イベントの生中継が予定されているというが、
観客は被災地の方々だけに楽しむものの複雑な心境かも知れない。

あくまで個人的な見解であるが、こういった試みはあえて復興支援と謳わない方が良いのではないだろうか。

主催者としては、休日のひとときをパブリックビューイングで楽しんでもらう、その1点で共感を獲得する。
楽しんだ結果として買物をして頂ければそれで良しとできるくらいの気持ちで臨んでほしい。

狙いが見え隠れするだけでお客様が離れていく時代なのだから。

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中小企業のCSR活動の好例、株式会社エコ配。

ビジネスを成立させつつ、しっかり社会の役にも立つ。
CSR活動に力を入れている大手企業は一気に増えた感があるが、
どっこい中小企業でも発想を変えればりっぱに社会性を活かしたビジネスを展開できる。

そんな好例が、株式会社エコ配だ。

環境負荷が低い格安宅配サービスを展開する株式会社エコ配。

環境負荷を低減するための大きな特徴が集配業務に自転車を利用する「自転車集配」を採用していること。

また取引先企業の要望があれば、「年間CO2削減証明書」を発行してくれる。

環境に優しいことをちょっとした工夫で実現する、それをこつこつと継続する。
そんな積み重ねこそ、持続可能性=サスティナビリティではないか。

名古屋での活動もはじまっているようだ。
まだまだこれからの会社ではあるが、応援したい気にさせられる会社である。

株式会社エコ配

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運転免許更新で思ったこと。

誕生日が過ぎ今月中に運転免許更新をしなければいけない。
当初は、休暇を取ってと思っていたが、なかなかそうはいかない事情もあり、
このお盆休みを利用して平針運転免許試験場へ出かけた。

お盆中というのに、予想に反して結構な人。
もちろんすべてが更新の人というわけではないが、それでも大半の人が7月8月9月の夏生まれの人、
みんな夏には強いのかな、などと妙な興味を覚えた次第。

優良ドライバーなので30分の講習で無事免許更新と相成った。

免許更新に出かけて思ったこと。

それは段取りや配布資料など5年前とあまり変わってない、ということだ。

特に2種類の冊子は5年前と同様、はたして何人の人が目を通すのかと考えると複雑な思いに。
ここにかけられている費用は膨大なもの、少しでも簡略化できるのなら復興の資金にもできるのにと。

おそらくは利権の温床ともいうべき運転免許更新の世界。
なかなかメスが入れにくいところだと思うが、はたしてこのままで良いのだろうか。

すべてがノーではないにしろ、そろそろ改革が必要な時期ではないかと思う。

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一生勉強だと思うあなたへ。自分を磨く方法。

アレクサンダー・ロックハートの「自分を磨く方法」を読んだ



人が成長するために、どう考えどう行動するべきか。わかりやすく気づきを与えてくれる、そんな1冊である。

あの有名な、教会を作っている人の話も登場する。なんのためにレンガを積んでいるのか、と尋ねられての話だ。

この類の本というと、以前にも紹介したポール・アーディンが書いた
「大事なのは今のあなたじゃない。この先、どのくらい上を目指そうと思っているかだ。」が
私の定番的1冊であるが、この本はアーディンほど過激ではなく、ひたすら
当たり前のことをおさらいしてくれる、という意味ではより日常的に手に取ることができる1冊だ。
できるならいつも手元において何度も読み返してみたい。

もちろん、最終的には実践できるかどうかがカギとなるのだが、
ある意味、無理なく始められる項目が多く、今すぐという感じでも大丈夫だ。

心が砕けそうになったとき、自分を見失いそうになったとき、
きっとこの1冊が力になってくれるはず。これが本の力である。

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アメリカ型経営の終焉、日本企業にいま大切なこと。

野中郁次郎氏と遠藤功氏の共著、「日本企業にいま大切なこと」を読んだ。



今や世界的経営学者の野中先生。

実は南山大学の学生時代、当時助教授だった若き日の野中先生の授業を1年間学んだことがある。
当時の講義は「市場論」。まだマーケティングという言葉すら使われていないそんな時代だった。
私にとってはとても興味深い講義で、振り返って、今の自身につながる貴重な体験だったように思う。

「戦略の本質」「失敗の本質」など名著で知られる野中先生の新刊は「見える化」でおなじみの
遠藤氏との共著。

アメリカ型のCSRやコンプライアンスにより、がんじがらめになり、弱体化していくばかりの日本企業。
すでに気づいている企業はアメリカ型から日本型ともいえる本来の日本企業の強みに
立ち返って見事に蘇りつつある。

本書を読んでわかることは、これからはそんな日本型経営の時代になりそうなのだ。

さて本書で野中先生が伝えたいことは次の言葉に集約されているように思う。

「コンプライアンスや数字から知恵や勇気は生まれない」

裏を返せば、今大切なのは、規律や数字ではなく知恵や勇気というわけだ。

論理よりも感情。想いの強さがこれからの企業の成長の重要な要素になる。
無駄や遊びといったものも同様だ。

ある意味、価値観をがらっと変えなければならない。
成功体験の多い年齢の高い者にとってはさらに厳しい時代になりそうだ。

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正直、「よくわからない」映画です。ツリー・オブ・ライフ。

今日14日はTOHO(トーフォー)シネマズの日で、映画1,000円。
休みと重なることはめったになくラッキー、というわけで、出かけた。

カンヌ映画祭パルムドール受賞ということで前々から気になっていた映画、
「ツリー・オブ・ライフ」を観た。

ツリー・オブ・ライフ


終了後、帰り際の鑑賞者たちが異口同音に発していた言葉がすべてを物語っている。

よくわからない・・・

ひと言、わからないのオンパレードだ。

1,000円で観られることに加え、
ブラッド・ピット、ショーン・ペンの2大スターの競演ということもあり、
入場者は三分の二程度の入り。まぁまぁの興行成績だろう。
そんな人々が声を揃えて「よくわからない・・・」

とまぁ、私も加わって「よくわからない」映画だった。

背景にあるのが、キリスト教の死生観であるので、仏教徒の日本人には
そもそも理解しろというのが無理な映画。
2大スターのそつのない演技を素直に楽しむべきというところか。

収穫はブラッド・ピットの妻役で子供たちの母親役の、
ジェシカ・チャステイン。
時は1950年代。厳格な夫と反発する子供との間で葛藤する女性役を好演している。

メガホンを取ったのは、伝説の監督、テレンス・マリック。
彼のファンにはたまらない映画だろうが、その他凡人にはよくわからない映画。
まぁ、猛暑日における映画館は至福の時間であることだけは間違いなかった・・・

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どこまでも武骨でまっすぐ。梅原デザインの真髄を知ろう。

グラフィックデザイナー梅原真×原研哉の対談「梅原デザインはまっすぐだ!」を読んだ。



タイトルからも窺えるように梅原真のデザインの真髄について、原研哉が紐解いていくという構図。
大御所原研哉を差し置いてメインはあくまで梅原真である。

もととなったのは、梅原真氏の「ニッポンの風景をつくりなおせ」刊行記念として
開催された青山ブックセンターでのイベント。
その対談の内容があらためて書籍として出版されたもの。

したがって本書と「ニッポンの風景をつくりなおせ」を合わせて読めば、
より梅原ワールドがわかりやすいと思う。

こういった対談モノの良いところは、人となりがリアルに伝わってくることだ。
そういった意味では本書を書き起こした人の能力は高く、文章が冗長になりすぎることなく、
非常に簡潔にまとめられており感心した。

梅原氏のデザインには、デザインはこうあるべき、という押しつけがない。
それだけ商品が持っている強みが生の姿で強烈に伝わってくる。

本書を読んでわかることは、それは梅原氏の性格そのものによるところが大きいということだ。
裏を返せば、デザインを極めるということは自分自身の人間性を高めることとイコール、
ということかもしれない。

ナガオカケンメイ氏はじめデザインで町興しを実現しようと取り組む人は多いが、
梅原氏は生まれながらにしてその使命を与えられた感がある。
今後の活動にも注目して見ていきたい。

最後になるが、梅原氏の感性をぶれることなく引き出したインタビュアー原氏の、
デザイナーの役割は「社会構想家」という考え方が、見事にこの薄い1冊に中に集約されている。

町興し、地域興しに取り組むアドマン、マーケッターにおすすめである。

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決して特別じゃない、神様のサービス。

経営コンサルタント、小宮一慶氏の「神様のサービス~感動を生みだすプラスアルファの作り方」を読んだ。



他に読みかけの本があるのに、なぜか先に完読させてしまう。
小宮氏の本には、そんな魔力にも似た魅力がある。

この「神様のサービス」は、ちょっとした気遣いの積み重ねが、
選ばれるサービスになる、そんな秘訣を紹介している。

そんな違いを生み出すのは、ほんの少しの気づき。
小宮氏いわく「なぜ?」と思う感情だ。
トヨタ流では「なぜ」を5回ということだろうが、そこまで行かなくても
「なぜ」という感情が生まれるかどうかで、サービスに対する考え方が180度違ってくる。

有名ホテルで体験した、?のつくサービスなど、読んで「なるほど」と思える
エピソードも満載。楽しんで読み進めることができ、サービスとはの意識が自然と高まってくる。

この本を読んで、良いサービスと悪いサービスは、本当に紙一重、ちょっとした気づきのレベルの違いにあると
あらためて思った。

と同時に「気づき」が持てない人、経営者は永遠に「神様のサービス」は提供できないとも。

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「さらば、テレビ」は、加速するのか。

東海テレビの放送事故が記憶に新しい今週、週刊ポストの巻頭特集は、
いみじくも「さらば、テレビ」。

11ページに渡っての大特集である。
最近の番組の「劣化」、韓流ドラマ依存のテレビ局のお気軽さ、などなど、
いかにテレビの時代が終わっているかを証明する記事のオンパレードだ。

今のテレビ業界の状況は、まさに崖っぷちぎりぎりでかろうじて踏みとどまっているという感じか。

その記事の中に見つけた、「黙殺された野村総研レポート」という記事が興味深い。

記事によれば、「こまめに電灯を消そう」「エアコンの設定温度を28度に」など、
節電を呼び掛けるテレビのワイドショーが多い中、
実はもっと節電効果のある方法として「テレビを消す」という選択肢があると
野村総研レポートが報じているそうだ。

当然テレビ局が知らないはずがない。しかしながら、テレビ局は一斉にその記事を黙殺しているというのだ。

それはそうだろう、そんなことを視聴者が知ったら大変なことになる。
ましてやクライアントからの出稿引き上げが起こったら存亡にかかわるかもしれない。

ここでも自己防衛、メディアの使命感などみじんもないということだろう。

東海テレビの事件しかり、ご都合主義ともいえるテレビ局の対応は
かえって首を絞めることになるということがわからないのだろうか。

もはややり過ごして、やり過ごせる時代ではないのだ。

であれば積極的にオープンにして視聴者の判断に身をゆだねるべきではないか。

良いことも悪いこともさらしての共感の獲得こそ、テレビを延命させる最善の方策であると思うがいかがだろう。

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もう空気を読まなくていい?

安達直樹氏の書いた「もう空気は読まなくていい~ポスト3.11を生き抜くために」を読んだ。



KYなどと言って、空気を読めない奴をとかく批判対象としたのもそんなに昔ではない。
それが、本書ではうってかわって「もう空気は読まなくていい」と。

まずは、タイトルに惹かれ手に取ったわけであるが、実際には浮かれた本ではなく、
震災後の原発問題への対応、そして大きく変わった人々の価値観について語っている。

政府もメディアもそして、企業も。原発が安心ではないとわかっていながら、
表立ってNO!といえずにきた結果起こった今回の福島原発の事故。
事故以降も隠ぺいに終始し真実が隠されたままの実態。
そういった世の中にあって、政府から発表されるニュースや報道を信じること自体に問題があると安達氏。

読み進めるにつれて、
すべては空気を読まないと生きていけないと教育され指導されてきた日本社会の問題点が浮き彫りにされていく。

私自身振り返ってみても、あえて反論するということに尻込みしてしまい、まぁいいかと
長いものに巻かれる人生を歩いてきたように思う。
そうすることが結局周りを平和に収めると思い込んでいたところもある。
それが今回のたび重なる隠ぺい、うそに、もう何も信じられないと分かったことも事実だ。

しかし、とはいえ今日から180度変わって本音で生きようと考えても、それはそれで難しい。
人間はそんなに単純なものではないからだ。

安達氏は多様化社会のあるべき姿として、さまざまな考え方の人間がいるから、
持続性のある世の中が達成されるとしている。
みんなが同質化されると、もしもの時に子孫を残せなくなるからだ。

それがどうだろう。みんなが空気を読むようになった結果が、今日の姿だ。

本書を読んでの私の結論としては、まずは今まで疑わなかったことを一度疑って自分自身で考えてみる。
その自ら考えるという行為が、多様性を認めるこれからの世の中を創っていくのだろうと思う。
考えてみれば、多くの会社が壁にあたっている原因のひとつが、
多様性を受け入れる考え方が欠けているからなのかもしれない。

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夏バテ、進行中。

夏生まれであるのに、今年は例年になく夏バテの状態。
夏はそこそこ強いと思っていたのに、油断大敵です・・・

仕事の環境が変わったせいか、最近はまた扁桃腺が腫れ熱を出すことも多くなった。
昨日からはその典型で、気を許したらあっという間の発熱。
環境が体調に与える影響は思いのほか多いとあらためて感じている。

先日会った40歳くらいの人はつい最近、長年の悩みの種だった扁桃腺を手術で取り、
元気になったらしい。しかし、この歳での扁桃腺の手術となると、二の足を踏んでしまう。

この際、一から体力を作り直す必要があるのかな。少し涼しくなったら考えてみよう。

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工藤啓氏「NPOで働く」

工藤啓氏の書いた「NPOで働く」を読んだ。



本の帯には、「社会の課題」を解決する仕事、とある。

最近は、一般企業もCSRということで、目的においてはNPOとの違いが見えにくくなっているが、
よりミッションが明確なのがNPOなのではないだろうか。

その他に営利企業との違いは、収益を上げないということ。
しかしイコール、ボランティアというのは大きな誤解。

事業NPOとしてきちんと収入を得ている社員が多くいるNPOも実はたくさんあるのだ。
その啓蒙がきちんとされていないことも、まだまだNPOが特別視される理由のひとつだと思う。

工藤氏が理事長を務めるNPO法人「育て上げネット」はそんな収益化がなされている法人のひとつ。
まだNPO自体の認知が低い時代に若くしてNPOを立ち上げ、今日まで実績を積み上げてきている。

工藤氏のミッションは、理由があって引きこもりとなってしまった大人の就業支援と
就業が継続されるための支援である。
就業までを面倒みてくれるNPOは数あるものの就業後の継続性をサポートしてくれるという点に
目をつけた独自性が評価されているようだ。

本書を読んで、正直、NPOの運営は損得抜きでないと難しいということがよくわかった。
と同時に、目先の利益に翻弄されない分、腰を据えて求める道をまっとうできそうな気もする。

どちらがよいかは、あくまで自身の価値観の問題だと思うが、
少なくとも時代はミッション重視に向かっていることは間違いない。

NPOのエッセンスを企業経営に活かす、そんな視点でも参考にできそうな点が多々ある、良書だった。

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顧客満足度を可視化する、JAFのロードサービスアンケート。

日曜日のことになるが、なんとガス欠で路上にてエンストを起こしてしまった。
もう少し走れるの油断が、冷や汗タラリに。
何とも恥ずかしく迷惑な話だが、こんなときに唯一頼れるのがJAFのロードサービスだ。

ここ何年も使ったことが無かったが、相変わらず続けられているのが、
サービス終了後のロードサービスアンケートだ。

サービスマンが終了後に葉書きを手渡してくれ、後日記入後ポストに投函するという仕組み。

アンケートの項目は本日の電話窓口の対応とサービスマンの応対など。
対面ではないので素直で率直な感想が伝えられるというメリットがある。

どのようにサービスにアンケート結果が反映されているかは定かではないが、
電話対応者もサービスマンも、客観的な意見が聞けるので改善も案外自然にできるのではないか。
上司のバイアスのかかった意見よりはよほどまともではないかと思う次第。

こういったお客様の声を上手に活かす仕組みは他の業種や業態でも参考にできるのではないだろうか。
お客様の声は大きな財産である。

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本にお買い上げの印としてシールを貼るお店の都合とは。

名古屋・栄のセントラルパークにある丸善ブックメイツ。
名古屋では数少ない夜9時までやっている書店で重宝している。

今日も帰りがけに寄り、今日発売の宣伝会議の最新号を買った。

袋は要らないのでというと、お買い上げの印に本にシールを貼らせて頂きます、とレジの女性。
少しいやそうな顔をしたら、はがせる様に軽く張りますので、と念押し。

前にも同じ体験をしたこともあるが、違うレジの女性ではそんなことなく、最近はほとんど
そのままかばんに入れて終わったりもする。久しぶりの体験だ。

しかし、どうだろう。本好きの人の気持ちをわかっているのか、と疑問に思ってしまう。

仮に簡単に取れるからといって、本にシールを貼るという行為自体に疑問を覚えるのは私だけか。
少なくとも私は本にシールとかテープを貼ることはしない。
万が一、はがす時に紙がめくれたりすることが厭だからだ。

そんなことは大したことはないと考えるのはあまり本が好きではない人なのだと思う。

テープを貼ることはあくまでお店側の都合。お客の立場で考えればもう少し柔軟な対応が
取れるのではないかと思う。

赤字続きで大日本印刷の傘下となった丸善。ファンを無くす原因の一端は
こんなところにもあるのではないか。

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