アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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なんとか6ヶ月。おかげさまで。

6月1日に就職して今日11月30日でちょうど6ヶ月。半年が経過したわけである。

よく月日のサイクルで、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年が節目と言われるが、
三つ目の関門、6ヶ月のハードルも無事超えることができた。

振り返ってみると、1ヶ月のハードルがいちばんきつく高かったように思う。
最初は超せそうもない感じがしたが、その後はあっというまだった。

まぁここまでこれたのも、これはこれで周りのいろいろな人の支えがあったから。
ひとえに感謝感謝である。

このまま1年、2年と過ぎていくのだろうか。それが幸せなことなのだろうか。
いくつになっても悩みは尽きないものだ。まだまだ若いということなのかな。なんとも複雑な気分である。
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小寺信良氏「USTREAMがメディアを変える」

小寺信良氏が書いた「USTREAMがメディアを変える」を読んだ。



小寺氏は元プロのテレビ映像編集者。テレビの全盛期ともいえる80年代に活躍していた
折り紙付のプロフェッショナルであり、今は映像・音楽を中心に広く執筆活動を続けているという。

USTREAMについて書いた本はこのところ相次いで出版されているが、
この本が他の本と違うところは、他の本が実際にユーストリームで配信をしている人であるのに対して、
この本は配信をテレビの衰退と合わせて記述し、さらにはテレビの今後にUSTREAMがどのような影響を
与えるかまで触れている。

またUSTREAMの問題点、たとえば肖像権や著作権などについても触れており、
その冷静な視点が長い間映像業界に身を置いている経験の深さを物語っている。

そういう意味で、単にUSTREAMに興味がある人だけでなく、広告業界やテレビ・映像業界に
属し今も現役で業務を行っている人にも読む価値がある1冊ではないかと思う次第。

特に興味深く呼んだのは、USTREAMがラジオ的である、と指摘している箇所。

テレビほど大掛かりではなく、パーソナリティが中心となって番組をまわしていくところなどは
USTREAMとの共通点が多いと小寺氏。

確かにそういわれてみるとそんな感じだ。

ということは、今後ラジオがUSTREAM的に広がっていく余地もあるのかもしれないと思えてくる。

案外衰退メディアと見られているラジオの復活の鍵はこんなところにあるのではないか。

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ウェブよ、さらば!?

英語で「THE WEB IS DEAD」。

この記事を書いたのは、世界的ベストセラー「フリー」のクリス・アンダーソン氏。

ウェブは死んだ、と何とも物騒なタイトルであるが、内容は世の中の流れにかなっているようだ。

今月号の「GQ JAPAN」にその妙訳が紹介されている。



朝起きてから夜眠るまでウェブを利用する時間が大きく減ってきている。
その大きな理由はソーシャルメディアの台頭だ。

中でもソーシャルアプリの利用が重要な影響を与えているのだ。

情報収集をフェイスブックやツイッター、さらにはメディア系のアプリで入手し、
動画配信サービスなどもソーシャルアプリ経由。

つまりインターネットを使っているものの、使っているのはウェブではないという状況。

一時はインターネットの頂点を極め世界制覇するほどの勢いだったウェブの代表、グーグル。
しかしこのソーシャルストリームがつくる流れはグーグルにとっては大きな脅威となっている。

さて明日はどうなっているのか、グーグルの次の手はどうなっていくのだろうか?
そしてこのままウェブは死んでいくのか?
その答えが明確になるまでにはしばらく時間がかかりそうだ。

しかしながら、あらためてインターネットはまだまだ過渡期にあることを思い知らされる。

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不景気なのに、売れすぎて販売休止とは。

不景気ではあるが不景気の様子が少し違ってきているような気がする。

上場会社の中間決算を見ても予想より良い業績を出している会社も多いようだ。

そんな中、日経MJの1面で、「売れすぎてすみません」という見出しで、
予想上回り供給が追い付かないとうれしい悲鳴を上げている商品・会社の記事を見つけた。

ひとつは日清の「カップヌードルごはん」。
もうひとつは三洋電機のお米を使ったパン焼き機「GAPAN」。

いずれもキーワードは「お米」であるところが興味深い。

一時パン食の追いやられ肩身が狭い時代が続いたお米であるが、
パンよりもカロリーが低くヘルシーということで再びお米が脚光を浴びているようだ。

時代はスパイラルで移り変わっている、お米以外でも
再び日の目を見ることができる和の食材があるかも知れない。
探してみるのも面白いかも知れない。

三洋の「GAPAN」のプロモーション戦略も注目だ。
消費者の体験を重視し、期間限定のカフェを開いたり、製菓・製パン材料店で
デモンストレーションをしたりしたそう。
体験型販促からブログ、ツイッターで話題を創り、メディアで大量に露出される。
今時のプロモーションの成功法則のような気がする。

守りもいいが守りだけでは先細りになる。そろそろ攻めに転じる気持ちが重要になってくると見る。

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若者よ、起業をめざせ。ついでに中高年も。

そこここに閉塞感が漂う世の中である。
普通に就職することすら難しい、就職したらしたで厳しいパワハラが待っていたりもする。
どこでどう間違ったかわからないが、なかなか思うようにいかない時代になってしまった。

そんな時代なので、あえて就職しない、という選択もありではないか。
ある意味考えようによっては大きな時代の転換点にあり、大きなチャンスが転がっている時でもあるのだ。

ユーストリームやツイッターなど、アイデア次第でビジネスに大きな影響を与えられるメディアも
めじろおしだ。

だから、無理に就職することを考えるのではなく、起業という選択肢をもっと積極敵に
考えても良いと思う。

若者には中高年にはないほとばしるようなエネルギーがある。
しかし中高年には若者にはないキャリアという財産がある。

いずれにしても時代は立ち上がる人間を待っているのだ。最近つくづく思う。

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とんでもない結末、こんな映画あり?

ひさしぶりに映画館で映画を見た。何時ぶりか思い出せないほどだ。

見た映画は「リミット」、原題は「burried」

映画リミット

原題の方がしっくりくるのが見たあとの感想であるが、
まさに棺の中に入れられ地中に埋められた状態で全編が展開される。

場所はイラク。戦後処理のさなか、軍関係の運転手であるがあくまで民間人。
テロに襲撃され気づいた時は狭い棺の中。オイルライターと見知らぬ電話を手掛かりに
閉じ込められた謎を紐解いていくというストーリーだ。

テロ対策の専門家と連絡がつくがひまひとつ信用が置けない。
話すうちに過去実際に誘拐された人を救ったことがあるのか、
その実名を教えてほしいと懇願する。具体的な名前を聞き、彼を信頼しようと心を決めた。

この会話が最後の最後の大どんでん返しにつながっている。

さて映画を見ての感想だが、まずは設定のアイデアに脱帽だ。
ユーチューブなど時代のキーワードも上手にちりばめられている。
そして最後の最後、あっと驚く結末。
この結末はこの映画のすべてだと思うので、ここでは控えておく。

この映画を見ると、予算をかけるだけが能ではないことを、あらためて知らされる。
要はアイデア次第なのだ、そう考えるとまだまだ映画には可能性がいっぱいある。

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殿村美樹氏、「テレビが飛びつくPR」

「今年の漢字」「佐世保バーガー」「さぬきうどん観光」「ひこにゃん」

いずれも日本中を席巻した知らない人がいないほどの存在であるが、そのブームの陰には仕掛け人がいた。

その仕掛け人こそ、PRプロデューサーの殿村美樹氏だ。

彼女が書いた「テレビが飛びつくPR」を読んだ。



テレビで取り上げられるためには3つの法則と10の技術が必要といい、そのエッセンスを本書で解説している。

その中の3つの法則とは、

法則1:見えないものをビジュアル化する
法則2:わかりやすいストーリーを中心に考える
法則3:誰もが共感できるテーマを考える

特にテレビだけに、どんなにおもしろくても視覚的にカタチになりにくいものは駄目で、
意図的にわかりやすいカタチに置くことが必要不可欠。

殿村氏によると、仕事を依頼される理由は、
たいていがテレCMを打つ予算がなにのでPRでよろしく、というケースが多いようであるが、
本来広告とPRはまったく違うもの。
そのあたりがよくわかっていないことが広告会社を長続きさせてきた理由でもあるし、
今あたっている壁だったりするから複雑な心境だ。

広告とPRの違いを殿村氏はこのように言っている。
広告は「自分でお金を出して自分の主張に振り向かせる」
PR戦略は「お金ではなくアイデアを出して、メディアに記事や番組の中で褒めてもらえるように仕掛ける」

お金を出すかアイデアを出すか、振り向かせるか仕掛けるか。
どちらが泥臭く汗を書いて一所懸命か、その違いが今日の両者の評価につながっているのではないか。

広告に長い間携わっていた者としては耳が痛い話である。

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「自炊」から派生するビジネス。

自ら本を断裁してスキャンして電子書籍化する「自炊」行為が、新たなビジネスチャンスを広げている。

断裁に必要な断裁機、スキャンするのに必要なスキャナー。
もともとビジネス用の大型のものが主流であったが、パーソナルなニーズに応えるために、
省スペース&低価格なものが続々発売されている。

また自分自身で「自炊」を行うことが困難な人には代行ビジネスも今が旬のような。

考えてみれば、その他にもさまざまな周辺ビジネスがありそうだ。
しかしまぁ電子出版が本格化するまでの一過性のビジネスであることは間違いないが。

そんな中、これはアイデア、と思うのが、
断裁本の中古流通を行う「断裁本ドットコム」。

裁断本ドットコム

断裁された、一見商品価値がないと思われる本を買い取り販売するビジネスである。
自炊後のデジタルデータを販売するとなると即違法行為となるので、
その一歩手前、本当にニッチなビジネスをよく見つけたという感じだ。

私自身本をこよなく愛する人間であるので愛着のある本を切り裂くことは忍びない。
でも電子書籍として読みたいがまだ電子化されていない。

不便があるところにビジネスチャンスがある、その好例ではないか。

世の中はクラウド化、ソーシャル化の転換の真っただ中にある。
そういう意味では、続々と新たなビジネスが生まれるタイミングに今世の中はある。

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育成ドラフト6位指名、妻は市役所職員。

先週号のアエラの記事で知った。

育成ドラフト6位指名の選手とは、ロッテの背番号66、岡田選手。

中日との日本シリーズでは最後の最後に3塁打を放って男を上げた、あの選手である。

ロッテ岡田選手

記事によると、岡田選手は作新学院から日大へ進みプロ野球選手への順調な道を歩んでいたが、
肘を壊し大学を数カ月で中退。

その後故郷に戻り、クラブチームから這い上がりロッテの育成選手を経て今年1軍に上がった、苦労人。

そしてその岡田選手の奥さんは、いまだ市役所職員として働き夫を支えているという。

その妻は語る。
「プロ野球選手は明日がどうなるかわからない。子供を食べさせていくためにも、
仕事を捨てることはできないですね」と。

華々しくプロに迎えられて花が咲かずに終わる選手がいるかと思えば、
岡田選手のように、回り道をしても地道に花を咲かせる選手もいるからおもしろいのだ。

考えてみれば、プロ野球選手として活躍する期間はせいぜい10年~20年である。
人生はその何倍も長い。

だから辞めた後の人生も考えて地道に働き続ける奥さんは貴重な存在だ。
こういった選手がもっともっと活躍できる場が増えるとプロ野球も盛り上がるのではないか。

岡田選手は、来期こそ1軍定着の試練の年となるだろう。
妻と二人の娘のために、頑張る岡田選手の雄姿を楽しみにしたい。

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ライフネット生命創業者、132億円集めたビジネスプラン。

ライフネット生命保険株式会社の創業者のひとり、現副社長の岩瀬大輔氏の書いた、
「132億円集めたビジネスプラン」を読んだ。



今まで生命保険に抱いていたであろう、不の部分を解消した、日本で初めての
ネット専門生命保険会社。

本書を読んで、はじめて知ったのだが、
もともとこの事業プランを温めていたのは、もと日本生命の海外法人社長を務めた生保のプロ、
出口治明氏。彼と本書の著者岩瀬氏を結びつけたのが、投資会社の谷家氏。
当時岩瀬氏はなんと30歳だった。

この58歳と30歳のコンビが、日本初のネット生保を立上げ、
今日の成功に導いた道程を描いたのが本書だ。

ふたりの年齢差。132億円という初期投資を集めた力。すべてが型破りであるが、
その奥には、岩瀬氏がハーバードビジネススクールで培った論理が息づいている。

大胆さと冷静さ。老獪さと若々しさ。年の差のあるコンビだからこその絶妙のバランスが働いたことも
成功の大きな要因なのだろう。

あらためてパートナーの大切さを考えさせられた。
と同時に、パートナー次第ではまだまだやれるのではないか、そんな勇気ももらえた1冊となった。

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ボージョレー・ヌーヴォーで、プチ贅沢。

昨日はボージョレー・ヌーヴォーの解禁日。

昨年は買い遅れて結局飲めずじまいで、当たり年と言われていたのにもかかわらず残念な思いをした。

それだけに今年は解禁日に買おうと前々から解禁日をチェックしていたのだが、
昨日になったらすっかり忘れてしまった。

そんなこんなで今日も出遅れ、まぁしかたないかと思っていたところ、
たまたま成城石井の前を通りがかった時に、通路にワゴンを出して
ボージョレー・ヌーヴォーを売っていたので、ここぞとばかりに買った次第。

情報では今年も昨年に匹敵するほど良いワインができたようで、飲むのが楽しみである。

ちなみに店頭ではとりあえず最上級のものを買ったのは勢い、
残り3本の声に思わず釣られてしまった。

近頃、何かと贅沢ができない身分なので、ひさしぶりの贅沢、ほんとに、悲しくなるくらい
ささやかな贅沢ではある。

帰ってネットで調べてみると、すでに売り切れとなっているネットショップも多いようで、
この週末は品切れ状態が予想される。後悔しないためには、見つけたら即買いがおすすめである。

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小阪裕司氏、お客様の「特別」になる方法。

前作、「買いたい!」のスイッチを押す方法、に続き、小坂氏の新作が出た。
タイトルは、お客様の「特別」になる方法。



お客様の「特別」になれれば、さまざまな恩恵が受けられるということを、
豊富な実例とともに紹介している。

「特別」になるために、小坂氏は絆づくりの重要性を説く。
一朝一夕で絆は出来上がらないが、かといってとんでもなく時間がかかるわけではない。
何事にも共通することではあるが、まずは始めなければ何も変わらないのだ。

さて、絆ができあがると、小坂氏は9つの恩恵があると言っている。

1.指名される
2.顧客流出が改善される
3.反応率・制約率が上がる
4.顧客一人当たりの年間購入金額が上がる
5.値引きをしなくても売れるようになる
6.クレームがなくなる
7.休みがとれるようになる
8.口コミ・紹介客が増える
9.仕事が楽しくなる

と実にいいことづくめなのだ。

今商品が売れない売れないと嘆いている人、
視点を変えることで劇的に売れるようになるかも知れない。
そのためにはまず売る呪縛から開放されなければならないのだ。

この本にもたびたび出てくる、アメリカの通販会社ザッポス。
ここのマーケティングの考え方は、常識と180度違う。

まずは今までの常識を一度リセットしてみること。そして、だまされたと思って、
この本を読んでみることだ。

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BRAND WILL中心型広告コミュニケーション

博報堂DYメディアパートナーズに所属する佐藤達郎氏が書いた
「教えて!カンヌ国際広告祭」を読んだ。



かつてカンヌ国際広告祭で審査員を務め、さらには毎年参加者としてカンヌへ行くという、
数少ないカンヌ国際広告祭通という立場から、カンヌで賞を取る作品の傾向や推移を、
実作品を紹介しつつ教えてくれている。

CMの変遷を知る上でも貴重な1冊と言える。

とここまではタイトル通りの内容であるが、実は本書の存在意義は別のところにある。

カンヌ国際広告祭の作品紹介はあくまで広告コミュニケーションの変化を伝えるための
素材であって、目的はこれからの広告コミュニケーションを問うという深い内容なのである。

その中で、キーワードのひとつとして登場するのが、「BRAND WILL」だ。

商品がコモディティ化している今、USPやインサイトでは、届くメッセージを作ることができない。
重要なのは、共感や絆を作るBRAND WILL=意志、というわけだ。

ブランドが属するカテゴリーに対して、ブランドが、ある意志=WILLを表明して、
その強いメッセージをもとに広告コミュニケーションを考える。

売るまえに、絆や共感を作るためのメッセージなのである。

今の消費者は売らんかなのメッセージが少しでも顔を見せると嫌悪感を覚え引いてしまう傾向にある。
その売らんかなの代表(というかCMはそもそもそのためにあるのだから)が、
テレビCMであるからやっかいだ。

従来型のクリエイターの方法論とは180度違う、
BRAND WILL中心型広告コミュニケーション。
そのエッセンスがまとめらえた本書は、
これからのアドマンにとっては知っておいて損のない、いや知っておかなければならない、
貴重な考え方をまとめたものであることは間違いない。

しかし重要なのは読む態度、読んだ後の行動だ。
まずは、過去の成功体験を捨て自らの価値観の転換が必要不可欠だろう。

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映画は小説を超えられるか、ノルウェイの森。

村上春樹氏の「ノルウェイの森」が映画化される。
脚本、監督を務めるのは、ベトナム系フランス人、トラン・アン・ユン。
青いパパイヤの香りでデビューし、夏至などを手がけた人気の高い監督だ。

その「ノルウェイの森」が映画化されるまでの長い道程を、
最新号のブルータスの「映画監督論」で知った。



もともと村上作品は映画化に著者本人から許可が下りないことで知られている。

今回の映画化に関しても、トラン・アン・ユン監督がはじめて原作を読んでから、
なんと16年の歳月が流れているという。

映画化の条件は、「まずシナリオの第一稿を見せてほしい。それからでなければ何も言えない。」

そこからユン氏と村上氏のやり取りが始まり、村上春樹氏本人からの新たな提案も脚本に盛り込まれたらしい。

先の映画化を打診したときの続きの言葉だ。
「基本的に映画化を許諾してこなかった。けれど、50歳を過ぎると考え方が変わってくる」と
村上氏はプロデューサーの小川氏にそう語ったという。

変えてはいけないことと変わっていってもいいこと、よくわきまえている村上氏らしい言葉の重みである。

村上作品の中では映画化はありかな?と思っていた「ノルウェイの森」、
しかしながら正直、映画は見たいとは思わなかった。

が、この特集でユン氏のこの映画にかけるひたむきな思いを知って、
今は無性に見てみたい気持ちにかられている。

はたして映画は原作を超えられるか、
観客はヴェネチア映画祭のスタンディングオベーションの再現となるのだろうか。

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ブログを書き始めて、3年経ちました。

最初のエントリーを書いたのが、2007年11月10日。
つまりこの10日で丸三年が経過したことになる。

このアドマンのブログで第1回目に書いたのは、くしくも「広告会社の未来は?」

当時、テレビCM崩壊が出版された後で、何かとテレビCMの効果が取りざたされていた頃だった。
そのエントリーの最後で「ピンチをチャンスに変えたい」と締めくくっており、
十分に置かれた立場の厳しさを認識していたつもりであったが、チャンスに変えるどころか、
そのまま沈没してしまった。

とにかくこの3年。いろいろなことがあった。いや、あり過ぎた。

しかし、まぁ何とかブログを書き続けられている。それは幸せと思うべきかも知れない。

景気の先行き不安は相変わらず。しかもアドマンは元アドマンになってしまった。
でもこうして書いている。広告業界を離れてみて、広告の良し悪しが前より見えるようになった気がする。

先のことはわからないのだ。来年の今頃、自分はどこで何をしているだろう。

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ブランディングとは?

「ブランドのはじめかた」を読んだ。



中川政七商店の中川淳社長とエイトブランディングデザインの西澤明洋氏の共著。
かたや自社のブラディングを皮切りに他社のブランディングも引き受けるブランディングディレクター。
かたやさまざまな商品のブランディングを手掛けるブランディングデザイナー。

中川氏の前作「奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり」は以前紹介

副題に5つのケースでわかった経営とデザインの幸せな関係とあるように、
ビールブランドの「COEDO」、抹茶カフェの「nana's green tea」、器の「HASAMI」、
インテリア・生活小物の「粋更」、そして「中川政七商店」を題材にブランディングとは?を
わかりやすく教えてくれている。
いずれも大きな会社ではないだけに、身近な存在として受け入れられやすいのが特徴だ。

彼らの考えるブランディングとは、
「伝えるべきことを整理して、正しく伝えていくこと」

伝えるべきことを整理する。
整理されたことを正しく伝える。
つまり、ふたつの要素をきちんと切り分けて考えることが大切で、
どちらかが欠けてもブランディングは成り立たない。

ブランドはお客様の心の中に形づくられるものだけに、どんなに立派なコンセプトがあっても、
届けたい人に届けられなければ自己満足で終わってしまう。

それだけにブランドづくりには時間がかかる。しかも継続して考え続けなければならない。
しかも一貫して正しく伝えていかなければならない。

もうひとつ重要なことは、意外と社外よりも社内にブランディングを阻む要素が沢山あるということだ。
だからブランドマネージャーには、間違いを正す勇気と根気がいる。

こうして考え方を並べてみると、最後は経営者の器と見識の問題に至るのだろう。
星野リゾートの星野氏、nana's green cafeの朽網氏、そしてこの中川氏と、貫いて貫いての
結果が今日の姿なのである。

信じ抜く思いの強さ、目指す人は多くても違いはそこにあるのではないか。

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自分というフィルター。

自分が本を選ぶ基準はなんだろう。

もちろん多くの人は自分が読みたいと思う本、と答えるだろう。
もしくは、今勉強中の人は、その勉強に関連した本と答えるのではないか。

それでは自分の場合は。

ブランディングに関する本。
ブランドをつくるディレクター、ブランドを確立された経営者の書いた本の類である。

次いで、広告に関する本。
コピーやデザイン、テレビコマーシャルについて書かれた本だ。

最後に、メディアに関する本。
クロスメディア、特に最近はソーシャルメディア、ツイッターやフェイスブック、ユーストリームなど。

あらためて書きならべてみると、
自分がもともと得意な分野をさらに深く掘りたいために、本を選ぶ傾向が強い。

逆にいえば、自分の苦手を克服するため、見識を深めるために本を読むことが少なくなっている。

どうも年齢を経て、楽な道を選ぶようになってきているようだ。

有名人の書棚を紹介する雑誌の連載があったが、その人の性格が透けて見える気がした。
知らない人が私の書棚を見たら、果たしてどんな性格に映るのだろうか。

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Facebook(フェイスブック)をビジネスに使う本~お金をかけずに集客する最強のツール

ツイッターといえば広瀬香美、ユーストリームといえばそらの、というように
ソーシャルメディアの普及期には代名詞的な人が存在する。

というわけでそろそろフェイスブックの世界でも代名詞的存在が現れないか、と思っていたところに
熊坂仁美という人が「Facebookをビジネスに使う本」を出版した。



この熊崎仁美氏、株式会社ソーシャルメディア研究所代表取締役。
定期的に渡米しアメリカのソーシャルメディアの最新事情を取材しているとか。
なるほど本書を読む限り、フェイスブックの国内における第一人者という感じである。

単にフェイスブックとは?フェイスブックの使い方を解説しているのではなく、
ビジネスにどう活用するか、という一歩先行く内容で感心した次第。

今現在、フェイスブックのことを書いた本の中では、右に出る本はないと断言できる。

それにしても本書に紹介されているアメリカの先行事例を読んでも、
日本でもフェイスブックの本格的なビジネス活用の時代がすぐそこまでやってきていることを予感する。

この先、フェイスブックの成長とともにこの熊崎仁美氏がどのように
知名度を上げていくか、しばらく注目して追跡してみたい。

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コトラーのマーケティング3.0で日本企業は復活する

中畑信哉氏の「コトラーのマーケティング3.0で日本企業は復活する」を読んだ。



本書の内容の前に、他のマーケティング本とは明らかに違う本書の特徴がある。

1.コトラーのマーケティング3.0という本の権威性をちゃっかり自分のものにしていること。
2.中国在住で中国事情を熟知した人が書いたマーケティング本であること。

以上2点において、本書が新鮮に映る部分もあったが、逆に言うと、
コトラーの名前につたれて買ってしまった私のような人間にとっては期待はずれの部分も大きかった。

しかしながら、中国事情に精通しているということで、外から見た日本の問題点もよくわかった。
たとえば、過去にあった食品偽装事件。
事件当時、日本国内の報道では中国の杜撰さばかりが目についたが、
この本の著者の中畑氏の意見では、必ずしも中国側の杜撰さだけでなく、コスト削減を追求する
日本メーカーの問題点がその背景にあることを知った。

やはり情報は一方的なものであってはいけないことが、あらためて重要だと感じる。

さて本書、コトラーのマーケティング3.0の考え方に触発されて、書かれている。
しかしあくまで、ソーシャルメディアがカギを握るというエッセンスの部分に置いてで、
真のコトラーの提唱するマーケティング3.0を理解するためには
やはりコトラーのマーケティング3.0を読む必要があるだろう。

コトラーマーケティング3.0を読んだ私の感想はこちら

まぁ、その部分を除けば、意外とこれからのマーケティングの在り方に正面から取り組んだ濃い中身であった。

コトラーが提唱する人間中心のマーケティング3.0。今の日本の経済状況では、わかっていても
実践できないジレンマがある。そして何より、実践するためには勇気と強い想いがが必要だ。

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ハイパーリンク対ソーシャルグラフ、その未来は?

オガワカズヒロが書いた「ソーシャルメディア維新」を読んだ。



過去にも紹介したが、オガワカズヒロとは、小川浩氏と小川和也氏のふたりの小川からなる
クリエイティブユニット。
それぞれが、IT企業の経営者でもある。

彼らの新作「ソーシャルメディア維新」は、グーグル中心のインターネット社会が、
ソーシャルメディアの登場により、少しづつ崩れてきていると分析。

この先、この傾向がどのように社会に影響を与えていくかを探っていくものだ。

グーグルが神と思えたつい先日までのインターネット社会。
このところのソーシャルメディアの勢いを見ていると、やはりネットの世界には絶対は
ないのだ、とあらためて思わざるを得ない。

そもそも検索エンジンの命は、ハイパーリンク。
検索からリンクをクリックして発生するトラフィックがすべてである。

対してソーシャルメディアでは、ソーシャルグラフがカギを握っている。
ユーザーとユーザーの人間関係やモノとヒトとコトの関係性など、
さまざまなオブジェクト(物、目標物、対象)とサブジェクト(主題、題名)の関係性を指す。
ソーシャルメディアのコンテンツは、このソーシャルグラフによって流れる。
このソーシャルメディアの在り方によって、ソーシャルストリームの流れが決定していくというわけだ。

先日も書いたフェイスブックは世界最大のソーシャルグラフを保有しており、
このソーシャルグラフのビジネス転換が進めば、グーグルも非常に厳しい立場に立つことが予想される。

フェイスブックが変えるインターネット勢力図という副題もあるように、
今後のネット社会の変化をを読み解くための貴重な1冊だ。

グーグル主体の勢力図が崩れれば、今のネット広告ビジネスも大きく変化する。
前向きに考えればそこに新たなビジネスチャンスが到来する。
挑戦するものには常にチャンスが待っているのがインターネットの世界なのだ。

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ホットペッパーからポンパレへ。

世界中で、グルーポンの勢いが止まらない。

グルーポンとは、クーポンの共同購入サイトで、ソーシャルコマースに位置づけられる。
飲食をはじめ様々なサービスを大幅割引で購入できるというもの。

過去にも共同購入という発想はあったが、グルーポンの差別化のポイントは、
48時間以内、という時間の枠を作ったことだ。

それだけ?という声も聞こえてきそうであるが、この時間制限とソーシャルメディアの
口コミ性によりビジネスが加速度的に拡がっていく。

日本国内でも、このグルーポンの成功を受けて同様のビジネスが雨後のたけのこのごとく
登場している。

おそらくホットペッパーなどのクーポン雑誌は大きな打撃を受けることが予想される。

そんな影響を受けてか、
リクルートも「ポンパレ」という割引チケット共同購入サービスを始めた。

ポンパレはこちら

内容を見る限り、リクルートらしい新規性があるとは思えない。

おそらくは影響を考えて始めざるを得なかったのだろう。

この「ポンパレ」は果たして成功するのか、ホットペッパーとのカニバリは、
そしてその他のソーシャルコマースは?興味は尽きない。

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ビジネスの欠かせない、IT、MT、FT

自分の弱点、わかっていてもなかなか埋められないのが、会計の関する知識である。

今まではごめんなさいで済んできたものだから、今になってますますそのマイナスが浮き彫りに。

そこで、しかたなくこんな本を読んだりする。

田中靖宏氏の「はたらくみんなの会計力養成講座」



会計の基礎知識をこれ以下では説明できないほど、物語形式でわかりやすく教えてくれる。
わたしのような会計初心者(といっても経営学部卒である・・・)にとってはありがたい1冊。

その中に出てくるのが、IT、MT,FTの三つのTである。

ITとは、インフォメーションテクノロジー。情報技術、今でいえばインターネットの知識。
MTとは、マーケティングテクノロジー。マーケティングに関する知識。
そして、FTとは、ファイナンステクノロジー。経営の数字に関する知識。

この三つのTが揃わないとビジネスマンとして一人前にはなれないという。

やはり自分に照らし合わせても、最後のFTについての知識が圧倒的に欠けている。

IFRSという国際会計基準の適用も始まる。
遅きにという感もあるが、知らないより知っていた方がよい。何事も積み重ねが大切である。

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CCO、チーフコミュニティオフィサーの存在。

アメリカの名門広告会社DDBワールドワイド社長兼CEOのチャック・ブライマー氏が書いた、
「蜂の群れに学ぶ、新しいマーケティング」を読んだ。




1960年代から今に至るまで、数々のビッグキャンペーンを手掛け注目を集めてきたDDB。

その総帥が書いた著書であり、業界自体が大きな転換点を迎えている今、
世界のトップがどんな考え方を持ってビジネスを展開しているか、興味を持って読んだ。

正直、業界の苦悩の一端が窺えるかと思ったが、さすが世界のトップ、
しっかり新しいコミュニケーションの時代を捉え、現状ベストと思われる戦略を提供している。

この著書の中で、興味深く受け止めたのは、
CCO、チーフコミュニティオフィサーの存在の重要性を説いているところ。

自社DDBの中にも、積極的に採用を進めているのと同時に、顧客にもCCOの採用を働きかけているという。

その役割は、ひと言でいうと、企業のブランドの代理人。

組織の考え方をあらため、力点を管理し、コミュニティをモニタリングしそれに反応し、
最終的にはコミュニティの代弁者となる。

CCO、CMOの役割の大きさは誰もがしるところであるが、
これからはそれと同等、もしくはそれ以上にCCOの存在が重要になるというわけだ。

同時に広告会社の役割も変わる。
押し込む広告の代理人から、共創するコミュニティの代理人へ。

私自身、旗色が悪いばかりであった広告会社の印象が、
新たな時代でもリーダーシップを取れるそんな印象にこのところ変わってきている。

何となくもやもやとしていたその印象がこの一冊を読んで、
確信的なものを掴めた。

時代はどんどん進化し、昨日の敗者も明日には勝者になれる。あきらめず学び続けることが大切だ・

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フェイスブックの時代がやってくる。

欧米ではすでに当たり前の存在になっているフェイスブックであるが、
日本では今ひとつ火がつかない。

基本的に記名で使うところが、匿名文化の日本ではなじまないというところだろうか。

そんなフェイスブックであるが、このところマニュアル本が相次いで出版され、書店の店頭を賑わせている。

この様子を見ていると、いよいよ日本でもフェイスブックがブレイクしそうな予感が。

ツイッター全盛の今であるが、次はフェイスブックとなると、
グーグルの世界戦略も道半ばで終わることも十分あり得る。

マイクロソフトしかり、ヤフーしかり、インターネットの世界に絶対はないことをあらためて思う次第。

さてフェイスブック、そこからどんな新しいビジネスが生まれるのだろう。

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