アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

8月31日。昔は・・・

きょうは8月最後の日。子供の頃のことを思い出すと、恐らくいちばん辛い1日だった。

わかっていてもできていない日誌。提出の工作。家中大わらわだった気がする。
まぁ、今から思えば幸せな記憶であるが。
工作はもっぱら祖母に作ってもらっていた。とにかく作ることが好きで、
大抵のものをそれは上手に作ってくれた。あまり上手すぎるとそれはそれで問題なのだが・・・

当時はいちばん辛い1日。でも今では鮮明に思い出す1日である。

さて、今の私であるが、今日で何とか3ヶ月の試用期間が終わる。
あっという間のようで、長かったような気もする。
この3ヶ月を総括すると、とにかく我慢我慢の3ヶ月だった。
慣れない毎日で、まずは勉強、主張する前に謙虚であれ、その思いだけで過してきた。

倒産から救ってくれた会社であるので、まずは感謝したい。

いよいよ9月である。まだまだ夏の余韻どころか真っ只中であるが、
なんとなく朝晩の空気に秋の予感が伝わってくる。
気分一新、前向きに行こう。

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アドマンが今最も読むべき1冊。「BUZZ革命」

メディア産業が未曾有の嵐にさらされている。圧倒的なパワーを誇っていた「キング・オブ・メディア」、
テレビも、いよいよ土俵際に追い込まれた。視聴者や読者は静かに立ち去り、企業は広告効果に
疑問を持ち始め、マスメディアはその威光を失いつつある。

そんな書き出しで始まる、「日経ビジネスオンライン」記者、井上理氏が書いた
「BUZZ革命」を読んだ。



より多くの人により短時間に認知されればモノが売れる。そんな時代の花形メディアであったテレビ。
しかしそれでモノが売れなくなったから、さあ大変、というわけである。

しかしもっと大変なのは、それが本当に大変だと思っている人がいまだに少ないことだ。

今は大変だけど、ここを凌げば何とかなるさ、もっともバブルに戻ることはないだろうけど。
多くのメディア従事者はそんなところではないか。

振り返って考えれば自分自身もそんなものだった。最後の最後まで倒産するという現実感は
持てなかったのが正直なところだ。

広告会社の人間がそんな状態なのに対して裏側ではとんでもないスピードで
時代が変化している。超音速ジェット機とプロペラ機くらいの違いで。

特にソーシャルメディアの勢いは、日進月歩である。

井上氏は本書で、そのソーシャルメディアの最前線の動向を1冊にまとめ上げている。
日経オンラインの記者だけに取材力、筆力もさすがだ。

詳しくは本書を読んでほしいが、重要なのはもうこの変化に抗うことは無理だと認めることである。
楽しかったあの日には、オールドアドマンは2度と戻れないのである。
だあれば新しい船で荒海にこぎ出すしかない。もちろんその船を動かすのはデジタルでなければならない。

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大好きな書店が、またひとつ無くなる。

名古屋駅近くで夜9時までやっている書店というと、三省堂テルミナ店か、ジュンク堂名古屋駅店。

そのうちのひとつ、三省堂テルミナ店が来月その歴史に幕を下ろす。

書店不況と言われる中、こちらは不況のせいではなく、ビル自体の立て直しが理由ではあるが、
長年慣れ親しみ、ほぼ週2~3のペースで通っていた愛着のあるお店だったので残念だ。
どこにどんな本があるのかも熟知していただけに・・・

さて同じビルの中にある松坂屋名古屋駅店は今日一足早く閉店した。

数年後に新たな駅ビルが誕生するわけであるが、そこに入るのは松坂屋ではなく高島屋だ。
高島屋はすでに大きなお店が持っているのにさらに勢力を伸ばす形になる。
生粋の名古屋っ子としては複雑な心境である。

それにしても、最近気になるのは、ひと頃遅い時間まで営業する店が増えたのに、
また早く閉じる店が増えてきているような気がする。
おそらくは人件費の問題もあるのだろう、ここでもデフレの影響が大きいように思えてしかたがない。

書店は文化のバロメータである。電子書籍の影響から今後はさらに厳しい状況になると思うが、
せめて9時、10時まで店を開けてくれる書店が名古屋の街の中心部に、もう二つ三つはあっても
いいのではないか?

不況の影響で退社時間も遅くまで働く社員も多いようだ。
そんな人たちのオアシスとして書店が存在するような街は、幸せな街だと思う。

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広告会社にROIは語れない?

「ROI向上」のセミナーに参加した。

土曜日ということもあるのだろう、10時から16時過ぎまでみっちり。
久しぶりに充実した学習時間を過ごせた。いや、過ごせたはずだった?


最後に登壇したのが、地元の広告代理店の2人。

この代理店のことはよく知っているが、2人のうちの年配者の方は比較的最近入られた方。
まぁ、老舗代理店なので、その他はほとんどネットのことが分からない面々。
出入りの会社から招かれて、重宝されているのだろう。

1時間にわたる話であったが、これが中身がほとんどない(?)一般論に終始。
ここまで良い話が続いていただけに、本当に残念の一言だ。

参加者のほとんどがWEB制作会社なので、上から目線&言ったもん勝ちの世界という傲慢さが感じられた。
聞いていた人もあっけにとられた空気に包まれていたような。

正直、プレゼンテーションというよりはプレゼンテーションテクニックの披露の場という振る舞いであり、
旧態然とした広告会社が得意な、煙に巻いて、はい終了。それで肝心のROIは?

これが私だけの印象なのか、参加したWEB制作会社の感想も聞いてみたいと思った次第。
おそらくは少し勉強している制作会社の人であれば、今さら、という感じではないか。

それに続いて女性の方からこの会社が考えるブランド戦略は、という話もあったが、
こちらも99%は市場に出回っている話の受け売り。

自分たちの今現在の立ち位置がわかっていないから舐められる中堅の広告会社。
今は、よっぽどモノがわかっているWEB会社の方が多いはずだ。

この間まで広告会社に身を置いていた人間として寂しい、そして複雑な想いに包まれた帰路であった。
(もっとも自分自身えらそうなことが言える立場ではないが。きつい言葉で失礼。
 それほどまでに残念な気持ちが強すぎて・・・・)

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外の人か、中の人か。

広告業界ひとすじに30年。
ということは今まで外の立場で企業のプロモーションや広告を見てきたわけである。

が今度は企業の中に入って自社のプロモーションを考える立場になった。

やることはいっしょじゃないか、というのが入る前の率直な気持ちだったが、
いざ入ってみると、外と中は大違い。北極と南極ほど違う。

中にいると、見えなかったことがたくさん見える。
それはいい面でもあるのだが、逆に少し離れたところにいることによって、
客観的になれるという利点を失う。

本来やるべきことの前に、人間関係の調整や上下関係による微妙な立場の理解だとか、
いろいろとやらなければならないことがたくさんある。
そのくせ、本来の役割の部分ではあまりレベルを追求されない。

それほど、外と中の事情は違うのだ。

それは慣れで解消されるものか、いまだ答えが見えてこないジレンマを感じている。う~ん。

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アドマンは今こそ勉強するときかも知れない。

勢いで生きた感がある、40代から~50代のアドマン。

アウトプット優先でインプットをしてこなかった結果として、
息も絶え絶えの今がある。

そのまま行ければいいが、悪いことに時代が大きく変わってしまった。
インターネットのせいである。おかげと言えない世代だ。

時代が後退して時間的には余裕があるだろう。
ここらであらためて勉強し直すのもいいかもしれない。

というわけで、アドマンの教本がシリーズで登場している。

既刊本が3冊。

広告ビジネス



ブランディング



広報・PR



と続いてきた。

新しい事例、考え方もバランスよく取り入れられている。

いい機会だ。本腰を入れて勉強してみないか。

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絶好調宣言に、複雑な心境。

広告会社によくありがちな話。

営業担当が自身の担当クライアントを持って独立する。クライアントは自身の持ち物といわんばかり。

それにより残った社員が辛酸をなめる。特に制作担当は自身がクライアントを持つわけではないので、
営業担当が辞めたことで売上とともに仕事がなくなるという辛さもくっついてくる。

自身の会社は、3月いっぱいで倒産したので、独立とはいささか事情が違うが、
似たような話がたくさんあった。

今日は、そんな倒産と同時に自身の担当クライアントを抱えて根回しに走った数名の営業の、
責任者の人間から電話があった。

おかげさまで担当クライアントの出稿が増え、売上的には絶好調だという。

まぁ、苦労した仲間ということでいい話には拍手を送りたいところだが、
それ以外の人間の苦労を考えると、素直に喜べない。

事実、就職も決まらずまだもがいている人間もいるのにだ。
少なくとも彼らの痛みは分かってやってほしい。

正直、こんな人たちとよく一緒の会社にいたものだとあきれる部分も。
だから、倒産したんだ、と言えなくもないが。

決して怨むわけではないがそのうち見てろ、である。今は耐えて勉強を続けるしかない。
淘汰された後の広告業界へ戻る日がくることを願って。

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わが人生は兵隊成り。

家の近所で御飯を食べていたら、背中に妙な言葉の入ったTシャツを着た男性に出会った。

年のころ、40代半ばぐらいだろうか。
最初、白髪なので自分と同じくらいかと思ったが、顔を見るとまだ若いようだ。

その言葉とは、「わが人生は、兵隊成り」である。

年齢的に、ファッションなのか、あるいはちゃんとしたメッセージなのか、
微妙に理解しがたい。

おそらくはファッションなのだろうと思うが、しかし余裕がある感じでもなかった。

メッセージは、自分は指示を受ける側の人間である」という宣言なのだろうか。

世の中は、指示を出す人間と指示を待つ人間と、2種類に分かれると思うが、
おそらく40代くらいにはどちらの側の人間か、おおよそ決まってしまうような気がする。
ただし、どちらが幸せかは正直微妙な時代ではあるが・・・。

さて、自分はどうだろう。
答えは出ているような気がするが、自ら兵隊と宣言するほど、
まだ人間ができていない。

結局のところ、たかがTシャツのプリントであるが、
いろいろと考えさせられる「我が人生は兵隊成り」であった。

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iPad・スマートフォン・クラウド・Twitter・・・で結局、何が変わるんですか?

藤井伸輔氏と野村章氏の共著による
「iPad・スマートフォン・クラウド・Twitter・・・で結局、何が変わるんですか?」を読んだ。



著者のおふたりが私と同世代ということがあり、(通常この手の本だと、
著者が私より一回りくらい下の世代の手によるものが多いのだが)、興味深く手に取った次第。

また、表紙が女子高生の携帯姿ということも意外性を生んでおり、書店でも目を引いた。

内容的には、タイトルからもわかるとおり、ここ最近のソーシャルメディアの進展を
包括的に解説するもの。

それだけにそれぞれはやや浅い気はするが、その分、近未来のインターネットの
全体像がわかりやすい。

藤井氏、野村氏はフロンティア・BIという会社の社長と社員の関係。
決して認知度の高い会社ではないが、かなりインターネットへの造詣が深い。

何が、変わるんですか?と投げかけられて、これが変わると言い切れる人は少ないだろう。
それだけインターネットの変化は目ざましい。

まぁ勇気づけられるのは、最初にも書いたように著者2名が私と同世代であること。
冷静に一歩引いて、大きな流れを見ることができるためには、
ある程度の人生経験が必要であることは間違いない。

最先端の現場に立ち続けることは難しいかも知れないが、まだまだできることはある。
大切なのは年齢の問題ではなく、思いの強さの問題かもしれない。

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本を読む習慣。

本屋になら2時間でも3時間でもいられる、というと大抵の人に不思議がられる。

本屋というと、買いたい本があった時に買いに行くところという人も多く、
本屋に行くこと自体が目的という人は、少なくとも私の周りでは少ない。

昔はそんな楽しみを持った人が多かったように思う。
本が売れなくなった理由がわかるというものだ。

そんなわけで、小さいころから私にとって本屋はある意味遊園地のような存在だった。
本屋の空気に癒され、本屋での思いがけない出会いに心躍らせる。

もう本を読むということは生活の一部だったわけで、
そうして50年余りの人生を過ごしてきた。

しかしそういう習慣のない人には、本を読むということ自体が楽しみではなくて、
苦痛だという。仕事のために本を読まなければならないとなると、もう勘弁してほしいとなるわけだ。

私が若い人に本を読む習慣づけをすすめるのは、年をとればとるほど、
本を読むことが大変になってくるから。

だから、若いうちに本を読む習慣をつけておくと、知らず知らず本を読むスピードも理解力も
高まってきて、だんだん苦しみが楽しみに変わってくるということになる。

本を読む習慣づけ、若ければ若いほど将来武器になって帰ってくる。
だまされたと思って本を読もう。

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巣ごもり消費、ネット通販の成長を牽引。

日本通信販売協会が、2009年度の通販売上高を発表した。

前年度比4.1%増の約四兆三千百億円。

リアルの小売店が苦戦している中、通販はインターネットによる売上が拡大している。

節約志向が強まる中で、休日や夜を家で過ごす人が増えて、いわゆる巣ごもり消費が
拡がったことが大きいと新聞は伝えている。

さらに最近はネットスーパーも大手流通業ではしのぎを削り出した。

この流れは停滞することなく、さらに加速することになるだろう。

また対消費者だけでなく、法人向けのネット通販も潜在的な可能性は計り知れない。

以前はネットでは売れないものがたくさんあったが、今はやり方次第で、
どんなものでも、また高齢者にも売れる土壌ができあがりつつある。

新たなネット通販が誕生してくるのも時間の問題だ。

まさにアイデア次第。楽しみな世界が目の前に拡がっている。

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まだまだ暑い?それとも、もうそろそろ秋の気配?

日々のあいさつが、暑いねぇで始まる毎日。
メールマガジンでさえ、ヘッダーの文言は同様に、暑さの話がほとんど。

でもよく読むと、微妙にニュアンスが違う。

ある人は、まだまだ続く暑さ、どうぞご自愛を、と書くのに対して、
ある人は、朝晩が涼しくなってきて、暑さもピークを超えた、と書く。
まぁ、まだ比率は前者が三分の二くらいであるが・・・

コップの水の話と同じだろう。
コップにまだ半分も水があると考えるのか、もう半分しかないと考えるのか。

ポジティブに考えるのが正解だろう、特に先行き不透明の時代は。

暑さもピークを超えた。あとは涼しくなるばかり、あの暑さが懐かしい、などという日がもうすぐ来る。

要は考えようなのである。

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社会企業家をめざす人の本。

ここのところ職業としての社会起業家が注目を集めている。

ただし、一部の成功者といわれる人を除いては収入という面ではまだまだ成立が難しそうだ。

さて、そんな社会起業家をめざす人にとってはうってつけと思われるタイトルの本が出たので、
さっそく読んでみた。



タイトルはそのまま「社会起業家スタートブック」。シンプルでわかりやすい書名である。

内容はというと、こちらもなかなか上手くまとめられていて、
特に自身の体験に加えて、すでにNPO法人を設立して活躍している先輩たちの
立上げの苦労話、今日までの経緯なども具体的に紹介されていて、
これなら、と思わせる説得力がある。

てっとりばやく社会起業家になる道筋を知りたいという人にはおすすめの1冊だ。

ただ1点気になるのは、著者百瀬瑛衣呼さんの文体。
親しみやすさ、距離の近さを感じさせたいのか、男言葉的なあるはずだ、いいんだ、の口調、
さらには、あるよね、ないよね、くれるよ、ダメだよん、などなど
意識的に使っているのだと思うが、なんとなく逆効果に見える。
素直な読みなれた文体で書いてもらえた方が、もっと読みやすかったのにと少し残念。

まぁ、そのあたりを除けば、プレスリリースの書き方やツイッターにまで言及しており、
まさにいたれりつくせり。
こんな世の中、いつなんどき何が起こるかわからないので、
社会起業家のことを知っておいても損はないと思う。

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イケアのドミナント戦略

日経MJでイケア日本上陸5周年の記事を読んだ。

千葉県船橋市に1号店をオープンして以来、いずれの店も好調な売り上げで推移している。

記事によれば、成功の秘密はイケア創業者イングヴァル・カンプラード氏の
創業以来の変わらぬ精神によるところが大きいようだ。

「消費者の役に立つことが最大の使命で、そのために人の望んでいるものを
知らなくてはならない」というのが創業者の口ぐせ。

日本上陸の際には、実際の団地の一室を借りて日本の住環境を徹底的に分析したというくらい、
消費者心理をつかむことに驚くほどの労力をかけている。

一見、世界共通の商品で効率を追求しているように見えるが、
実はその国々の風土を知った上で、繊細な品揃えをしているというのが
日本市場で成功した最大の理由だろう。

もっともその背後には、過去に一度上陸に失敗しているという苦い経験も生かされていると思うが。

名古屋上陸がささやかれて久しいが、ここのところ具体的な話が出てこない。

不景気の影響で、出店見送りとならないことを願う。

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猛暑、復活。

さて夏休みも終わって今日からまた仕事。

気合を入れてと思ったとたん、なんとまたあの厳しい暑さが帰ってきた。
休みでなまった身体にはこたえる、こたえる。

何でもこの猛暑、この夏3度目の大きな山ができそうということで、
ここしばらく、およそ1週間くらいは続くらしい。

しかし、悪いことばかりではないだろう。

売れ行きが止まりかかった夏物が再び売れ始めたり、
ビールなどの売り上げもまた伸びるかも知れない。

いずれにしてももうしばらくの我慢だ。
夏バテに気をつけて、何とか乗りきりたい。

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なぜ「美少女図鑑」は7日で街から消えるのか?

東京都を除いて、すべての都道府県で発行されている美少女図鑑。

特色はフランチャイズ制度ではなく、地域の事業者にライセンスのみ提供する形で、
自主運営をまかせていること。

それにより本部の利益は少なくなるが、事業者のやる気が喚起されるというビジネスモデルである。



本書は、美少女図鑑を立ち上げたテクスファームを経営する近藤大輔社長が、
立上げのいきさつから全都道府県に展開するまでの苦労、最終的にたどり着いた方法など、
美少女図鑑がなぜ今日成り立っているのかの理由が網羅されている。

近藤社長の考え方は、短期で利益を上げるのではなく、中長期に渡っていかに地域社会に貢献できるかが
ベースとなっており、その終始一貫性こそテクスファームの最大の存在意義と思う。

地域ブランディングの教科書ともなりうる本書。
経営者はかくあるべきの手本にもなる。信念は曲げてはいけない、どんなことがあっても。

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コピーはつくるものではない。見つけるものだ。

コピーを考える必要があって、あためて岩崎俊一氏の「幸福をみつめるコピー」を読んだ。



岩崎氏は私より7歳くらい年上であるが、現役のコピーライター。
同世代のコピーライターが亡くなったり現役を退く中で、ある意味衰えを知らないというのが私の印象。

サントリーオールドの「一度、ふられていらっしゃい。」や
リザーブの「あなたの近くが、いちばん遠い」など、派手さはないが私好みのコピーがたくさんある。

そんなひとつ、東京海上日動サミュエルの谷内六郎氏のイラストを使ったシリーズで書いたコピーが、
「蚊帳を張るとドキドキした。あれは家の中のキャンプだった。」

私あたりが、ほんとそうだ!と言えるおそらく最後の世代だろう。
自分の家でも、夏になると蚊帳は定番で、雷が鳴ったりすると、家族揃って蚊帳の中でやり過ごした。
今ではい体験できない、心温まる思い出である。

タイトルに掲げた「コピーはつくるものではない。見つけるものだ。」という
岩崎氏の信条をまさにそのまま具現化したような見事なコピーだ。

肩の力が入れば入るほど、コピーは独りよがりになる。
岩崎氏のコピーは、まさしく自然体。それは、つくっていないからである。
コピーはつくづく奥が深いと思う。

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森ガールの次は、山ガール。

しばらく前に流行った森ガール。
いかにも森にいそうな癒し系のファッションをした女の子たちの呼称だ。

タレントでいえば、蒼井優だとか宮崎あおいだとか。専門の雑誌も登場して話題を集めた。

さて、森ガールの流行がひと段落したかと思いきや今度は山ガールである。

山ガールとは登山が趣味の女性。

従来登山といえば中高年の趣味と相場が決まっていたが、最近の山ガールは、
森ガールと同じ20代~30代の女性が主役。

若い女性のカラフルなアウトドアファッションに身を包んだ登山スタイルには、
関連企業も熱い視線を贈っているようだ。

山ガール、森ガール同様新しいトレンドとなるか、しばらく注目して動向をみてみたい。

ただファッション優先とはいえ、相手は大自然だ。
先日もニュースでやっているのを見たが、軽装で出かけて救助を求める登山者も後を絶たないという。
山ガールという甘い響きに誘われて、自然まで甘くみるのは禁物だ。

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「お客様のために」を手段にするな。

小宮一慶氏の「ぶれない人」を読んだ。



このところ出版ラッシュの感がある小宮氏、生涯100冊の出版が目標という。
今回の新刊は新書で、人としてビジネスマンとして、正しい行い、正しい考え方を説く1冊。

以前にも目的と手段の話を書いたことがあるが、
この本では、その目的と手段の関係が随所に登場する。

たとえば、お金儲けはあくまで結果であって、最初からお金を儲けを目的とする人は、
結局儲からない、というように。

さて、お金から「ぶれない人」になるには、私利私欲を求めるのではなく、
お客様のために、とことん何ができるかを考え抜くことが大切だと小宮氏。

西郷隆盛や上杉鷹山、東郷平八郎など、信念を貫いた人の例を上げ、
どうしたら「ぶれない人」になれるのか、ぶれない人へのプロセスを
わかりやすく教えてくれている。

最近、船井幸雄氏との対談本も出版されたが、その本を読んでもわかるが、
小宮氏自身が、「ぶれない人」へ、どんどん進化している気がする。

100冊を書き終えるのがいつになるのか、今後が楽しみなのと同時に、
彼の哲学がどこまで高みに上り詰めていくのか、期待が高まる。

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世界中をカッコよく、世界中を笑顔に。

宇都雅史氏が書いた「なぜ、あの会社だけが選ばれるのか?」を読んだ。



ネット通販のプロである宇都氏が経験から手に入れた、
成功し続ける会社に共通する3つの仕組みを解説する本。

冒頭、ネット通販の成功企業として宇都氏が紹介するのが、
ZOZO RESORT、悠香の2社だ。

タイトルに掲げたのは、その「ZOZO TOWN」を運営する「ZOZO RESORT」の企業理念
ZOZO RESORTにはもうひとつ経営理念というものがあり、「いい人をつくる」である。

著者が以前ZOZO RESORTの前澤社長に取材した際、急成長の理由を尋ねたところ、
前澤社長いわく「特別なことは何も行っていません」と。

ただ、仕事をしているというよりも、「仲間とキャンプに行くような感覚」。
焚き火担当者がいて、野菜を採りに行く人がいて、魚を釣る人がいる。
やがて、それぞれのグループやミッションが生まれ、
パーティーがはじまり、利益が出る。組織が自然に生まれ、業績が後から付いてくる。
そのように自らの会社を語ったそうだ。

そんなZOZO RESORTの活動の核こそ、実は企業理念の存在なのである。

本書の主テーマは、ネット通販で成功するための3つの仕組みづくりであるが、
そのいちばん根っことなるのが経営者の価値観であるというのが、宇都氏の伝えたかったことだろう。

裏を返せば、どんなにネットのテクニックに長けていても、
経営者としての理念なきビジネスはすべからく成功しないということだ。

そういう意味で、本書の中で特に参考になったのは、このZOZO RESORTの考え方だった。

選ばれる会社になるということは、そもそも会社ができた時に決まっているのかも知れない。
そんな想いを強くした。

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iPadでつかむビジネスチャンス。ポイントは自腹カスタマー。

板橋悟氏の書いた「iPadでつかむビジネスチャンス」を読んだ。



iPadが、出版業界だけではなく、カーナビテレビ、PCなど、さまざまな近未来を
大きく変えていく、というのが本書のテーマ。

そのポイントは、
専用マシンから汎用マシン、
そして、ハードとソフトの分離。と板橋氏は分析する。

アップルが成長し、マイクロソフトが頭打ちな理由は、まさにここに見える気がする。

板橋氏は、自らを自腹カスタマーと称し、自腹で最新のデジタル機器を購入、
使いこなすことにより、新たなビジネスチャンスが見えてくるという、超実践派。

小難しい顔をして物知り顔で机から指示を出す経営者には頭が痛い話だ。

板橋氏はビジネスチャンスをつかむコツをこう書いている。

難解なビジネス書を読んで勉強するより、一消費者として、自腹カスタマーとなるのが一番大事。
ビジネスで必要なのは、突拍子もない「創造力」ではなく、生活シーンをイメージする「想像力」です。

クリエーションよりはイマジネーション。
そのためには、ちゃんと「自腹カスタマー」になりましょう。
日頃から「消費者アタマ」を意識してみましょう。
楽しい未来を創っていくのは、知識より「知恵」。
きっと、今までとは違う世界が、そこから見えてくるはずです。

板橋流にいえば、まずはiPadを持つ、使うことから始めてみよう。
持たなければ何も始まらない、ビジネスチャンスは永遠に訪れないだろう。

過去にも散々書いてきたが、知っているのと実践しているの間には、凄く大きな違いがあるのだ。

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最近、AR、ARって騒がしいけど、ARって?

ARが何たるか、この1冊を読んですっきり腑に落ちた。

小林啓倫氏が書いた、その名も「AR-拡張現実」。



そうARとは拡張現実という概念、技術のことで、本によれば、一般的に
「情報技術を使って、現実空間に何らかの情報を追加すること、あるいはそれによって
 情報が追加された(すなわち「拡張」された)現実空間」と定義されているようだ。

ARというと思いだされるのが「セカイカメラ」であるが、それだけでなく、
様々な分野でARを使ったサービスが始まっている。
ARが作る未来がはかりしれない可能性を秘めたものであることがよくわかった。

本書では最近の事例として大きく話題を集めた「実物大ARエヴァンゲリオン」も紹介されている。
そのイベントが展開された経緯から、実現にあたっての苦労話、などなど、
エヴァンゲリオンファンにはたまらないエピソードではないか。

またアドマンが興味津津の広告/プロモーション分野の事例としては、
オリンパスのPENのプロモーションサイトの話が興味深い。

またたく間に驚くほどのスピードで進化しているARの世界。

アドマンも知らないでは済ませられない技術であることは間違いないし、
この先、アッと驚くような広告事例も誕生するだろう。

まずはこの1冊で、ARとはをおさらいしておきたい。

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空が明るい、夏の夜。

夜。道を歩いていて気が付いたのだが、空が異常に明るいのだ。
たぶんこの時期の夜空は毎年そんな感じなのだろうが、恥ずかしい話、今年はじめて気付いた次第。
明るい空に雲がぽっかり浮かんだ様は、写真のポジとネガが入れ替わったみたいに見える。
なぜ気が付いたと言うと、空を見上げる機会が多いからだ。
おそらくは疲れているからだろう、腰に手をあてて、よいしょっと。
まぁ厳しい毎日にも何かと発見はある。
まだまだ暑さは続きそうだが、何かひとつでもいい、新しい体験ができる心のゆとりは忘れたくない。

再びのラジオブームをけん引する、専用サイト「ラジコ」。

パソコンやアイフォンでラジオが聴ける「ラジコ」という専用サイトが人気だそうだ。

とはいえまだ実用化実験中。

ちょっと前になるが、ワールドカップの時テレビがなくて、思いついて
パソコンでラジオを聞こうと思ったのであるが、この「ラジコ」、
放送エリアと同じ地域でしか聞けないのである。IPアドレスで判別するらしい。

なので、名古屋ではこの「ラジコ」が使えない。

そんな事情は別として、最新号の週刊エコノミストの特集「ラジオ復権!」によると、
ラジコへのアクセスは現在、週に300万人だそうだ。
またアイフォン用のアプリは現在までに56万件がダウンロードされているそう。

それなのに「エリア制限」とは、せっかくの復権のチャンスを自ら棒にっているようなものではないか?
広告主への配慮などと言っている場合ではない。

テレビと違ってラジオ放送のデジタル化はまだまだ先の話のようだが、
いっそのこと、インターネットで1本化の方向で走るくらいの思い切りが欲しい。
そこまで柔軟になれれば、ひょっとしたら化けるかもしれない。

一度は死んだかと思われたラジオであるが、身軽な分、まだまだ意外な可能性が潜んでいそうだ。

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企業の重要課題は、おもてなし×IT

ITによる「おもてなし」の実現が企業の業績向上に大きな影響を与える。

そんな仮説の提示からはじまる、「おもてなし」のIT革命、を読んだ。



アメリカの大手家電量販店、ベストバイとサーキットシティ・ストアーズの事例は、
まさにITによるおもてなしが企業業績に与える影響を裏付けるものだと
著者の田中達雄氏は書いている。

いかに紹介してみよう。

サーキットシティは90年代アメリカで1位の座に君臨してきた会社。
しかし消極的なIT投資などの影響で2000年ごろから業績が悪化、
2001年にはベストバイに売上高を抜かれ、2008年に事実上の破たんとなった。

一方、ベストバイは、近年オンラインショッピングサイトの改善に努め、
オンライン売上を大幅に伸ばし景気低迷下でも成長を遂げている。

両社の違いは、ベストバイのCIOの次の言葉に集約される。

我々は、顧客の購買行動を分析し、その結果に基づいて「顧客経験価値」を改善することに力を注いできた。

サーキットシティが会社のコスト削減や効率化を重視してきたのに対し、
ベストバイは「顧客経験価値」をいかに高めるかを常に考えながら店舗つくりやIT投資を
行ってきた。
この「顧客経験価値」という考え方こそ、両社の業績に大きな違いをもたらした最大の違いだと。



顧客経験価値とおもてなしはほぼ同義語で、ITを活用してこの顧客経験価値を
どのように提供するか、すなわちエクスペリエンス・テクノロジーが本書のテーマとなる。

読んでみて、正直私の知らなかったテクノロジーがめじろおし、
ここまで時代が進んできているのかと驚きを隠せなかった。

視覚や聴覚を超えて、すでに嗅覚や触覚を再現するレベルまで実現化に向けて着々と進化を遂げている。

ITでひと肌のおもてなしを実現することで、ライバルに大きく水をあけることも可能なだけに、
中小企業にもチャンスが巡ってくるかも知れない。
ITへの本気度が試される時代がやってきているのだ。

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心の中を風が通り抜けるような、梅原真のデザイン。

IT系のデータ中心の書物を読んでいると、時々心が窮屈になっていることに気がつく。
そんな時にこんな本に出会うと、なぜかほっとする自分がいる。

一服の清涼剤のような本。梅原真の「ニッポンの風景をつくりなおせ」を読んだ。



手つかずの自然が残る、四国は四万十川周辺で地域興しのデザインを手がけている梅原氏。
知る人ぞ知る存在であるが、本書はそんな梅原氏のデザインワークを一覧できる初めての書籍。

まず驚くのは、普通の大学を出て、29歳まで地元土佐でテレビ局の大道具係をしていたという異色の経歴。
ち密なデザインとはまったく無縁の29年のように思う。

普通はデメリットになるはずの経歴が、逆にデザインの世界において、
他の人では決してまねのできない独自の光を放つ。
運も味方しての結果だとは思うが、四万十の大自然の中で培われた彼独自の価値観の所以だろう。

彼の手にかかった商品などを見ていると、セオリーなんて関係ないと言わんばかり。

まずは常識を疑ってかかる。既成概念にとらわれない。
デザインとはこうあるべき、と語る有名アートディレクターたちであっても、
彼のデザインの前では、一本取られたという感じではないか。

シンプルで武骨で、荒削りだけど、結果として繊細に見える。
おそらくは、デザインは手段であって、生産者の想いをいかに消費者に伝えるか、その目的に
どこまでもまっすぐであることの成果であろう。

テクニックや形の前にもっともっと大事なものがあるんじゃないかい?
クリエイターやアドマンに基本に立ち返る大切さを教えてくれているようだ。

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