アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

新たに旅立つ者。春を待つ者。それぞれの人生にエールを。

会社の予期せぬ倒産に始まって、失業保険の申請、一方で新たな就職先の模索・・・
はたから見ると余裕があるように見えるが、さまざまなストレスがじわりじわりと身体と心を締め付ける。

言いようのない苦しさは体験した者でしか理解できないであろう。
一刻も早く脱出したいと思う気持ちはすべての元社員に共通の想いであることは間違いない。

そんな中で、見事就職先を勝ち得た者がいる。彼ら彼女らには、心から、おめでとうの言葉を贈りたい。。
また未だ活動の真っただ中にいる者もいる。何とか求める道を切り開いてほしい。
今しばらくの辛抱、明けない夜はないのだから。

幹部社員として、部下たちの面倒を見ることは当然であるが、その役割を十分に果たせないまま、
自ら就職してしまうことは心苦しいものがあるが、これからも力になれることを探していきたいと思う。
そこはできるものなら理解してほしい。

いずれにしても、私の失業の歴史は今日で幕を閉じ、新しい道に第一歩を刻む。
そして、明日からは正式に“元アドマン”だ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

吉越浩一郎氏「あなたはなぜ働くのか?」

働くとはどういうことだろう?
いやがおうでも考えさせられた2か月だった。

もともとコピーライターに憧れて門をたたいた広告業界。
以来、30年間にわたり一筋で来ただけに、働くこと=やりたいこと、であった。
それだけに振り返ってみて、自分なりには幸せな30年だったと思うのである。

そんな中で出会ったのが、吉越浩一郎氏の「あなたはなぜ働くのか?」だ。




吉越氏といえば、残業しない仕事術でもおなじみ、働くことはあくまで人生の一部分であり、
仕事以外の時間も同様に充実させることを経営者として実践してきた人。

本書でも独自の考え方が一本筋が通っており小気味良い。

たとえば第1章、働き方・考え方を180度変えろ!では、
睡眠時間をたっぷり取ることをすすめている。

やる気、能力を発揮するためには、礎となる体力が必要であり、そのために削ってはいけないのが
睡眠時間というわけだ。

また第2章、独立する気持ちで働け!では、
「ドロップアウト」ではなく「スピンアウト」を、ということで、
転職には2つのパターンがあり、「今の会社がいやだから」「やっていけない」という理由だけで
転職するドロップアウト型の転職は百害あって一利なし、と戒めている。

それよりも独立するくらいの気概をもって「スピンアウト型」で働く方が、
働き方も自ずと違ってくると吉越氏。

それ以外にも、働くって結局こういうことだよね、と気づかさせてくれる言葉が、全編にちりばめられている。

さて、おかげさまで就職先も決まり、6月より働くこととなった私にとって、
新天地は、“さよなら広告業界”。

0からのスタートに、今は正直、不安と期待と入り混じった落ちつかない心境である。

そんなタイミングで出会った本書「あなたはなぜ働くのか」?は
優しくそっと背中を押してくれる1冊となった。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

バイラルキャンペーンの恐怖、三浦明博氏「感染広告」

元制作会社コピーライターにして江戸川乱歩賞作家、三浦明博氏の書き下ろし、
「感染広告」を読んだ。



広告業界出身の作家は何人かいるが、三浦氏は、今現在の広告業界に精通、
代理店やクリエイターの役割や置かれた立場もよく理解されているようで、無理なく読めた。

ストーリーの中心は、バドバーグというビール会社のキャンペーン。

主人公の堂門修介は広告代理店・首都広告社のクリエイティブディレクターで、
彼のアイデアをもとに社運をかけたプレゼンテーションの結果、このビール会社の
大型キャンペーンを手にするわけだ。

感染広告というタイトルからもわかるとおり、
他を圧倒したプレゼンの核は、ネットを駆使したバイラルキャンペーン。

予想を上回る反響を手にして一時は大成功に思われたが・・・

サスペンス要素も多いのでここから先は実際に読んでもらいたいが、
広告に仕掛けられた巧妙な罠により事件に巻き込まれる堂門、
窮地を脱することができるのか、予想を裏切る展開に引き込まれる。

まぁ正直、事件自体の信ぴょう性と結末には?がつくが、恋愛あり、さまざまな人間模様ありで
広告代理店を舞台とした読み物としては、理屈抜きで楽しめた。

アドマン、広告業界に興味のある人は、たまにはこんな小説も気分転換にいいかもしれない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

企業は「情報創造体」でなければ生き残れない。

三浦展氏が書いた新作「情報創造」の技術を読んだ。



前にも書いたが、三浦氏といえば80年代パルコ出版の雑誌アクロスの編集長だった人。

ちょうど自分が広告業界を歩み始めた頃のこと、アクロスの名物特集「定点観測」は
クリエイティブをかじる人間にとっては必読の記事だった。

定点観測とは、あるテーマに基づいて、1か所にカメラを据え置いたような形で、その存在率を調査するもの。

事実を歪めることなくありのままにレポートする手法は、今でいう広告ではなく情報としての価値を
提供しようとする走りだったような気がする。そういう意味では常に流行の先端の存在であったわけだ。

それから長い年月が経ったが、三浦氏は今も変わらず時代の一歩先を冷静に予測できる稀有な存在。
変わらぬというか、より鋭さを増している気がするほどだ。

さて、少し前に紹介した「シンプル族の反乱」に続く「情報創造」の技術。

商品開発も、広告のコンセプトメイキングもマーケティング調査の質問票をつくるのも、
すべて情報創造であると三浦氏。さらにいえば、会社の経営理念を考えるのも情報創造だそうだ。

つまりは情報創造技術があれば大抵のビジネスはうまく行くというわけになる。

肝心の情報創造の技術を身につけるためには?というと、まず情報を鵜呑みせず疑ってみることが大切。
自ら検証して正しい答えを求めることでその精度が高まっていくのである。

これからのビジネスマンは情報創造者でなければならず、
いわんや企業は情報創造体でなければ生き残れないと断言する三浦氏の、
その独自ノウハウを知り実践するための入門書。

一歩抜きんでたいのであれば、まずは一読を。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

電子書籍、大本命はGoogle!?

先行するキンドル、猛追するiPad。アメリカ国内の電子書籍端末の状況だ。
そして日本国内でも、いよいよ28日にアイパッドが発売される。

そんな折、週刊エコノミスト最新号で、「電子書籍革命」という特集記事が展開されているので買って読んでみた。

その中で、電子書籍におけるグーグルの動きに関して興味深い記事を見つけた。
電子書籍戦争はアマゾン対アップルのように見えるが、実は最大のライバルはGoogleのようなのだ。

その内容は以下の通りだ。

先行するアマゾン、アップルの電子書籍の話が巷を賑わせているが、
グーグルもこの夏のサービス開始に向けて電子書籍販売・取次サービス「グーグル・エディションズ」の準備を
進めている。

アマゾンやアップルと違って専用端末が不要、インターネットに接続できる機器なら利用可能という。

このグーグルの戦略により、
アマゾンやアップルが推進する自社でコンテンツを囲い込み
自社のサービス・端末の中でビジネスを完結させる「クローズドモデル」と
電子書籍のコンテンツは自ら揃えるが誰でもがそれを販売できるようにして、読む端末もメーカーを問わない
「オープンモデル」が激突する構図となりそうだ。

以上

それぞれに一長一短があるようであるが、個人的にはオープンモデルの方が世の流れには合っているように思う。
果たしてどちらの戦略が是となるのか、注目して見ていきたい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

フリーで利益を生み出す45の鉄則。

売り方も含めて大きな話題をさらい、国内でもベストセラーとなった、クリス・アンダーソン氏の「FREE」

その影響を受けて書かれた本が少なくとも3冊最近出版されたが、本書はそのうちの1冊、
小川忠洋氏の「フリーで利益を生み出す45の鉄則」だ。



小さな会社が<無料>戦略を、正しく使いこなす方法を45項目にわたり教えてくれている。

小川氏は、前書「インターネットマーケティング最強の戦略」にも紹介されていたが、
ダイレクトマーケティングの世界的権威ダン・ケネディ氏の日本唯一の代理人だそう。

それだけに、本書も結論までが単刀直入でわかりやすく、一気に読めた。

さて、なぜ無料戦略が有効なのかであるが、
小川氏はこう投げかけている。
「どんなビジネスにおいても共通して最も難しい仕事は何か?」

その答え、
「新規のお客を取ることである」、と。

つまり、どんなに素晴らしい商品を作っても、どんなにすばらしいサービスを用意したとしても、
それが新しいお客をとることができなかったら、ビジネスは成り立たないのである。

だからこそ、見込み客を数集めるために、最高の「価値」を無料で提供すべきなのだ。

小川氏は本書内で、やってはいけない間違いとして次の5つをあげている。

・これくらいで十分だろう
・戦略的な観点がない
・フリーだから広告してアピールする必要がない
・「商品中心主義」で考える
・無料にすれば人は集まる

詳しくは本書を一読頂きたいが、重要なのは徹底することである。
損して得取れ、ではないが、はじめに利益ありきではなく、見込み客を集めることに全力を注ぐのだ。

ある意味、日本的なウェットな感情では難しいかもしれないが、試してみる価値は十分にあると思う。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

ユーストリーム関連書籍第一号、「USTREAM 世界を変えるネット生中継」

ツイッターに続き、2010年はUSTREAMの年と言われている。
本書「USTREAM 世界を変えるネット生中継」は、そんなユーストリームの新しいムーブメントの最先端を捉えた
まさに旬の1冊である。



今までに関連本はないというだけに、まずはユーストリームの魅力から、ユーストリームの視聴方法、
ユーストリームでの生中継の始め方など、観る人、発進する人、双方の視点を持った入門書であり、
まずはこの1冊があれば、ユーストリームの入り口に立てる。

私自身今まではというと、
ユーストリームは、ネットで生中継ができる動画サービスという認識であったが、
実はユーストリームの魅力はリアルタイムの動画配信が無料でできること以上に、
ツイッターと連動させたソーシャルストリームに最大の特長を持っている
動画コミュニティサービスにあるということに本書を読んであらためて気づかされた。

そういう意味では、ユーストリームはツイッターの進化形であり、
ツイッターの次はユーストリームと言われる理由がよくわかる。

このように急速に盛り上がるユーストリーム熱であるが、まだまだ発信者は少ない。

インターネットのビジネス利用を考えているなら、まずユーストリームで実際に発信してみることだ。
いや単に発信するだけでなく使い倒すほどのめり込んで初めて、
これだ!というアイデアが浮かんでくるのではないか。
思うのと使い倒すのでは、ネットの世界では天と地ほどの差があるのだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

光の道は国民の基本的人権。孫正義氏の構想力。

少し前の話になるが、話題を集めたのがUSTREAMの孫正義氏と佐々木俊尚氏の、「光の道」の対談。

目にも止まらないソーシャルラインの流れる速度にまず驚かされたが、とにもかくにも
孫氏の掲げる「光の道は日本国民の基本的人権」というスケールの大きな話に圧倒された。



以前にも書いた、全小中学生にipadを配布する電子教科書構想もそうであるが、0か100か、
とにかく孫氏の描く絵のスケールが、政治家たちとは根本的に違う。
国を相手に修羅場を何度も通過してきた、そんな経験の差なのかもしれない。

賛否両論あるだろうが、スケールの大きな話は明るい未来を想像させてくれて勇気が出る。
すべてが委縮しがちな世の中にあって、それだけでも十分に価値があると考えるのは私だけだろうか。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

会社が無くなるという事の意味。

会社は倒産してはいけない。倒産しないためにできることはすべてやりきることだ。
それは経営者だけの話ではなく、やはり社員全員が一丸となるべきだ。

それは、おそらく無くなってみて初めてわかることなのだろう。
であれば、倒産を体験した人間として声を大にして言いたい、
「どんなことがあっても会社は倒産させてはいけない」と。

会社がなくなって何気なくすごしているようだが、見える景色がまったく違う。
もちろん会社が無くなったむなしさはあるが、
それより自分自身が寄るべきところがまったくなくなることがじわじわと心を締め付けるのだ。

と同時に、月日が経つにつれ時間を持て余すようになり、あれほど時間がないと嘆いていた
趣味の読書でさえ、なかなか集中できないようになってくる。

自分自身の寄るべきところがないということは、自分自身の存在を否定されているような心もとなさなのだ。

毎日が充実して未来があってこそ、好きなことにも身が入るということが初めて理解できた気がする。

このブログを読んで頂いている方の中にも、苦境に立たされている会社に所属する人がいるだろう。
手をこまねいている場合ではない。
経営者や幹部でなくても、現状を打開する提案をしよう。社員間の結束を深めよう。
会社が倒産してからでは、後悔しても後悔しきれないから。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

小さな丘に小さな旗を立てる。コア・ブランド戦略とは?

地元名古屋を中心に活躍するコンサルタント、加藤洋一氏の書いた新刊、
「小さな会社が№1になれるコア・ブランド戦略」を読んだ。



加藤氏自身も先行するコンサルタントとの差別化を計るため、
あえてUSPという考え方でニッチな分野でのコンサルティングの第一人者となった。
同様に、小さな会社のブランド化には、小さな丘(小さな市場)を見つけてそこに旗を立てることが大切であり、
そのためには、特にコアが重要になると加藤氏。

加藤氏の言葉を借りれば、コアとは次のように説明される。

コアとは、かかわる人すべてに感謝され、尊敬と信頼を受ける「人格」のことで、
これまで社会で積み上げてきた自身の「価値観」こそが、コアである。

会社のコアは社長自身で、そのコアがしっかりすればするほど、関わる人達すべての内面が変わり、
ビジネスとして成長していくはず。

それほど重要なコアを中心にしたブランドづくりの必要性、ブランド戦略でやってはいけないこと、
そしてブランド戦略の成功例まで、ブランディングを実践したい企業、経営者に役立つ情報が満載。

結局、ブランドをつくることは、値引きをしなくても売れるような仕組みをつくることである。
当たり前のことだがついつい忘れがちになる、経営にとって大切なことを教えてくれる1冊だ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

真実はいったい・・・。映画「グリーンゾーン」を観て。

ハートロッカーに続く、イラク戦争映画「グリーンゾーン」を観た。

グリーンゾーン

同じイラク戦争をテーマとしているものの、このグリーンゾーンは、
実際は存在しなかった破壊兵器を、所持しているという理由で戦争に踏み切ったアメリカの無謀さを取り上げた、
どちらかというと反米の色合いが強い映画だ。
実際、アメリカで上映された時は、親米派からは非難を集めたという。

ハートロッカー同様、こちらも最後まで息つく暇もないほどの臨場感で、
まさに自身が戦場にいるような気にさせられた。

それだけに、あたかもこの映画が真実であるかのような錯覚を覚えてしまう。
裏を返せばそれだけリアリティを追求した完成度の高い映画と言えるのであるが・・・

主演のマット・デイモンは気に入りの男優のひとりだ。
今回ボーンシリーズのパートナー、ポール・グリーングラス監督と三度組んだわけであるが、
周知の仲であるだけに、彼の寡黙であるが強い意志を持つキャラクターが存分に活かされている。

それだけに、先の話に戻るが、戦争映画がここまで完成度高く作られてよいのかと
疑問を持ってしまう訳だ。
この映画を見る限り、アメリカ合衆国が主導したイラク戦争はまさに犯罪に近いとの認識になる。
はたして事実は・・・と疑問を抱く人はまだ良いが、すんなり受け入れてしまう人を想定すると、
映画だからとはいえ、いささか怖い話ではある。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

景気回復は、本物か。

昨日、テレビ朝日のサンデーフロントラインを見た。
特集は、「検証~景気回復は本物か」で
内閣府の、景気動向指数で景気は4ヶ月連続で上向いているという発表の検証分析を多角的に行っている。

番組内ではその景気の上向きを裏付ける幾つかのデータを紹介していた。

わかりやすかった、かつ興味深かったのが、次のふたつの検証。

ひとつめは、「コピー用紙の出荷量が増加」している事実。

コピー用紙が使われるということは、それだけビジネスが動いている、または
以前は裏表で節約してコピーを取っていたのが、片面で取るようになった、
つまりは景気が回復している証だというのだ。

ふたつめは、「粗大ごみの量の増加」という事実。

粗大ごみが増えているということは、それだけ買い替え需要が増しているということで、
大型製品の消費が拡大している証である。

以上2点からも確実に消費は上向き加減であることは間違いないようだ。

その一方でギリシャショックのようなマイナス材料もまだまだ消えていない。

今しばらくは我慢のしどきだと思うのと同時に、すでに次の上昇期の準備に取りかかっていなければならない。
先行者利益を享受するためには、特に大切である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

スモールスタートではなく、最適スタートをめざすべき。

以前にも紹介した、コンサルタント坂本桂一氏の新刊、「新規事業・成功の<教科書>」を読んだ。
(献本頂きました、ありがとうございました)



相変わらず先の見えない不景気の中、どの業界でも市場のパイが縮小している。
そんな環境下では、企業の重要課題として売上の減少を新規事業でプラスすることが必然のようだ。

そのことを真剣に取り組んでいる会社が生き残るのであり、安閑としている企業はすべからく
市場から退場を命じられる。

自身の会社、そして広告業界を振り返ってみても、生き残りをかけての新規事業への取り組みは
まさに必然の(だった)はずだ。

なのになぜ新規事業への取り組みが後手に回るのか、また取り組んだとしても中途半端なまま失敗に終わるのか、
この本を読むと理由がよくわかる。

一般的に日本の慣習として、新規事業を提案するとその人が事業そのものの運営も任され、
結果失敗に終わると責任まで取らされる。
そのことによって手を挙げる人が減るという悪循環を招き会社も手を挙げた人も幸せになれないと坂本氏。
まず手を挙げたことだけでも評価される考え方を持てなければならないとも。

その他にも、新規事業に携わる人にとって目から鱗の、参考にできる考え方が満載だ。

タイトルに掲げた「スモールスタートではなく、最適スタートをめざすべき」もそのひとつ。

新規事業のスモールスタートは一見リスクが少なくて良いように思われがちであるが、
往々にしてその事業の持つポテンシャルも小さくしてしまうことになるそうだ。
投資とリターンはある意味で正比例の関係にあり、適切な投資が重要になるらしい。

まだまだ先の見えない日本経済。
いつ何時、新規事業のプロジェクトメンバーに任命されるかわからない世の中である。

そういう意味では、今その任にある人だけでなく、すべてのビジネスマンにとって、
新規事業の考え方を知る、さらには実践的に使える数少ない1冊といえる。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

大事なのは今のあなたじゃない。この先、どのくらい上を目指そうと思っているかだ。

失業生活も1ヶ月半を経過した。
なかなか次の目処が立たない毎日、1日の中でも何度かついつい弱気な心が顔を見せる。

そんな時に思い出したり、手に取ってみるのが本書、
「大事なのは今のあなたじゃない。この先、どのくらい上を目指そうと思っているかだ。」だ。
私にとっては、まさに座右の一冊的存在である。



少し長いタイトルで、それ自体がおもしろい。
ところどころ日本語訳がおかしい個所もあったりするが、まぁそれは愛嬌ということで。

全編超ポジティブ思考の連続で、困難な時、弱気になりそうな時に、これまでも励まされてきた。

著者、ポール・アーデン氏は、もと広告業界の人だけに、アドマンの置かれている状況をよくわかっているのだ、
クリエイティブの考え方、アイデアの導き方など、アドバタイジングの「なるほど」感が全編に流れている。

アドマンたるもの、目標を持つこと自体も大切だが、その目標を高いところに置くことが重要である。
そんな目標の据え方を写真等を上手に使ってわかりやすくちょっぴりユーモラスにも教えてくれる。

今のこの状況はあくまで通過点、どこまでの未来を描けるか、自分の可能性を信じたい。
アドマンに限らず苦境にある人の心に、じーんと効く1冊である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

50代は、いちばん睡眠時間の短い世代!?

私は比較的睡眠時間が長い方だが、中でも人生を振り返ってみると
40代がいちばん睡眠時間が長かったような気がする。

理由を考えてみると、やはり子供がある程度の年齢になったこと、
お酒を飲んでも比較的早く帰るようになったこと、あたりが思い浮かぶ。
また仕事でぐったり疲れることも多かった。

それと、ある程度長時間眠るためには、それなりの体力も必要だと思うのだ。

そういう意味では、50代に入って少しづつ睡眠時間は短くなっている。

なぜそんなことを考えたかというと、昨日も紹介した日経ビジネス・アソシエで、
睡眠に関するいろいろな調査結果が紹介されていたからだ。

睡眠時間がいちばん短いのはどの世代?という調査結果では、先の私の感想と同じ、
50代が6時間12分で第1位に輝いた。ちなみに、2位は40代、3位は30代。

50代の1位は想像通りとしても、平均睡眠時間の6時間12分は、少し意外な結果。
7時間寝ている私から見れば、少なくとも6時間半は上回るのでは、と思っていた。

個人的には、リーマンショック以降、はたして睡眠時間は増えているのか減っているのか、
つまり景気と睡眠時間の関連に興味があるところ。お金がないと夜も眠れないと言われたりするので、
おそらく平均睡眠時間は減少の方向にあると思うのだが、どうだろう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

「朝活」の源、一宮モーニング。

レギュラー購読している日経ビジネス・アソシエ、最新号の特集は、朝活。
(対象年齢は30歳代のビジネスマンのようだけど・・・)



自分がゆっくり休んでいる間にも、ビジネスマン&ウーマンは、さまざまな朝活を行っている。
朝を有効に使うことが、これからのできるビジネスリーダーの条件かもしれない。

それはそれとして、朝活つながりの別冊付録に「一宮モーニング」の記事を見つけた。

一宮といえば、モーニング発祥の地といわれるほど、モーニングサービスの宝庫。
今でも市内には700軒もの喫茶店が軒を連ね、サービスを競い合っている。
そして、数年前からは町興しの材料としてもこのモーニングサービスが利用されているほど。
(前にエントリーした記事にも書きました)
自分も一宮方面に出向く時は時々利用させてもらっているが、
新しい店を訪れる度にそのメニューには驚かされる。

さて、その記事の中に、なぜ一宮でモーニングサービスが誕生したのか、そのきっかけについて
一宮商工会議所の伊藤淳也さんに取材した記事を見つけたので紹介しておきたい。

「昭和30年代前半、市内には繊維業を営む工場が多く、織機の音がうるさいので事務所では
商談や打ち合わせがしにくかったようです。そのため喫茶店を応接間代わりとして
1日に何度も通う常連が増え、マスターが朝のコーヒーにサービスとして
ゆで卵とピーナッツを付けるようになりました。」と。

なるほど、そんな理由があったんだ、と思わず納得。やはり必要は発明の母(ちょっと違う?)。

ただし、うるさい街は一宮以外にもありそうなものだが、
ではなぜ他の街ではモーニングサービスができなかったのか、なぜ一宮だったのか、
そこには一宮人気質みたいなものが影響しているのかも知れない。そのあたりももう少し調べてみたいものだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

指先5センチのサービスマインド。

失業中ゆえ喫茶店で時間を過ごすことが、会社員時代よりは多い。

そこで気になることがいくつかある。

中でも個人的にどうも気になって仕方がないのが、お店の人のお釣りを渡すときの渡し方だ。

特に最近の若い人の傾向だろうか、手の上にお釣りを渡すとき、手を離すのが昔と比べて早いような気がする。
つまり、渡すというよりは落とすというのに近い。手のひらの5センチほど上からお金が落下してくる感じ。

たかが5センチくらい、と思うが、この少しの差がどうにも心に不快感を残すのだ。

もちろんお客の種類にもよるのだろう、私のような年配者だからかもしれない。

このお釣りの渡し方をサービスマインドで評価するのは少し違うかも、と思わないではないが、
少なくともサービス業であれば、あと少しの心遣いがリピーターにつながるか否かの差になるということを
肌で感じられなければならない。

こういったことは教えて覚えることではないと思う。
サービス業に必要な資質を持った人がサービス業に就業すれば済む、単純な話である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

「広告」の時代はもう終わっている!

所属していた広告会社が倒産したからというわけではなく、しかも私の言葉ではなくて。

新刊新書、追悼「広告」の時代、の帯に書かれているキャッチフレーズである。
(それにしてもショッキングなタイトルだ)



この追悼「広告」の」時代は、メディア社会批評家の佐野山寛太氏によって書かれた。

佐野山氏は、今から27年前「透明大怪獣時代の広告」という本を出版し、あの筑紫哲也氏が
ヒトラーなき、ヒトラーの時代を生き抜くために、という序文を寄せている。

筑紫氏のいうヒトラーなき、ヒトラーの時代とは、新聞、テレビを牛耳って意のままにしている
巨大広告代理店の存在に警鐘を鳴らしているもの。
マス広告に洗脳され支配される世界は、ヒトラーが開発した宣伝の技術が進化した形と筑紫氏。
筑紫氏の文章通り、その支配はその後何十年も人々を消費者に変え、大きな影響を与え続けた。

それから長い年月が経ち筑紫氏が亡くなった今、
いよいよヒトラー以来の長い長い呪縛から人々が解かれる時がきたらしい。
(他人事のようであるが、私自身が体験した倒産も、その1現象である)

佐野山氏は序文で、「広告」の時代への弔辞、と書いているので紹介する。

「広告」の時代は20世紀末に終わった。
ゾンビになってまだ生きている「広告」の時代が早く成仏するように、
そして「広告」の時代がつくり上げた「見えない牢獄」から解放されたいと願う人々に、
追悼文としての本書を捧げる。

長い間、メディア業界、広告業界を見守ってきた筆者だけに説得力がある。
いわばすべてのアドマンへの警告の書とも言える。

あえて警告と言うのは、佐野山氏は、古い広告の時代が終わって新しい広告の時代が始まる、と
希望を残しつつ本書を締めているからだ。

結局生まれ変われたものだけが生き残ることができるということだろう、私もそう思う。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

マルシェ・ジャポン名古屋、初体験。

以前にも紹介した「マルシェ・ジャポン」
小山薫堂氏が旗振り役となってスタート、またたく間に全国に拡がった。

ここ名古屋でも、昨冬から始まっており、一度行きたい、と思いつつも今日まで行く機会に恵まれていなかった。

そんなところに、先日大学時代の友人から電話が。
自身のメロンパンと、その友人の友人が生産するイチゴでブースを出店するとのこと。

ということで、めでたく本日「マルシェジャポン」デビュー、もちの木広場の会場に出向いたわけであるが、
当初抱いていたイメージよりも、会場は小ぶりでクローズドな印象。

出展者も野菜を中心とした農産物の生産者よりも、どちらかというと加工品業者が多い感じだった。
中には、見本市などで定番のワイン販売やドライフルーツの販売など、本来の趣旨と違うのでは?というお店も。

また、ゴールデンウィーク明け(というかゴールデンウィーク最終日?)のためか、
天気が良すぎるためか、場所の問題か、思ったより人出が少ないようで、
売上がメインの目的の出店者にとっては、やや期待はずれに終わりそうだった。

そんなこんなで、雑誌記事などでは都市部で大好評という評判であったが、
実際初体験してみた今日の感想は、行く前の期待感とは少しギャップがあり、消化不良的な後味だった。

百聞は一見に如かず、ということだろうか。
評判だけで判断しないこと、何事も体感してみることが大切であるとあらためて思った。

とはいえ、まだまだ名古屋では認知不足の感もあり、あくまでこれからに期待である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

五十棲剛史氏、人の10倍の「仕事量」をこなす技術。

船井総研の名物コンサルタント、五十棲剛史氏の新作新書、
人の10倍の「仕事量」をこなす技術、を読んだ。



2倍、3倍の仕事量であれば、今の改善で何とかなるが、10倍となると、
小手先のテクニックではなく、ドラステックな改革が必要となる。
そのためには、やることやらざるべきこと、選択と集中が重要となる。
苦手なことは、やらないという選択肢が必要だ・・・

過去にも紹介したように、
相変わらず、切れ味鋭く、かつわかりやすい書き口である。

五十棲氏が、10倍の仕事量をこなすためにまずしたことは、名刺からメールアドレスを削除したこと。
これにより、頻繁にメールをチェックし、それに対応するわずらわしさから解放された。
メールアドレスを削除するとは、へたをするとコミュニケーション低下を招きそうであるが、
先にも書いたように、それくらい思いきらないと、10倍の仕事量はこなせるようになれない、ということだろう。

同様の例が、コンサルタントを始めたころの考え方にも垣間みえる。
五十棲氏が船井総研に入社した当時、すでに住宅関連に携わるコンサルタントは船井総研の中にも
何名かいたそうであるが、その中で№1となるために、あえて「住宅のリフォーム」と狭い分野に
特化したのだそうだ。

本書を読んで思うことは、仕事術の本であるが、同時に、パーソナルブランディングの本とも言える。

風が吹けば桶屋が儲かるではないが、個人が立つということは、結局、相手がどんな仕事を頼むべきかがはっきりし、
余分な労力を使わなくて済むので、効率が良くなって飛躍的に量をこなすことができるようになると
言うことではないか。
自分自身を」仕組み化する、マーケティングの基本そのものだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

最終日、最終上映で「ハート・ロッカー」

ロードショー早々に観る映画もあれば、今回のように、これを逃すとしばらく
映画館での上映はないであろう映画を、最終日の最終上映で何とか鑑賞、という映画もある。

ちなみに、過去では、ニューシネマパラダイスとかグランブルーとか、東京の単館上映でヒットした後の
全国ロードショーとなった映画を、最終日最終上映で何とか駆け込みで観たという経験がある。

さて、今回名古屋のピカデリー最終日最終上映で観た映画は、「ハート・ロッカー」である。

映画ハート・ロッカー

アカデミー賞作品賞をはじめ、全世界で104の賞を受賞したという作品。
イラク戦争におけるアメリカ軍の爆弾処理部隊の過酷な現場を捉えたストーリーだ。

映画館にいながらも、現場に佇んでいるような臨場感、観てるだけで鼓動が速くなるような感覚を
初めから終わりまで抱き続けた映画、「ハート・ロッカー」
観終わった後は、正直やっと終わった、という安ど感に包まれた。

しかし、まてよ、という感覚が身体の中のどこかに残る不安定な感情。

ドキュメンタリーと見間違うようなリアリティであるが、考えてみれば、すべてが造られた映像で
あるだけに、冷静に考えてみると、少し「?」であった。

ここまで完成度が高いと、リアルとフェイクの境目がわからなくなってくる。
それでいいのだろうか、というのが正直な疑問として残った。

とはいえ、戦争そのものの悲惨さをここまで真正面から商業映画として捉えた映画は
かつてないのでないかと思う。

批判もいろいろあるようだが、そういう意味では、「ハート・ロッカー」のアカデミー賞作品賞の受賞は、
正当な評価と言えるかもしれない。

戦争は関わる全ての人を狂気に陥れる。
その恐ろしさ、むなしさ、はかなさ、理不尽さ、ネガティブなすべての感情がこのフィルムの上にある。
戦争のない世界を地球人としてすべての人が志向しなければ・・・

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

建築家になりたかった!?

昨日は子供の日、将来なりたい職業は?というアンケートがワイドショーで紹介されていたので、
あらためて自分の子供の頃の夢を振り返ってみた。

自分自身は、小学校から高校までずっと建築家がなりたい職業№1だった。

そこまで明確な夢があったのに、なぜ、その夢を追求しなかったか?
最終的にその希望を捨ててしまったのは、一にも二にも物理、化学が大の苦手だったから、
ただそれだけの理由である。

今から思うえば、我慢してでも頑張ればよかったとなるが、その当時はとてもそこまでの余裕もなく、
とにかく今すぐにでもリタイアしたいという状態だった。

というわけで、理系クラスにいたにもかかわらず、高校3年の夏休みに180度方向転換して、
物理、化学を必要としない文系に鞍替えした。

今、WEBの世界はもちろん、広告の世界でもコミュニケーション設計などと言われて、
建築の設計に例えられたりするが、そういう言葉に敏感に反応するのは、
建築家を志向した名残なのかも知れない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

56歳が起業の志旬期。中嶌重富氏「起業適齢期」を読んで。

本書「起業適齢期」は、翻訳業界にはじめて「アラヤ」というブランドを創造したその仲間たちの物語である。
(表紙裏コピーより)



驚くべき、そして共感するのは、中嶌氏の起業年齢がなんと56歳であること。

この年齢で起業となると、よほどの事情があるのでは、と憶測しがちであるが、
中嶌氏は、この年齢こそ、自身の起業にふさわしい年齢であり、この年齢での起業は必然だったと振り返る。

考えてみれば、確かに高年齢での起業は体力・気力の衰えなどデメリットも大きいわけであるが、
逆に、それなりの経験や人脈があること、勢いだけでなく冷静に分析ができること、そして
場合によってはそれなりの財力もあることなど、デメリットを上回るだけのメリットもあるように思う。

ただし、問題になるのは会社として目指す将来像だ。
ここが明確にできないと、社員の尊敬を集めることはできず、人がついてこない。
特に人生の残り時間が少なければ、自分の人生優先になりがち。

その点、中嶌氏はねっからの起業家タイプであるのかもしれない。
中嶌氏の起業は、熱く燃える大きな志(社会的使命)がバックボーンにあり、
他社にはできない価値を一貫して提供して今日のポジションを築いてきた。
急成長の理由がわかるというものだ。

こうして、わずか起業から7年あまりで、産業翻訳の分野で「アラヤ」というブランドを確立したわけであるが、
その道のりは決して平坦なものではなく、山あり谷ありの波乱に富んだものであり、
社長という業務の大変さがあらためてよくわかった。

高年齢での起業を目指す人間にとっては、勇気をもらえる貴重な1冊。
しかし同時に、相当の覚悟を持って臨まなければ成功しないというある種の決意を促される1冊でもある。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

d design travel、第2弾は「鹿児島」

ナガオカケンメイ氏の新展開、d design travel。北海道に続いて、鹿児島が発売された。


 ↑こちらは北海道編、アマゾンでは鹿児島編は見当たらず。

d design travelは、ナガオカ氏のテーマ、ロングライフデザインの観点から日本各地をめぐる旅、
名付けて「デザイン観光」を紹介する本。

今後47都道府県を1年4冊のペースで出版していく予定だそうだ。

1冊目の北海道から、今回2冊目は鹿児島。寒い北から南、季節も春ということで、
土地土地が持っているエネルギーのようなものが、より強く伝わってくるような気がした。

何気ない鹿児島の日常が、ナガオカ氏の手にかかると、活き活きと個性いっぱいに主張してくる、
明日にでも行ってみたい衝動に駆られるのだ。
よくある旅行雑誌とはひと味もふた味も違う、ライブ感あふれる1冊である。

このd design travelの編集の考え方が興味深いので紹介しておく。

1.必ず自費で利用すること。泊まり、食事し、買って使うこと。
2.本音で書くこと。
  取材相手の原稿チェックは、事実確認だけに留めること。
3.カメラは一般向けのもの1台ですべて撮ること。
  フィルターや特殊なレンズを使わないこと。
4.問題があっても、薦めたい何かがあれば、
  問題を書きながら薦めること。
5.ロングライフの視点から、ものを見ていくこと。
  継続しそうにないものは、取り上げないこと。
  流行的なものは取り上げないこと。

編集方針を読むだけでも、彼の求める「ロングライフデザイン」とは何なのか、よくわかるというものだ。

名所旧跡を急いで回る、観光メインの旅を求める人には、この本は合わないだろう。
言ってみれば、ゆっくり時間をかけてその土地の空気を深呼吸するような旅。

この本を読んで、そんな旅が無性にしたくなった。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

ワークシェアリングからマイクロワークへ。

「iPhoneとツイッターは、なぜ成功したのか?」を読んだ。



これからのネットビジネス、ネット社会の潮流をキーワードをもとに解説している。

著者、林信行氏は、ITジャーナリスト。成長期のアップルやグーグルの戦略にも詳しい。

さて、本書内で展開されるのは、次の5つのキーワードだ。

「マイクロ化」「永遠のベータ」「原型」「自分」「身体性」の5つ。

タイトルにした1節は、「マイクロ化」の章にあるもので、
ネットビジネスが進化していくと、ビジネスに関わる「人の働き方」も変わってくるということを表している。

グーグルをはじめとするWebサービスは、マイクロ化するサービスのマッシュアップで
急速な進化を遂げたわけであるが、
林氏は、働き方も同じような変化、進化を遂げるのではないかと考えている。

それが、マイクロワークという考え方だ。

マイクロワークとは、企業に所属して1か所から給与を受け取る従来の雇用ではなく、
小さな収入を何か所から積み重ねてまとまった収入を得て生計を立てるというもの。

そのためには何でもかんでも手を出すのではなく、自分自身が本当にやりたいこと、
自分にしかできない強みを持って生きていくという信念がより求められるようになる。

それもこれもITが進化したからこそ可能になったわけであると私自身も強く共感できる。

考えてみれば、マイクロワークは、今から先の、時代の必然とも言えそうだ。

タイトルには、「iPhoneとツイッター」とあるが、決して話題の製品や技術に便乗したような本ではなく、
新たな10年を俯瞰して捉えた、ビジネスマンにもマーケターにも非常に参考なる良書である。

そして私自身には、何より読後のワクワクした想いを久々に感じた1冊となった。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

きょう5月1日は、空豆を食べる日。イタリアの話。

「ホントは知らない イタリア料理の常識・非常識」を読んでいたら、
今日5月1日が、空豆を食べる日であることを知った。



もっとも日本のことではなく、イタリア、それも南の地方での話だ。

インターネットで調べてみると、ローマでは、5月1日に「ファーベ・エ・ペコリーノ」を食べる習慣があるそう。

ファーべとはイタリアの空豆で、日本のそれとはちょっと違い、細長で豆の数も多い。
ペコリーノは、ペコリーノ・ロマーノ・チーズのこと。

ローマでは、このファーべを生のままでチーズと合わせて食べることが特長。
しかし生で食べるだけに空豆が新鮮のうちでないとおいしくないらしい。

スーパーへ行くと、日本でも少し前から空豆が店頭を賑わせている。

好きな食べ方は、焼き空豆。
ホイールに包んでそのまま火にかけ、焼きあがったアツアツを塩で食べる。
ビールでもあれば、それだけでごちそうだ。

正月も桜の季節もゴールデンウィークも、今の状態では心から楽しめる状態ではないが、
季節が来たら空豆を食べるくらいの心の余裕は忘れてはいけないと思う。

今日5月1日、イタリア人はファーべを楽しんでいるのだろうか。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

FC2Ad