アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

エビちゃんの新CMは、三井製糖。

なにげなくTVを見ていたら、飛び込んできたエビちゃん(蛯原友里)のエプロン姿。

ぱっと見、清楚な若奥様という印象、ハウス食品かマクドナルドってとこかな?と思ったら
三井製糖という砂糖メーカーのコマーシャルではないか。



砂糖なんて、どれでも同じでしょ、と思うのだが。

念のため、WEBサイトを見てみると、
スプーン印の三井製糖は砂糖メーカーの老舗。
どうも今年50周年を記念してのエビちゃんのようで、
サイトのトップページから思いっきりメインにエビちゃんを起用しており、
丁寧にCMメイキングや壁紙まで揃っている。

失礼ながら、そろそろ下り坂という印象は否めないが、
エプロン姿のエビちゃん、イメチェンでまたまた息を吹き返しそうな予感も。
三井製糖のブランドづくり、売り上げにも十分貢献できそうだ。

事務所のしたたかな戦略が見て取れる。

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名倉康裕氏「緊急!販売戦略会議」

このところ書店へ行って目につくのが、不況下におけるマーケティング戦略・戦術に
ついて書いた本。
(どちらかというと、短期での結果が求められるので手っ取り早い戦術的な本が多いようだ)

その中でも、切羽詰まった感を打開するという印象がタイトルからも強くうかがえる、
この1冊を思わず手に取ってしまった。



名倉康裕氏の「緊急!販売戦略会議」、さらに副題で「不況脱出の」と
たたみかける。

名倉氏は、現場中心の経営手法を得意とするコンサルタント。
それだけに、読んでの感想でもあるが、こういった短期結果を求められる時には、
非常に相性の良いノウハウを
たくさん持っているように思った。

本書の中心テーマは、「販売開発」。
耳慣れない言葉であるが、名倉氏いわく、ほぼマーケティングとイコールらしい。
さらには、こういった時代なので特に、サバイバルマーケティング、とも銘打っている。

サバイバルマーケティングの中心は、ファンづくり。

(1)集客しファンをつくる。
(2)ファンをリピーターに育てる
(3)ファンを固定客に増やす

新規へのアプローチで労力を無駄にするよりは、この時代、
既存の顧客をとことん知り抜き、上記の3つの各フェイズで素早く対策を実行していくことが
大切という。

サバイバル=生き残り。今を乗り越えるだけでなく、淘汰の先にはチャンスが待っているので、
今サバイバルできればかつてない安定をもたらすことも十分あり得るとしている。

やみくもに右往左往するのではなく、マーケティングの基本である、
絞り込みに徹すること。
であるなら、この時代、経営者の経営手腕こそ勝敗の分かれ目となりそうだ。

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「行きづまっている暇はない」クリック証券TVCM

世界フィギュア選手権の中継を見ていて目立ったTVCM。

浅田真央のフジフィルムや資生堂のコマーシャルも確かに気になるが、
個人的にはこれ、クリック証券のTVCM。



「行きづまっている暇はない。」
コンセプトとイコールと言えるキャッチフレーズを、
壁や木に行き先を止められるさまざまな男女、という
わかりやすいビジュアルで伝えている。

海外CMのよく見られる、伝えたいメッセージを絞り込み、シンプルに
クリエイティブで昇華させた好例だ。

とかくおかずが多くなりがちな不景気の時代のTVCM。
だからこそ、クリエイターの力が見える。

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小山薫堂「プチハッピーのミルフィーユ」

小山薫堂氏と言えば、料理の鉄人の放送作家と有名。
であった、「おくりびと」の脚本を書く前までは。

いまやその映画「おくりびと」で、アカデミー外国映画賞受賞の脚本家である。

その他にも作家の顔、プロデューサーの顔などさまざまな顔を持つ。
ついにはこの春から、東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科学科長に就任する。

その小山薫堂氏が新刊「もったいない主義」を書いたのでさっそく読んだ次第。



タイトルとした「プチハッピーのミルフィーユ」はその中の一節。

幸せとはとても些細なことで、
小さな幸せをミルフィーユのように重ねていくのが、幸せということではないかと思う。
そう考えると朝起きてから夜眠るまで、1日は小さな幸せに満ちている。
それが小山氏のいう「プチハッピーのミルフィーユ」だ。

小山氏の基本はポジティブ指向。些細なチャンスを逃さず、前向きに取り組む姿勢が、
今日の肩書がいっぱいの彼を築いたのではないのだろうか。

まだまだ世の中に眠ったままでいる可能性がいっぱいあり、そこへ
アイデアを提供することで、新しい価値が生まれる。
そんな彼のクリエイティブの作法が、毎度のことながら読みやすい文章でまとめらている。

アイデアを考えることは苦痛なことではなく、むしろ楽しいことである。
だから、TVCMとかにドーンとお金を使ってしまうのではなく、
ちょっと頭をひねって、店や人をメディアに仕立てたりしてブランドとして育てていく。
そんな彼のアイデア開発プロセスを知るには格好の1冊だ。

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アライアンスのクロージング。

不景気の影響で、いろいろと売り込みの連絡が多い。
いい話もあれば、強引な話もある。

そんな中、ある会社からアライアンスの持込みがあった。
携帯系の商談で、なかなかの魅力的な商材であることは確かだが、
気になるのは、度重なるクロージング。

他者の動向、限定であること、あらゆる情報を羅列してクロージングを仕掛けてくる。
まぁ、それほどしないと、時間をかけるほど相手の気分が冷静になっていくことを
知っているからであろう。

数百万のアライアンスの契約金。
それをたった一度の商談で判断することが、いくらスピード時代とはいえ、
可能なものなのだろうか?

長らく広告業界でやってきた人間にとって、ネット系の会社の
クロージングテクニックには、ついていけないところがあるのが正直な感想だ。

そこが広告会社の最大のウイークポイントであるのかもしれないが。

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広告・コマーシャルの心理学的法則。

広告はやり始めた頃ほど効果が大きく、同じことを繰り返すと、次第に薄れていく。
社会的利益より個人の利益、理性より感情に訴えろ。
セクシーさを前面に出すほど、商品名は記憶してもらえない。
答えを教えるより、相手に考えさせろ。
知りたいお客には結論を隠して、知りたがらないお客には結論を明示。
文章より映像の方が印象に残りやすい。
広告はとにかく大きさが勝負。
CMの場面の切り替えは5回まで。 等々

ひとつひとつなるほどと思える広告やコマーシャルに関する法則的フレーズ。

広告の専門書からの抜粋か、と思われるかもしれないが、実は
心理学者の内藤誼人が書いた新刊、お客をハメる「売れる!」心理学の第5章からのものだ。



心理学者ならではの人間の感情を読んだ冷静かつ論理的な分析。
アドマンも見習いたい洞察力である。

お客をハメるとは、少しドキッとさせるタイトルであるが、これも心理学によるものか?

そのほか、「売れる」ということには間違いなくそれなりの理由があることを
明確に多方面に渡って教えてくれる1冊。

明日からでもすぐに活かせる実践的心理法則が満載だ。



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不景気が与える文化への影響。

愛知芸術劇場で、縁があってバレエの公演を見た。
東海テレビの50周年を記念しての企画で、中部地区のバレエコンクール受賞者と
ヤンヤン・タン、そして吉田都を迎えてのスペシャルガラ公演、
「グラン・ドリーム・バレエ・フェス」。

本来なら、3年に一度開かれていた「世界バレエ・アンド・モダンダンスコンクール」が
昨年開催される予定がスポンサーが集まらず中止になり、
その代替として今回の「グラン・バレエ・ドリーム・フェス」が開催されたという経緯がある。

景気が悪くなると、いの一番に削減されるのがこういった文化催事やスポーツイベントへの協賛。
こういった対応が一向に変わって行かないのは、ひとえに文化というものへの真の理解の
度合いではないかと思う。

さて、今回の公演であるが、主催者の努力、ゲストの知名度もあり、上々の入りであった。
バレエどころ・芸どころ名古屋であるが、このような、地元バレリーナと著名なバレリーナの
コラボレーションによるガラ公演はめったになく、今回の成功を機に新たな取組みが
はじまることを願う。

そして景気の影響を受けることなく、プロのバレリーナが育つような土壌づくりに、
理解ある企業、そして行政が貢献してくれればなおうれしく思う次第。

最後になるが、今回見たヤンヤン・タンの「カルメン」「白鳥」は、
自分のような素人に近い人間が見ても圧倒される、素晴らしいものであった。
感動する心は、景気に関係ないとあらためて思った。

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小宮一慶氏、「社長力」養成講座。

新進出版社、ディスカバートウェンティワンの2大看板、
ごぞんじ勝間和代氏と小宮一慶氏。

その小宮一慶氏の養成講座シリーズの最新刊、
どんな時代もサバイバルする会社の、「社長力」養成講座を読んだ。



小宮氏といえば、ほぼ私と同年代。
生きてきた時代が同じなだけに、この本にかぎらず
書かれていることにも共感できることが多いような気がする。

さて、この「社長力」養成講座、
社長にむけてがもちろんメインであろうが、幹部の心構えを確認する1冊としても
十分読むに値する内容だ。

小宮氏のコンサルティングの基本は、原理原則を大切にすること。
こういった未曾有の不況の時代こそ、「お客様第一」「キャッシュフロー経営」の
原理原則が大切としている。

本書は、
・ストラテジー力
・マーケティング力
・ヒューマンリソース・マネジメント力
・会計力
・リーダーシップと人間力

以上、経営に必要な力を5つのブロックにわけて、わかりやすく説いている。

そのうちのマーケティング力の一節を紹介する。

現代のような供給過剰な時代はでは、トップ企業のマネをしていても生き残れません。
どんなに小さい会社でもキーワードは「他社との違い」です。
では、どこでどのように差をつけるのか?というと、その差別化を具体化するのが、
「Q,P,S」、つまり、

(1)Quality 品質
(2)Price 価格
(3)Service サービス です。

そして実は、この、
その他のSこそが、差別化のカギとなります。

(以上、本書から引用)

品質も価格もどこも同じようなレベルを提供できるようになっただけに、
最後の差別化のポイントはサービスであり、サービスはここで終わりということはなく、
どこまでも極め続けることができるとしている。

私たち広告代理業自体におきかえても、提供するメディアもクリエイティブも
同規模の会社であればさほど違いはないようにも思う。
であればサービスはどうか?そのあたりに生き残りのヒントがあるようにも思えるのだ。

もちろんクリエイティブ自体は大切であるが、あまりに固執しすぎると
クライアントが求めているものとの乖離が大きくなりすぎるかも知れない。

その他にも、取り組むことに優先順位をつけて捨てるものを決める戦略の重要性など、
経営者が陥りがちな過ちのチェックリストとしても使える。

小宮氏の「社長力」養成講座。
特に目新しい点はない分、基本の大切さがクローズアップされる良書である。

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高速道路の上限1000円スタートに想うこと。

何かと話題になっている高速道路の料金値下げ。
きょう未明からサービスが始まり、利用者が急増し渋滞も生じたよう。

予想通りの結果となった。
もともと高速道路の料金自体に割高感を感じている人が多かっただけに、
この大幅値下げであれば、利用する人が増えるのは容易に想像できる。

これ自体で景気が上向きになるとは思えないが、こうした消費の気分を
盛り上げる施策が積み重なれば、やがて景気も好転していくだろう。

要は、悲観的になるのではなく、前向きになることが大切で、
マスコミ自体ももっとムードを盛り上げるニュースを意図的に取り上げて欲しいと切に願う。

さて、今回の高速道路値下げは自動車に乗るヒトが対象であるが、
載らない人に対しても同様なサービス・施策が考えられないか?

たとえば、JRの乗車料金の割引。期間限定の金額固定の乗り放題。

もともとデパートの駐車料金割引があるのであれば、公共交通料金割引が
あってしかるべきと考えている私。
クルマに乗らない人にも、もっと還元されるサービスがあってしかるべきと考える。

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タイトルの勝利、わぐりたかし氏「地団駄は島根で踏め」

新書コーナーで見つけた新刊、タイトルに惹かれ思わず手にとって、
気づいたら買ってしまっていた1冊。まさに買ってしまった、という感じである。

わぐりたかし氏の「地団駄は島根で踏め」ってどういうこと?



本書は、放送作家であるわぐり氏が自らを語源ハンター、と名乗るように、
日常で何気なく使っている言葉の語源を訪ねて全国を行脚する過程で出会った
人や物を紹介するもの。

登場する言葉は、さきほどの
島根の地団駄、
愛知の火ぶたを切る、
三重のあこぎ、関の山、
京都の、らちがあかない、
静岡の、二の舞など、
そこには涙あり、笑いあり、知らなかった語源にまつわるエピソードが満載。
日本語の語源の奥深さに思わず驚かされる。

本が売れるためには、まずタイトルから、という典型例であろう。
さすがは、わぐり氏、放送作家たる所以である。

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高級ブランド店に、不況の嵐が直撃。

今月のはじめ、グアムに行った時。
タモンビーチの近くに、これでもかと立ち並ぶ高級ブランド店。
グッチ、シャネル、ヴィトンなど、有名どころがズラリではあるが、
驚くのはその豪華さではなく、あまりにひと気がないところ。
特に欧米人の少なさは世界同時不況の影響が大きいと実感した。

日本でも同様の状況のようで、高級ブランド店には閑古鳥が鳴いているという。

また先に報じられたニュースによると、ブランド品の買い取り、販売チェーンのコメ兵でも
ここ数カ月で売り上げの落ち込みが激しく、08年4~8月は前年比100.6%~114.4%と
好調だったのが、9月に3.7%減とマイナスを記録すると、10月は18%減、
11月にやや回復するが15.9%減、12月は23.1%減、09年はさらに減り、
1月27.5%減、2月33.3%減。留まることを知らない様相だ。

好景気の象徴として持ち上げられた高級ブランドであるが、一転
不景気の象徴的存在となってしまった。
気がつけば、日本の主だった都市の目抜き通りを独占してしまっていた
高級ブランド店。
その姿自体が間違いだったように思えるほど、時代の移り変わりは激しい。

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工藤龍矢氏「グーグル営業!」

グーグルとタイトルがつけば、とりあえず注目される、売れる、
そんなグーグル頼みの1冊かと思ったが、ところがどっこい
なかなか中身の濃い1冊。工藤龍矢氏の「グーグル営業!」だ



ちなみに工藤氏は、宋文洲氏で有名なソフトブレーン・サービス株式会社の代表取締役社長。

さて、グーグル八分という言葉があるとおり、インターネットの世界では
グーグルを味方につけず商売が成り立ちにくい状況。

それなら、というわけで、本書はグーグルを営業に活用して、最強の営業部隊をつくるコツを
教えてくれている。

具体的には、

一般的に言われる、売れるしくみ4ステップ、

ステップ1:集客
ステップ2:見込み客フォロー
ステップ3:販売・見極め
ステップ4:ファン化

の中に、ホームページを組み込み、
この4ステップをさらに進化させた、儲かるしくみの<完全制覇>4ステップを構築する。

それが、
ステップ1:集客→キーワード広告やグーグル、ヤフー経由での集客
ステップ2:見込み客フォロー→コンバージョン
ステップ3:販売・見極め→セットアップ
ステップ4:ファン化→営業、成約

である。

このプロセスを自社に合わせて設計して、ネット時代の営業システムが実現できる。

リアルからネットの移行期にある今、リアルとネットをいかに連携させ、
売り上げにつなげることができるか?
取り組むか否かで成果が大きく変わってくる、そんな時代の指南書でもある。

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戦略PRの仕掛け?「石田純一、20年ぶりに靴下履く」

裸足に皮靴。すっかり石田純一の代名詞ともなったファッションスタイル。
イタリアファッションの火付け役ともなった記憶がある。

その石田純一が、20年ぶりに靴下を履くという記事がスポーツ新聞を飾った。

石田純一、20年ぶり靴下

そのいきさつはこうだ。
石田純一がスイーツの祭典『世界パティスリー2009』のスペシャルサポーターに任命され、
都内で行われた同大会の記者発表に出席。

日本代表団を応援すべく赤い靴下を贈呈した石田は「3月の(大会)時は僕も履きます」と
脱・ハダシ宣言をしたそう。
ゴルフの時などを除き滅多に靴下を履かない石田、
もし3月のイベントで履くとなると、本人曰く「約20年ぶりになるだろう」とのことだ。

石田純一と靴下のエピソードを見事PRネタとして料理した。
最近の戦略PRの好例として見ている次第。

「石田純一、20年ぶりに靴下を履く」この話題の今後の広がり方にも注目していきたい。

ちなみに『世界パティスリー2009』は来年3月14日(土)15日(日)に
東京・水道橋のJCBホールにて開催。
記事では、運動時以外はプライベートでも履かないという石田の、
20年ぶりの靴下着用姿が見れそうだ、としめくくっている。

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小山政彦氏「倒産させない社長力」

小山政彦氏は、ご存じ、株式会社船井総合研究所の社長である。

本書「倒産させない社長力」は、その社長である小山氏が、同じ立場の社長たちに
向けて書いた本。



今は未曽有の大不況下にあり、ほとんどの社長が経営の危機にあると言っても
過言ではないであろう。

そんな状況においての社長が目指すべきは、「必勝」ではなく、「不敗」であると
小山氏は説く。

つまり今の経営者にとって大切なのは、とにかく会社を存続させること。
そのためには地に足のついた本当に強固な会社づくりに邁進しなければならないと。

さらには、「人を守る」ことを会社存続の絶対条件に挙げている。
最近巷を賑わしている派遣切り、リストラは、言語道断と言わんばかり。

切迫した経営状況に置かれている経営者にとっては背に腹は代えられないというのが
本音であろうが、たとえ人切りによるコスト削減で急場を凌ぐことができても、
それでは今度景気が回復した時、優秀な社員が退社し、しっぺ返しを食らうのが落ちだ。
こういう時こそ、経営者の本質が問われる。

大変化の時代に経営者がどう考え何をすべきかを中心にまとめられている本であるが、
経営者でなくても、自らがどう行動すべきか参考にできる点は多い。

躍進を続ける船井総研、特に不景気の時代にこそ効果を発揮するコンサルティングとして
定評があるが、そのエッセンスがここに詰まっていると感じた。

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野口吉昭氏「コンサルタントの習慣術」

前作「コンサルタントの質問力」の大ベストセラーで、
また「ノウハウ・ドウハウ」シリーズでも有名なHRインスティテュートのコンサルタント、
野口吉昭氏の新刊、「コンサルタントの習慣術」を読んだ。




↑大ベストセラーとなった前作

禁煙にしても、英会話にしても、ダイエットにしても、ただ頑張るという強い決意だけでは
長続きしない。

長続きさせるためには、それなりの習慣の仕組み化が必要なのだ。

コンサルタントとしての長年の経験から、それにはある種のコツがあると野口氏は言う。

それは一言で言うと、「習慣化のプロセスをマネジメントする」という発想と技術だそうだ。

ポイントは3つ。

(1)見える化
(2)ランドセルサイクル
(3)愚直さ

つまり、自分の現状を正しく把握し、前倒しの準備を怠らず、それを愚直に継続すること。

これにより、目標が達成できる確率が高まるという訳だ。

ちなみに、ランドセルサイクルとは野口氏の造語だそうで、
学校から帰ってすぐ、ランドセルの中身を次の日の授業の内容に入れ替えることで、
余裕を持って終わらせることができるとしている。

論理的ではあるが、最後は愚直さである。
結局は泥臭くても思いの真っ直ぐさが勝敗を分けるということだ。
ウサギとカメの話を思い出した。

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天国から地獄へ、グアム後日談。

わずか3時間半で常夏の世界、グアム。

4日いるだけで、長袖のシャツがすっかり遠い昔となった。

のも束の間。今度は真逆の春は名のみの世界へ逆戻り。

とたんに、持病の扁桃腺が我が物顔で飛び出した。

まさに天国から地獄である。

あ~いいことは続かないなぁ、とつくづく思う次第。

あの4日間はなんだったんだろう、
まぁ考え方を変えれば、4日間だけでも夏を楽しめたのは幸せと思うべきか。
扁桃腺で関節がだるく、つくづく複雑な気分である。

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北川悦吏子氏「「だけど、それはまだ物語の途中・・・」

リゾートへ持っていく本を何冊か、トランクに入れたが、
結局読み切れたのはこの1冊のみ。

北川悦吏子氏が書いた「だけど、それはまだ物語の途中・・・」



岩井俊二プロデュース、北川江里子初監督作品で話題の映画、
「ハルフウェイ」のメイキングストーリーかと思い手に取ったが、
実は眩いばかりのその作品の陰に隠された彼女の壮絶な闘病生活、そして
彼女を支えた岩井俊二の心温まるパートナーシップを描いたドキュメンタリーである。

至って順風と思われた彼女のシナリオライター生活に意外な一面があると知って、
あらためて北川作品を振り返ってみると、彼女の才能が決して天性のものだけではないことが
よくわかる。

また同時に、岩井俊二という人間の懐の深さも垣間見ることができた。

彼女の難病がどういう病名かは一切書かれておらず、また書かれていなくても
大変な難病である事は文中からもよく伝わってくる。

健康であっても病にあっても、人生は常に、動いているし、完結しないストーリーの中にある。
その意味で「だけど、それはまだ物語の途中・・・」と言うタイトルが心に突き刺さった。

リゾートで読む本としては少々重かったが、北川ファンのみならず、
なんらかの悩みを抱えている人に一筋の光明を提供してくれる
貴重な1冊であることは間違いない。

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グアム最終日

あっという間の4日間でした。

日本にいると見えなかったことがたった4日間だけれど、
少し見えたような気が。

このリフレッシュを機に明日からまた励みたいと思いました。

日本との気温差が気になるけど、とりあえず午後の飛行機で帰ります。

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グアム3日目は、横井庄一さんを巡る。

はやグアムに到着して3日。

だいぶグアムの空気になじんできた。

人間の適応力は大したもので、3日前までは寒さに震えていたにもかかわらず、
グアムの暑さが当たり前のように感じ始めている。
明日日本に帰るわけだが、おそらく当たり前のようにもとの寒さに戻り、
暖かくなる日を待ちわびる事だろう。
それにしても、あの寒さに戻るのは辛い・・・

さて、今日は島内1周のツアーに参加した。
目玉は、横井さんが戦後28年立てこもったというヨコイケープの訪問。

さぞや秘境にあるのかと思いきや、意外と普通のところにあったことにまずびっくり。

そしてそこはすっかり日本人観光客のツアー名所と化し、ケーブルカーあり、
いたるところ日本語で横井さんのことが英雄と書かれていたりで、少し興ざめ。

しかしよくよく聞いてみると、横井さんがいたという竪穴は実はレプリカで、
本当の竪穴はそこから3キロも離れたところにあるそう。
それはそうだよね、と妙に関心する始末。

7時間あまりで島の約三分の二を回るツアーなので、ゆっくりもできなかったけど、
まぁ、グアムのあれこれがお手軽にわかって、これはこれで収穫だった。

それにしてもグアムのローカルさは、ハワイとはまた違って、
なかなか馴染めないというのが本音。

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グアムにて

降って沸いたような話で、グアムにやってきました。

出発の昨日は、あさから大雨。
しかもいきなり飛行機のトラブルで機体が変更となり、
さらには整備不良とかで慌しく人が出入り、やっとのことで飛び立ち、
出発前に一汗かいたような状況でした。

そんなこんなでも、無事グアムに到着。

3月は気候が安定しており、と聞いていましたが、ついた途端、
夕方には2度のスコール、しかも風が強く、なかなかリゾート気分に浸れず。

意外なのは、日本の景気とはうらはらにかなりの日本人の数で、
添乗員さんの話では、グアムはあまり影響を受けていないとの事。

また、こちらでは相変わらず日本車の人気が高く、到着待ちのような状況だそう。

日本国内にいると、厳しい話ばかりが目立ちますが、
少し外に出てみると、意外と何とかなるかも、と思ったりもします。

それにしても、リゾートにきて、いちばん最初にハワイに行ったとき(遠い昔)のような
感動が起こらないのは何故かな?
年のせいなのか、時代が変わったせいか、はたまた最近の不景気で余裕がないせいなのか・・・

明日は島内を一周する予定。もう少し楽しめるといいのだけど。

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デザインのためのデザイニング。

かなり古い本になるが、この度やっと文庫化されたので、あらためて読んでみた。
西村佳哲氏の「自分の仕事をつくる」



いろいろなクリエイターの「いい仕事」はどこから生まれるか、そのエッセンスみたいなものを
仕事場に訪ねて取材、1冊の本にした。

その中のひとり、ドラフトの宮田識氏。

すでに業界では知らない人がいないほど有名人となった宮田氏だが、
取材を受けた10年前から一貫した姿勢を貫いている。

特にスタッフのいい仕事を引き出すために、仕事場の働きやすさを追求する姿勢は、
クリエイター多しと言え、業界随一ではないか、と考える。

自らもクリエイターのはしくれではあるが、この働く環境づくりという考え方においては、
なかなかいい上司、いい経営者に巡り合えなかった。
広告会社はクリエイティブが売り物であるのにもかかわらずだ。

もし自分が経営者ならと考えると、もう少し働く環境づくりにお金を使えるかな、
けれど、いざ経営者となると大変なのかも・・・自らの立場からして微妙である。

本に戻るが、宮田識氏以外にも、八木保氏、柳宗理氏、ヨーガンレール氏、
深澤直人氏などそうそうたるメンバーに取材している西村氏。
働き方研究家と自ら名乗る彼自身の取材力もなかなかなものである。

※唐突ですが、明日から4日間グアムです。

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広告雑誌「ブレーン」が誌面リニューアル。

宣伝会議とともに長い歴史を誇る広告クリエイティブ・デザインの月刊誌「ブレーン」。

自分が業界に入った時からお世話になっている印象、
はたして創刊何年になるのだろうか?

その月刊「ブレーン」がこの度、紙面を大幅にリニューアルした。



以前の広告・デザインの専門誌という位置づけから、
よりビジネスより、マーケティング寄りに変わった感じである。

リニューアルの巻頭特集は、
受注を待たずに自主提案、こんな時代に伸びている制作会社。
具体的な制作会社に取材し、その方法論を詳細に紹介している。

こういう特集は、ビジネスに直結し、より参考にできる度合いが高いので、
高評価を得られるのではないか。

この月刊「ブレーン」のリニューアルもさることながら、ここのところ、
宣伝会議の躍進が著しい。

イベント、セミナーも短サイクルで積極展開しており、何か新しいビジネスの
大きな手ごたえをつかんだような気がする。

広告批評の休刊が間近に迫る中、広告専門誌の最後の砦として
宣伝会議にはぜひ頑張ってもらいたい。

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印刷産業の未来。

村上敬亮と言う人が、シーネットジャパンで連載している「情報産業の未来図」の中で、
印刷改革のヒントは、印刷の中にある、というエントリーを書いている。

IT化の波、昨今の景気低迷による経費削減の波、その影響で青息吐息の印刷産業であるが、
やり方によって新たな売上を作っている企業があるそうで、
いくつかの例を挙げ、印刷産業の未来に向けての可能性を示唆している。

Qプレスという印刷会社の事例。

印刷会社からプロモーションサポート会社へと大きく業態の変貌を遂げたという。
テーマは、「(印刷の)価格の話を離れ、販促の話をする」というものだそう。

第一に受注産業に特徴の価格勝負の世界を、定価販売の世界に切り替えた。
たとえば「QRコード付きカラー名刺」や「ミニカタログ名刺」、
素材を選べるオリジナル写真製品「オリフォップ」など、
新しい商品を開発しては、「売れる印刷商品」として定価販売した。

サービスについても同様だそうで、顧客に在庫を持たせない
オンデマンド・デジタル出版を「デジタル倉庫」、
顧客が自社のプリンタで追加印刷できるPDFデータ納品サービス、
「Do-Pi!」などを開発した。

さらにさまざまなアイデアを駆使し、従来の印刷受注から、販促活動全体のパートナーへと
大きく変貌を遂げていったそう。

広告業界とも共通するヒントが多々あると思う。
つまり受注という待ちのビジネスから自ら仕掛けるという形に
変わっていかなければならないのだ。
またクリエイティブという見えないものを、見える形にして提供することも大切なことだろう。

良きにつけ悪しきにつけ、長年培ってきたビジネスのスタンスをそう簡単に変えることは
できないとは思うが、媒体マージンという麻薬をそろそろ手放す覚悟も必要だろう。

いずれにしても、パートナーという立ち位置に立てるかどうかがカギを握りそうだ。

情報産業の未来図はこちら。

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野元泰秀氏、「あなたの会社を潰さない最後の戦略」。

経営コンサルタントと一言に言うが、、実にいろいろなタイプのコンサルタントがいる。

「あなたの会社を潰さない最後の戦略」を書いた野元氏は、もと熊本県警の刑事から、
大型税務会計事務所勤務を経て、コンサルタントとなった、異色の経歴の持ち主。



売りは、刑事の時代から身に染みついた「徹底現場主義」だそうだ。

徹底現場主義の基本は、商品力。

経営がなんとも立ち行かなくなった時は、まず自社の商品を見直すべきとし、
本書では、新たな「売れる商品」を創るヒントを教えてくれている。

野元氏は、売れる商品=企画商品と呼び、3つの柱を上げた。

(1)ジャンル=各々の業種の中で、用途・顧客対象などによって、
   同業他社と差別化できる分野のこと。

(2)テーマ=特定の商品、または商品分野、広い意味でのカテゴリーのこと。

(3)企画=売れるための3要素(NEWS、PREMIUM、OFFER)が含まれた、
   売れるように商品に施された「特別の工夫」のこと。

つまり、ジャンルを決め、そのなかからテーマを出し、テーマに施す。
これこそ会社の命運を握る、企画商品だ。

副題に「大不況サバイバル」とあるように、今大切なのは、
シンプルに考えること、特に今は足元を見つめる時であることは、
私も共感できるところ。
ただ、あまりにもシンプルなだけに、これでいいのか?と疑問を抱く気持ちが
正直ぬぐえない。

最後の戦略というタイトルに、とっておきのヒント満載とついつい期待したくなるが、
その点は少し拍子抜けのところもある。
まぁ、過剰の期待をするよりは、小さなきっかけを貰える1冊と割り切った方が
得るものが多いかも知れない。

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