アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

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デジタルサイネージの未来は明るいか?

明るいニュースが少ない広告業界の中で、
ここ最近、注目が集まっているデジタルサイネージ。電子看板である。

従来型のLEDボードと違って、
将来性が大きいと思われるのは、インターネットと接続して、
リアルタイムに情報の書き換えができるからだ。

というわけで、調査によると、ここ数年で飛躍的に売上規模が伸びることが予想されている。

そんな中、デジタルサイネージとは?どんな可能性があるの?といったことが、
写真を交えてわかりやすくまとめられている本が出版された。

タイトルは、「儲けを生み出す!魔法の映像看板」。



書いたのは、アビックス株式会社の時本豊太郎氏と熊崎友久氏。
デジタルサイネージの第一人者だ。

一言にデジタルサイネージと言っても、多種多様なことが分かると同時に、
今この現在も新種のデジタルサイネージが日本全国さまざまなプロジェクトで
開発途上にある。

リスクを負っても広告会社や映像制作会社がデジタルサイネージ市場に
参入しようとしている理由が本書を読むとよく理解できる。そんな数少ない1冊だ。
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「ネオ屋台村」、ランチ難民の不便を解消。

「不」の解消がマーケティング的成功の秘訣であるとすれば、
まさに「ネオ屋台村」は、都心のオフィスで働く人の不便の解消から生まれた成功例。

目の付けどころがいい。
駐車禁止が今ほど厳しくない時は道路に一時駐車して
営業していた移動屋台もあったけど規制の厳しい今はほとんど見ない。
と思ったら、新手のビジネスとして、きちんと都心のビルと提携して、何台もの
移動式屋台を集めて営業するスタイルに進化していた。

多国籍料理、洋食にカレーなど、さまざまなテイストのランチが日替わりで用意される。

たとえば、東京国際フォーラムの東京国際フォーラム村。
ネオ屋台村の中で最もネオ屋台達が集まる場所で、
現在、8台の移動式屋台が営業しているらしい。

運営するのは株式会社ワークストア・トウキョウドゥ。
この東京国際フォーラム村を含めて16か所もの屋台村を展開している。

低資金で始められるネオ屋台が、飲食店開業を目指す人間に対しての
開業のハードルを下げた功績は大きいと思う。

こういった業態がもっと広がっていけば、料理人を志す若者も増え、モチベーションも
もっと高まるのではないか、そう思った次第。

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オバマ氏、大統領選で「YouTube(ユーチュブ)」へなんと1800本投稿。

世界中の人々を感動の渦に巻き込んだオバマ新大統領の就任式。

終わってひと段落といった今、あらためて選挙戦を振り返る記事や特集が
さまざまなメディアで組まれている。

そんな中、今週の月曜日にグーグルが記者説明会を開催して、
オバマ米大統領の大統領選における「YouTube(ユーチューブ)」の活用状況を明らかにした。
説明会によると、オバマ氏はとにかく本数を投稿することをポイントとし、
なんとキャンペーン期間中に合計約1800本(!)のメッセージを動画で投稿したという。
ちなみに再生回数は、合計で1億回以上。

もちろん実際に作業を行ったのは本人ではなく、2人の撮影班とボランティア30人の
動画作成スタッフだとか。

さらに、「YouTube」とテレビCMを連携させることで、テレビ視聴者数の増加という
相乗効果も得られたらしい。

ちなみに大統領となった現在も、週一回の所信表明に「YouTube」を活用中。

さすがアメリカ、日本とは自由度もスケールもケタ違い。
オバマ氏本人の先読み力が鋭いのはもちろんだが、なんと言っても凄いのは、
彼を支えるブレーンだろう。

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特集「テレビ・新聞陥落!」、最新号の週刊東洋経済。

今日月曜日発売の週刊東洋経済。特集は「テレビ・新聞陥落!」



金融不況、住宅不況、自動車不況・・・さまざな業界に不況の嵐が吹き荒れているが、
そのすべての逆風を受けて立っているのがやっとというのが、今の広告業界だろう。

この「テレビ・新聞陥落!」は、その広告業界とテレビ・新聞を代表とする
マスメディア業界最前線の状況を克明にレポートし、
すさまじい凋落ぶりを具体的なデータをもとに浮き彫りにしている。

特に顕著な状況を、「加速する負のスパイラル」として、
番組制作費の削減→番組の質低下→視聴率の低下→広告が急減→(最初に戻る)を
挙げ、広告業界とメディア業界が負の連鎖によって相乗的に大打撃を受けていると解説している。

メディアがメディアの陥落を分析してさらなる悪循環に陥る、
話題に上れば上るほど、さらにマスメディアの凋落が加速する、
ひいては自らの首を自らで締める、皮肉な結果が待っている。

事実を伝えることがメディアの責任とはわかっているが、影響の大きさを考えると、
いかがなものだろう、と思ってしまう。
それほどショッキングな特集であることは事実だ。
クライアントの前で反論する材料を探さないと、ますます大変になりそうである。

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テレビ局の厳しい台所事情。わからないではないが・・・

テレビ局の決算を見てもわかる通り、収益的にはかなり厳しい状態のあるようだ。

まっさきにしわ寄せが行くのが、番組制作会社、というのは昔から変わらない様子であるが、
それはそれとして、どの局見ても、お笑い&クイズというわけで、
確かにコストは押さえられるのだろうが、作る方としては相当ストレスがたまりそうだ。

さらに、それだけでは足りないというわけで、ギャラの高い出演者を、順次素人に近い
ギャラの安い人間に切り替えていく流れに入っている。

そこで重宝されているのが、タレント志望のミスキャンパス出身者だ。

たとえば今日のフジテレビ平成教育委員会は、ミスSPと銘打って、
ミス東大の八田亜矢子、ミス早稲田の川畑麻衣、
ミス法政で『ミスオブミスキャンパスクイーンコンテスト2007』の称号を持つ鷲尾春果が
ゲスト解答者だった。

美貌に加え、ほどほどの知性。何といっても安いギャラ。
クイズ番組に花を添えるという意味では、うってつけの人材。

ただし、一時の経費削減にはつながるだろうが、肝心なのは、その先を見据えた
番組づくりの姿勢だ。

このあたりで真剣に考え直さないと、結局自らの首を絞め、
自らの寿命を短くしているのではないか。

安易なコスト削減に未来はない。

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ぴあ「Invitation(インビテーション)」、休刊に想う。

愛読雑誌、「Invitation(インビテーション)」2009年3月号が発売された。

良質なカルチャー、ライフスタイルを紹介する月刊誌で、TVCMや映画など
仕事と直結する情報も多く、特集によっては発売日が楽しみでもある。



このインビテーション3月号は、特集「世界に誇るニッポンのバー」。
よくあるグルメ雑誌的なバー紹介ではなく、建築家やデザイナーなどの裏側の情報も
バー文化という切り口で知的に紹介されている。
第二特集の、杏や宮崎あおいのファッション写真も秀逸だ。

今月号もなかなかと思い、奥付をみると、なんと今月号を持って6年の歴史に終止符を打つ、
つまり休刊、とあるではないか。

確かに、こだわりが局地的である分、大量部数売れる雑誌ではないと思うが、
クオリティの高さは他の何物にも代えがたいだけに残念。

広告批評しかり、インビテーションしかり、出版不況といわれる世の中、
また流行の移り変わりのスピードが加速する世の中で、
こうした雑誌そのものの価値が必要とされなくなりつつあるのか、淋しいかぎりだ。

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博報堂ケトル嶋浩一郎氏の「企画力」。

オフィスにやかんがぶら下げられていたりして、
おもしろいことを企ててやろうという意欲満々の会社、博報堂ケトル。
アイディアを沸かせて、世の中を沸騰させたい。そんな想いでつくられたという
最近注目のクリエイティブエージェンシーだ。

その代表取締役、嶋浩一郎氏が本を書いた。

その名も「企画力」。



博報堂ケトルの頭脳でありエンジンでもある嶋氏の企画のバックボーンや
企画脳をつくるためのノウハウを小ネタも交えながらわかりやすく簡単に教えてくれている。

わずか100ページを切る薄さ、たぶん読むのに1時間もかからないくらいの分量なので、
本を読みなれない人にもおすすめ。(アドマンで本を読まない、ということはありえないが・・・)

嶋氏は異常な本好きで、一日に一度本屋へ行かないと気が済まないくらいと
この本の中で書いており、平積みの本をチェックすると日本人の知性の向かう方向が
わかると語っている。

この本の副題に、あなたの日常を「ネタ帳」に変える。とあるように
こうした日常の中の小さな習慣を企画作りに取り入れている嶋氏のアイデア開発術は
今すぐにでも参考にしたい点がいっぱいだ。

これで980円!

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共産党人気もわかる、昨今の経済状況。

昨日今日と二日連続で早朝ロケのため、待ち合わせ場所に向かうべく
地下鉄栄駅(名古屋の中心)を通った。

そこではじめて知ったのが、朝の地下街の様子。
そこは、横になっている人で溢れかえっていた。
恐らくここ最近の変化なのだろう。

少しショック。というかかなりショックだ。

ホームレスはてっきり減少しているものと思っていたが、減少どころか
凄い数の人だった。
しかも服のきれいさを見るとまだ最近仲間入りしたばかりの印象。
確かほんのしばらく前までは名古屋は全国でもうらやまれるほど景気の良い街だったのに。

いったい世の中どうなってしまったんだろう?
金融危機に端を発した世界同時不況は、成長都市を直撃、一気に大打撃を与え
奈落の底へ突き落した。
さらにこの先の見通しは悲観的なものだ。

そんな中で、共産党入党者が急増とか。わからなくもない。
世の中は、一歩先もわからない混迷の時代に入ってしまった。
小泉改革の代償は大きい。
そして自民党の責任は重い。

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「生協の白石さん」、広報大使に。素顔は意外(?)と好男子。

ブログで火がついて、その後書いた本がベストセラーとなり、
一躍有名人となった「生協の白石さん」。

最近、目立った話題がないなと思っていたら、
この度、東京農工大学の広報大使に任命されたそうで、
その発表記者会見で、初めて自らの素顔を世にお披露目した。

生協の白石さん
左側が「生協の白石さん」こと白石昌則さん

顔を披露する前のイメージでは、もっとお宅っぽい、地味な顔の持ち主と
勝手に想像していたが、意外と、と言っては失礼だが、ハンサムボーイだった。

白石さん自身は、、「大学生協東京事業連合」(渋谷区)の職員で、
早稲田大から東京農工大の生協に移り、学生が売店への要望や意見などを
寄せる「一言カード」の担当となり、そこでの軽妙な回答で火が付いたというわけ。

すでに昨年11月に異動で「東京インターカレッジコープ」の渋谷店長となっており、
遅まきながら「せっかくの人材を活用したい」という大学側の要請に応じ、
今回の広報大使となった。

今後は大学のホームページに登場したり、講演会を開いたりするそうで、
新たな話題を呼びそう。

こうしたタレントや文化人ではない、
新しい広報マンの起用がブームとなりそうな気配も感じる。

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菅井浩二氏、ネットで売上10倍!「エン×ブラ」の魔術。

いささか理解しにくいタイトルであるが、
「エン×ブラ」とはエンターテイメント×ブランディング。
それでもわかりにくいので副題を紹介。

あなたの会社を一瞬でブレイクさせる映像マーケティング法則。

つまり映像を使ったエンターテイメントコンテンツによりブランディングを推進しよう、
それはどうしたらできるかを教えてくれる本、それがこの
ネットで売上10倍!「エン×ブラ」の魔術、だ。




2009年は、WEB映像元年とも言われるほど、動画マーケティングの諸条件が整い、
本格的にマーケティングツールとして動画が使われていくであろうことが予測される。

そんな盛り上がりつつあるマインドをタイミングよく捉えた1冊と言える。

映像の考え方から実際の制作方法、演出方法など、手取り足取り教えてくれている。

映像のプロから見ると、いささか物足りない点も無いことはないが、
考え方を整理する意味では十分に使えると感じた。

映像コンテンツと言うと、ややもするとハードルが高くとっつきにくく見えるが、
あえて本書はマーケティング書のテイストで映像の制作経験が少ない人にも
興味深く読めるよう配慮されている。

ネットの基本原則ではあるが、まずは経験を積む意味で映像コンテンツを作って
WEBにアップすることを一刻も早く始めてみることが肝心だと思う。
そこから見えてくることが多々あるはずだ。

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本田直之氏の最新刊「レバレッジマネジメント」

レバレッジリーディングやレバレッジシンキングなど、
レバレッジシリーズでベストセラーを重ねている本田直之氏。

その本田氏が2冊続けて新刊を出版した。

そのうちの1冊、経営戦略について書いた「レバレッジマネジメント」を読んだ。




(1)経営者のレバレッジ
(2)戦略のレバレッジ
(3)営業のレバレッジ
(4)ブランドのレバレッジ
(5)仕組み化のレバレッジ
(6)組織のレバレッジ
の6章で構成されており、
いずれも会社を発展させるために必須のノウハウのオンパレード。

中でも、特に興味深かったのが、4章のブランドのレバレッジだ。

ブランディングは、大企業のためのものだけでなく
90数%とも言われる日本の中小企業にこそ必要とし、
一過性の広告ではなく、継続としてのPRを重視すべきとしている。

広告屋としてはまたまた耳の痛い話であるが、正論だけに頷くしかない。

さらには、自社の事業の強みを絞り込む事や
経営者自身のパーソナルブランディングの重要性など、まさに
ブランドづくりに欠かせないエッセンスがぎっしりだ。

素直に実行すれば、間違いなく凡人であっても会社を成長させられる、
経営者ではない自分でもそう思える説得感あふれる、パワフルな1冊。

ちなみにもう1冊は「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則 」



面倒くさがりという性格を逆手にとってレバレッジをかける方法を教えている。
こちらもおすすめ。

BURGOPAK(バーゴパック)、SPツールとしての可能性。

リアルデザインの3月号を読んで初めて知ったBURGOPAK(バーゴパック)。

このバーゴパック、イギリスのバーゴパック社が開発した新型パッケージだそうだ。

欧米ではシーバスリーガルのノベルティケースであったり、SAANのボトルパッケージなどに
採用されていてポピュラーな存在になりつつある。

どこが新しいかというと、箱の片側のタブを引っ張ると同時に反対側からもパッケージが
飛び出すところ。

バーゴパック

バーゴパック社は「開ける喜び・驚き」を追求しているとのことで、まさに何が出てくるのか、
予想がつかないところが、出てきた後の感動を増幅させるのだと思う。

このパッケージ、日本ではまだまだこれからのようだが、開発元のバーゴパック社の
日本法人も設立されこれからの展開が楽しみになってきた。

その1例が、このリアルデザインで紹介されている、
バーゴパックの仕組みをSPツールとして活用した
ウェスティンホテル東京のインフォメーションカード。
右側を引き出すと左側も同時に飛び出し、ホテルのサービス案内や
リムジンバスの時刻表などが一目で確認できるという優れものツールだ。

ギミック的なおもしろさもあるが、機能的な使いやすさも十分に吟味されている。

このウェスティンホテル東京のインフォメーションカードを参考に、
追随して導入するサービス業が増えそうだ。

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ナレーター事務所と景気の関係。

ナレーター事務所の恒例の新年会に参加した。

例年と比較して、広告代理店のクリエイターの参加が少ないことが印象的だった。
新年会どころではないということか、はたまた、ナレーターとの顔つなぎにはあまり
メリットを感じない、そんなところだろうか。
また、こういった会に若い人の参加が年々少なくなっていくのも気がかり。
広告業界を目指す若者自体が減っていることの証なんだろう。

スタジオ関係の人の話を聞くと、昨年の金融不安以降、急激に録音の仕事が
冷え込んでいるようだ。
トヨタのお膝元だけあって、トヨタ関連の仕事でストップがかかっている者も多いとか。

今朝の新聞で日銀からの景気予報が発表されたが、好調だった東海の景気も
一気に悪化の方向に加速している。

日銀景気予報

そんな状況がこの新年会にも深刻な影を落としている雰囲気がひしひしと伝わってきた。

まぁ、そんな中でせめてもの光明は、その新年会の抽選くじで特賞が当たったこと。
少し気が晴れた?ので良しとしよう。

冗長か否か、山田太一の「ありふれた奇跡」

脚本家山田太一が自らおそらく最後の作品と語っている、
フジテレビ木曜22時からのドラマ「ありふれた奇跡」。

前評判とは裏腹に、
また始まったばかりで評価はまだまだこれからだとは思うが、
ここまでを見る限り、どうもテンポがゆったりとしすぎていて、
速い展開のドラマに慣れた人間にとっては歯がゆい想いが募るのではないか?
そんな感じがして、しかたがない。

昔の不揃いの林檎たちにはそんな印象は感じなかったのは、
おそらく時代のテンポ感が違ったからだろう。

そう考えると、時代が大きく変わっていることにあらためて気づかされる。
きっと山田太一のようなベテランの脚本家にとっては生きづらい世の中なのかもしれない。

「ありふれた奇跡」に話は戻るが、
加瀬亮、仲間由紀恵、陣内隆則その他豪華キャストが揃うとはいえ、
そろそろドラマチックな展開が出現しないと、
急ぐ視聴者はチャンネルを切り替える機会も増えるのではないか、
余計なお世話かと思うが少し先を憂う今日この頃である。

ドラマがなかなか視聴率を取れない現状がこんな所に見え隠れしている気がする。

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続「明日の広告」、本田哲也氏の「戦略PR」

はじめに、から、著者・本田氏が、本書はある意味で「明日の広告」の続編と言えなくもない。と
語っているように、疑り深くなった消費者をいかにバリアから引っ張り出して
行動を起こさせるか、その鍵となる要素を、「戦略PR」という視点で紹介している。



また最後には、「明日の広告」の著者、佐藤尚之氏との対談もあるので、
まさしくお墨付きの続「明日の広告」と言ってもいいであろう。

本書の中で、国内における戦略PRの代表例として紹介されているのが、
永谷園の「冷え知らず」シリーズ。

「コミュニケーションをデザインする本」では、電通の岸勇希氏の手がけた事例として紹介されており、
はたしてどこまでが岸氏の作業でどこからが本田氏の担当なのか、
どちらもナチュラルに自身の作品として紹介されているので少し疑問を覚えた次第。
この本を読む限りでは本田氏の功績が大きそう・・・

少し前の自身のブログで、今年の重点テーマに、広報の勉強を挙げていた
さとなおこと佐藤尚之さん。
どうやら、この本田氏との交流の影響も大なのかなと感じた。

本田氏が語る、ゆくゆくは広告とPRの違いはなくなっていくという意見に私も同感であるが、
まぁ、その過渡期において、広告とPRの違い、使い分けをしっかり理解する意味では、
貴重な1冊。しかもこれが新書で手に入るとは。買わない手はない。

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迷える時代の処方箋、姜尚中氏の「悩む力」

いつどんな時でも冷静さを保っているダンディな大学教授、それが
姜尚中氏に抱く私のイメージ。
どちらかというとダンディズムが全面に立っていて人間味が感じられない印象も強かった。

そんな事もあって評判が高い本書「悩む力」も読まずに今日まで来てしまった。



しかしながらここまでロングセラーとなると、まぁ読んでおいても損はないかくらいの
軽い気持ちで読んでみたところ、言葉は悪いが、まさにあたりの1冊だった。

今と同じような閉塞感が漂っていた100年前、夏目漱石とマックスウェーバーが
直面した壁と乗り越えられない苦しみを回顧することにより、悩むことを受け入れ
真の強さを掴み取る生き方を提唱している。

帯に悩んで悩んで突き抜けたとあるように、さまざまな問題提起の先に到達する終章の、
老いて「最強」たれの記述は、私のように何かと悩み多い中高年には痛快!とも言える
読後感を与えてくれる。

「人間の覚悟」で書いているように、五木寛之氏も鬱に襲われた40代後半、
姜尚中氏も同様の得体のないような不安に苛まれていたが、両親や友人などさまざまな死に
直面することで、「死を引き受けてやろう」という前向きな気持ちが生まれたそうだ。
そんな突き抜けた先の、役者になる夢、ハーレーで日本縦断する夢、などなど
まさに老いて最強たれと宣言するふっ切り方に思わずエールを送りたくなるほど。

私自身、今まさに様々な壁を実感し老いに向かっていく不安を抱える年代であるが、
姜尚中氏のこの開き直りに近いふっ切り方に一筋の光が見えた気がした。

やはり大切なのは、心のあり様なのだ。コップの水はまだ半分以上残っているのだ。

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斎藤芳宜氏、「セミナー営業」の上手なやり方

まさしく実用書。
セミナーを開催して見込み客を集めビジネスチャンスを拡げたいと考えている人にとっては
この本、“「セミナー営業」の上手なやり方”は使い勝手が良いはずだ。



セミナー営業の入口から出口までが時系列で理解できそのまま
マニュアル、チェックシートとして役立てられる。

書いているのは、船井総研のソフトハウスチームのコンサルタント。
IT・ソフト開発会社専門のコンサルタントとしてセミナーを活用した営業手法を
得意としているとのことだ。

IT・ソフト開発会社にとっては、セミナーは切っても切り離せない重要ツールで、
これなしでIT系会社の営業は成り立たないと言っても過言ではない。

自分自身もセミナーに出かける機会も多いが、
営業然としたセミナーもあればまったく営業の匂いのしないセミナーもあり、
それぞれの会社がどのように営業を考えているか興味を覚える。
あまり営業色が強いとその時点で引いてしまうので、いかに営業色を消して
営業に繋げていくか、それなりの経験が必要になってくる。

コンサルティングにおいてもきめ細かな心配りにおいて定評がある船井総研であるが、
この本、「セミナー営業」の上手なやり方の中にもそのエッセンスが詰まっている。

広告会社にどう当てはめるのかは検討を要するが、こういったセミナー営業の手法を
取り入れることも今後の広告会社にとってますます重要性が高まることは間違いない。

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メラビアンの法則。やっぱり人は見た目が大切。

何だかんだ言っても、見た目で判断されることの多いのが人の世の常。
おそらく昔も今も変わっていないだろうし、この先も変わらないだろう。

そんな事を法則として提唱したのが、アメリカの心理学者、アルバート・メラミアン。

人の第一印象は瞬間で判断されるとし、その判断の割合は、

・外見(Visual)が55%、
・話し方(Vocal)が38%、
・話の内容(Verbal)が7%

と定義した。

さらに、相手を受け入れる前に対人関係のカベとも呼ばれる、
4つのカベが存在するとし、

・第1の壁・・・外見(表情や、髪型、服装など)
・第2の壁・・・態度(立ち方、椅子の座り方など)
・第3の壁・・話し方(声の大きさ、言葉づかいなど)
・第4の壁・・・話しの内容(話しの構成など)

としている。

メラビアンの法則によれば、初対面時は、人は見た目でほとんど評価が決まってしまうと
いうわけで、それだけ服装や清潔さに気を配らなければならないということがわかる。

特に広告会社の場合、プレゼンテーションが仕事の基本になるだけに、
メラミアンの法則は肝に銘じておきたい。


中川政七商店13代「奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。」

村尾氏の著書「小さな会社のブランド戦略」にもあるように、
最近小さいけれどもきちんとブランドづくりをしている会社が業績を伸ばし注目を集めている。

中川政七商店も、ブランディングを強く意識している会社のひとつで、
社長である中川淳氏が書いた本が
この「奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。」だ。



中川氏は大学卒業後、富士通に2年勤めた後自分の価値観と合わず退社。
さて次に何をしようと考え中に、父親が経営する会社への入社を思い立つという計画性のなさ。
しかしそれが幸いしたのか、入社後は数々の改革を持ち込み、昨年社長に就任した。

若さゆえか、常識にとらわれない自由な発想が、麻織物で300年近い歴史を持つ
老舗中の老舗を見事新しいステージに引き上げた。

本書はその中川氏が入社後7年あまりのステップアップの道のりを
デザインブランディングとという切り口で実現していくプロセスを書いた本。

その道のプロと呼ばれる会社やデザイナーと組み、
新店舗、新ブランドの立ち上げ、人事制度の刷新、新卒採用など、
的確な戦略の構築は彼が生まれ持ってのマーケターであることを感じさせる。

この本が教えてくれているのは、小さな会社でも経営者の想いで、
歴史の壁を打ち破り生まれ変わることが十分可能であるということだ。

この景気の影響で余裕をなくしている経営者が多いと思うが、
少し視点を変えてみることで意外なヒントが見つかるかも知れない。
本書「奈良の会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。」は
着眼点の転換、そんな気づきをもらうのに格好な1冊であると思う。

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タクシー防犯ガラスに注文殺到中。それに続くのは?

年末から年始にかけて、タクシー強盗が世間を騒がせた。

不景気の影響が大と思うが、タクシー運転手の心情を考えると
どんな理由があるにしても決して許されるものではない。

警察にも早急な対応を望みたいところであるが、そんな折、
タクシー防犯ガラスに注文が殺到しているとの記事を見つけた。

東京の防犯ガラス製造会社大手、日立興業によると、通常は月100件ほどの注文が
事件が発生した12月末から8日までで早くも約800件と大幅に注文が増加している。

そのうち関西からの注文が500件と、全国的にも対策が遅れていた防犯ガラス導入が
急速に進んでいる。

タクシーに限らず、この世情が続くのであれば、この先“防犯”が重要なキーワードに
なっていくだろう。

タクシーの防犯ガラスの次は、どんな防犯ビジネスが生まれてくるのか、気になるところではある。

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鬼塚俊宏氏、「紙」と「ペン」だけで1億稼ぐ仕事術。

新刊、「紙」と「ペン」だけで1億稼ぐ仕事術を読んだ。

副題に、絶対相手にYESと言わせる「魔法のセールスレター」とあるように、
セールスレターを使った「錬金術」を教えてくれている。



「紙」と「ペン」だけで1億稼ぐ仕事術、の著者、鬼塚俊宏氏は、
ストレテジィエレメント株式会社代表取締役。
紹介文を読むと、マーケティング全般のコンサルティングと広告のセールスコピーライティングを
行うコピーライトマーケターとある。

セールスレターを書くセールスコピーライティングとは日本ではあまりなじみがないが、
本場アメリカでは、何億も稼ぐ高収入のセールスコピーライターが数多くいるらしい。

鬼塚氏が現代の錬金術と言うように、アメリカのセールスコピーライターは
成功報酬で仕事を受け、たとえばセールスレターを書いた商品が100億売れたとしたら、
売上の5%が報酬とすれば収入は5億円。というわけで高額所得の
セールスコピーライターが誕生するというわけだ。

アメリカでもっとも有名なセールスレターは、経済紙「ウォールストリートジャーナル」の
セールスレターだそうで、30年間同じものが使われ続けているそう。

何でも良いセールスレターを書く秘訣は、
広告の3大前提を理解することにあるとしている。

3大前提とは、
(1)お客様は、あなたの広告を見ない
(2)お客様は、あなたの広告を信用しない
(3)お客様は、あなたの広告を見ても行動しない

いかに広告が効かないかを揶揄されているようであまり気分のよくない話ではあるが、
まぁ正しいだけに積極的反論できない。
裏を返せば、効かないことを十分理解して広告を作れば効果が上がるともとれる。

普段セールスレターを書く機会がないコピーライターにとっても、
セールスレターのノウハウを学ぶことで広告効果を上げられる可能性が高まる。
そういう意味では、コピーライターのための実践的教科書と言えるかも知れない。

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博報堂から音楽レーベル「CHIKYU RECORDS」

広告ビジネスのパイが縮小の流れにある中、脱広告を目指して
広告会社の取組みが多様化している。
おなじみなのは映画の製作。洋画・邦画を問わず多くの映画のクレジットに
電通や博報堂などの広告会社の名前が刻まれているのは周知のことと思う。

そんな中、昨年4月、博報堂がビクターエンタテイメントとともに、
音楽レーベル「CHIKYU RECORDS」を立ち上げた。

WEBサイトを見ると、主旨は
“環境などのソーシャルテーマについての音楽や、グッズ、運動を発信するためのブランドで、
地球のことを考える「エコミュージック」を生活者に提供していくもの”、とある。
企業やクリエイター達とコラボレートし、「CHIKYU RECORDS」というブランドを通し、
環境をテーマにした作品の発表の場や、CM曲の制作、イベントなどに展開していく予定だそうだ。

すでに第一弾としてエコなアーティストのオムニバス「地球のうた~ejcエコミュージックvol.1」、
第二弾として、UA SINGLE「2008」の2枚が発売されている。






主旨にあるように、エコ活動時代に積極的で、
制作にともなって発生する温室効果ガスをオフセットする活動に取り組んだり、
売上げ1枚につき1本の樹をアフリカのタンザニア植林活動に充てたりしているそう。

クライアントにエコ活動をすすめても中々動かしにくい時代、
社会的に意義のある活動を広告会社自らが行うことにより、培ったノウハウをクライアント企業に
提供して、最終的には自社利益につなげていこうとする狙いもあるのだろう。

ただし、景気が急速に冷え込む中、利益をさておいてどこまで継続できるか、
先行きは微妙?に見える。

CHIKYU RECORDSのWEBサイトはこちら

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日産スカイラインの久石譲×麻衣 「I Will Be」

正月TVを見ていて気になるコマーシャル。
日産スカイラインのTVCM「一本の道」篇。

イチローが日本のワインディングロードをいくつか紹介しつつ
スカイラインの走りをアピールするCM。



日本の道の美しさ、イチローの凛とした強さもさることながら、このCMを
引き立てる強い要素となっているのが、BGMとして使われている久石譲の曲。

歌っているのは、ファンはおそらく周知のことだろうと思うが、
久石譲の長女「麻衣」だ。

デビューは4歳の頃、アニメ映画「風の谷のナウシカ」(1984年公開)の劇中にて
ナウシカ・レクイエム(「ラン・ランララ・ランランラン…」という歌)を歌ったこと。

以来、ジブリアニメその他で久石氏が手掛ける主要な曲での歌唱を務めてきている。

もともとナウシカ・レクイエムでイメージに合うボーイソプラノを探していたというだけに、
高音に伸びのある歌唱は独特の世界を築いているようだ。

この日産スカイラインのCM、継続的にこの「I Will Be」を使用しており、
耳からのブランディングにも大きく貢献していると思う。

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2009年、年の初めに想うこと。

2009年、年が明けて3日が経った。
遅ればせながら、この正月に想うことを記しておきたい。

去年の正月と明らかに違うこと。景気の状況が180度変わったこと。

特に私の住む愛知県は全国的に景気の良いエリアとして、
他県の人からは羨ましくも思われていたほど。
それが一変して、世界のトヨタの赤字転落危機を受けて
一気に不景気ゾーンへ没落してしまった。
まさに一歩先はわからない、とあらためて実感した次第。

そんな時代、そんな環境での広告会社は、当然考え方を変えなければ生き残れない。
不景気の中での広告・マーケティングはどうあるべきか、あらためて考え直したい。

もともとコピーライターとして出発した自分のアドマン人生。
今一度広告コピーってものを追求してみたい、自分で書くかどうかは別として。
例えばこの前のエントリーでも書いた小冊子の文章。
セールスレターのコピーライティング。そんなところにも可能性を探してみたい。

アウトプットの精度を高めるために、インプットの幅を広げたい。
いろいろなリアルな体験をすることを面倒くさがらず実行しよう。

この歳をになると、体力勝負を実感する。気力も体力があってこそ。
今一度体力づくりを真剣に考えたい。

まだまだあるが、まずはこんなところから。
さてどうなるか、2009年。

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あらがみかずこ氏「小冊子作成講座」

PULL型営業を実現するためのコミュニケーションツールとして、注目を集めている小冊子。
その作成ノウハウを余すところなく公開しているのが本書、
「お客の心をぎゅっとつかむ!小冊子作成講座」だ。



著者あらがみかずこ氏は、有限会社はなまる企画代表取締役。
2002年からの3年間で100社以上の小冊子作成代行を手掛けてきた。

小冊子は、アナログツールであくまで印刷したものを手にとってじっくり読んでもらうことで
価値が生まれる。
そのあたりがWEBサイトやメールマガジンとは違うところで、
それだけに作り方に注意を要するようだ。

特に大切なのは、小冊子で売ることを目的とするのではなく、
あくまで、ファンを増やす、想いを伝える、そんな目的に徹すること。

従って、もうひとつの注目ツール、セールスレターとも一線を画することになる。

小冊子は短期で答えを求めるものではない。それだけに作成には作り手の信念が必要で、
続ける結果として売上げ・利益がついてくるようになると信じることだ。

ニワトリが先か卵が先かは企業経営の最大の課題ではあるが、
少なくても儲けたい気もちが生活者に読まれるようでは小冊子が効果を発揮することは
難しいだろう。

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