アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

大晦日に「クリスマスの約束」

もう何年になるのだろう、クリスマスの夜にTBSで放送される、
小田和正の「クリスマスの約束」。

初回は、何人かのビッグアーティストに声をかけてほとんど玉砕に終わったけど、
年々、趣旨を理解したビッグアーティストが増え、小田和正と共演してきた。
その出会いを毎年楽しみにして見てきたわけである。
この番組を見ると、あぁ今年ももう終わりだな、と感傷に浸る自分がいる。

その小田和正の「クリスマスの約束」であるが、今年は少し趣向が変わって、
ゲストは松たか子とプロデューサー佐橋氏の新婚カップルのみ。
あとは小田和正のオフコース時代からの名曲の数々のライブとなった。
おなじみの曲を聴けてファンにはありがたいのかも知れないが、
意外性のある人が登場しての一夜限りの共演がとても新鮮だった私にとっては、
来年は復活してくれたらと願う。

さてクリスマスにリアルタイムで見ることができなかったので、大晦日の今日、
録画したものを見ている。
クリスマスとは違うけれど、一年を振り返るという意味で
大晦日に見るのも意外と新鮮だ。

ほんとのいいニュースが少なかった感じがする2008年。
彼の歌を聴いていると、急ぎ過ぎた時計を少し止めて立ち止まってもいいんじゃないか、と
言っている気がする。

2009年。残りの人生を悔いなく生きるために、自分自身を今一度棚卸しして望みたい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

読んで味わう、「アイバンのラーメン」

アイバン・・オーキン。アメリカからやってきた青い目のラーメン店主。

芦花公園で2007年のオープン。今から1年半くらい前のことだ。

本書「アイバンのラーメン」は、そのアイバンが映画「タンポポ」を見て日本のラーメンに憧れ、
その後紆余曲折があって、45歳で日本で自分のラーメン店を開くまでの軌跡を書いた物語。



自分がアイバンのラーメンを知ったのはテレビ番組だった。
商店街の一角で商店主と仲良く談笑したりラーメンを振る舞ったりと
見事に溶け込んでいる様子が印象的だった。

オープンからまだ1年ちょっとなので、本書「アイバンのラーメン」はよくある成功物語ではない。
なのでサクセス本としての期待を持って読むと、少し肩すかしをくらう。

が、成功かどうかは別として、彼の今日までの道のりは、
自らの強みを明らかにし、他者との違いを追い求めるプロセスであり、
マーケティング的に成功する確率の高いケーススタディとして十分に参考にできる。

いまだ「アイバンのラーメン」を食べたことがなくて、こんなことを言うのもなんだが、
本の中の文章を読んで写真を見る限り、おいしいであろうことが、十分に伝わってくる。

「アイバンのラーメン」、東京へ行く機会があったらぜひ味わってみたい。


テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

フィギュアスケート日本選手権に感じる、TV局の年末事情。

フィギュアスケート人気、留まるところを知らず。

今年のフィギュアスケート日本選手権のTV中継で、フジテレビはプライムタイムの三日間連続、
2時間~2時間半の時間枠を確保した。

浅田真央の順当な3連覇。その一方でショートプログラム1位の中野友加里、
フリーでまさかの5位転落。常連だった世界選手権の代表も失ってしまった。

フィギュア日本選手権2008

手に汗を握る見ごたえのある闘いは、おそらく視聴率的にも成功という結果が出るだろう。

仮に視聴率が取れない場合でも、リンクでの広告掲載は、注目率抜群だ。

それほどにフィギュアスケートは、TV局にとってもクライアントにとっても、
今数少ないおいしいスポーツと言える。

そんな事情か、異種格闘技の中継を彷彿とさせるTV局の過剰な演出が気になる。
神聖な日本選手権という場が、ショー化していることを危惧するのは私だけだろうか。

裏を返せば、それほどにTV局は苦しい戦いを強いられているとも言える。
それ以外の年末年始の特番を見ても、相変わらずの定番番組かお笑い番組か、
そこには残念ながら目新しさも挑戦的な取り組みも見られない。

この年末年始の状況を鑑みると、どうも来年のTV局事情は決して明るいものではなさそうだ。
そのまま広告会社の景気に直結しているだけに、なんとかならないものかと気が重い。

日本選手権の話に戻ると、残念だったのは中野友加里選手のまさかの5位。
優勝の機会には恵まれないが、独特の世界観でファンを魅了してやまない彼女の
今後のリベンジに期待したい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

ネットPR発想による情報流通は「点」から「面」へ。

ネットPR(広報)といえば、この人、ニューズツーユーの神原弥奈子氏。

その神原氏ほか、ネットイヤーの石黒不二代氏、次世代広告テクノロジーの湯川鶴章氏など、
ネット界の有名人が各章を受け持ってできあがったネット広報の本、それが
「宣伝費をネット広報にまわせ~戦略的マーケティングのすすめ」だ



タイトルの文章は、神原氏が受け持った第2章「最先端ネットPRの実践」の中の一節。

神原氏の講演も聴いたことがあるが、ネットの時代の捉え方が巧みで、
なるほど、こうして時代が変わっていくんだと、非常に話がわかりやすかった記憶がある。

そのいい流れがこの本の中でも保たれており、
なぜ今、ネットPRなのか?が非常にわかりやすく書かれている。

それにしても、宣伝費をネット広報にまわせ、とは広告代理店の人間にとっては、
またまた耳の痛い話。
まぁ、耳にタコができるくらいこのところ聞いている話なので、
またかという感がしないでもないが。危機感が薄れ不感症になるのが怖い。

冗談ではなく、この景気低迷で、ますます広告離れが加速するのだろう、多分。

もう広告代理店の業態での生き残りは難しいのかも知れない。
この本を読んで、“おそらく”、が確信“間違いない”に変わってきた。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

ついに出た!大阪広告年鑑。

日本でいちばん長い歴史を誇る大阪コピーライターズ・クラブが初の年鑑を刊行した。

大阪コピーライターズ・クラブ年鑑2008。



名古屋にいるとめったに大阪の広告に触れる機会がないので、
この本を見つけた時は、思わず手に取り、立ち読みのあげく買ってしまった次第。

OCCクラブ賞は3本。

・大日本除虫菊・カに効くカトリス「藤原紀香さん結婚披露宴お祝い」広告・新聞15段
・ZETT 企業パンフレット 「原寸ピッチャー」「原寸キャッチャー」
・サントリー DAKARA TVCM 「食事+送別会」「夜ふかし+スープ」篇

藤原紀香の結構式をちゃっかり広告ネタにするあたりは大阪ノリ健在という感じだが、
昔に比べると大阪独特の濃さは少し薄まってきている印象。
このところの大阪の景気の影響もあるのかな。

それでも、こうして眺めてみるとコピーの秀作が多いとあらためて感じる。

かつては大阪の元気な広告が何かと話題になった時代もあっただけに、
日本全体がしょぼんとなってしまった今年、来年こそ大阪あたりから
元気回復の火をつけてほしい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

SEOの目的は「強く、わかりやすく魅力的な企業の創造」

影浦誠士氏の新刊「SEOブランディング」の中の一節。



その言葉通り、多くのSEO業者の検索エンジンの上位表示が目的になってしまう
現状を憂い、本来のSEOとは、きちんとユーザーの求める情報に対して
期待を裏切らないサイトを愚直に作り上げていく重要性を説いている。

SEOブランディングというと、どうも流行りのSEOとブランディングをくっつけて
てっとり早く注目を集めようとしているような印象を受けるけれど、
読んでみる前と読んだ後では180度印象が変わった。

氏の掲げる「SEOブランディング」とは
検索エンジン最適化と経営最適化をクルマの両輪のような存在とし、
SEOのために事業戦略の見直しを踏まえた経営の最適化を図り、
事業に特化したウェブサイトのコンテンツ整備に注力することで
SEOのさらなる強化につながっていく。
SEOによってネット上における企業ブランドの浸透を図ることによって、
結果として経営がより強化されていく。
そのサイクルを常に回し続けることによって経営改革につながっていく
としている。

SEOとは、SEOをそれだけで考えるのではなく、経営的にウェブサイトの充実を
重要課題として捉えることから始まるようだ。

本によると、著者の影浦氏は、ウェブコンサルティング事業を中心とした株式会社インフォクレストの
社長で、独自のSEO理論を武器として200を超える企業のウェブブランディングに
寄与しているとのこと。

ひと頃、雨後のタケノコのごとくSEO業者が出現したが、どうやらその時代に終止符が打たれ
淘汰の時代に入ったように思う。
企業側も短絡的にの検索エンジンの順位に右往左往するのではなく、
じっくり腰を据えてユーザーの求める情報を提供していく姿勢が大切ということだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

住宅会社のマーケティング参考書、3冊。

最近書店で見つけて読んだ住宅会社のマーケティングの参考書。

住宅会社に勤めている方はもちろん、住宅会社をクライアントとする広告会社の人間にも
おすすめ。

1冊目は、「顧客関係づくりで家は売れる!―“自分顧客”を育てるCRM入門」

住宅会社にとって必要な顧客との関係づくりについて教えている。



2冊目は、「REVIVLE~地域(人間)密着くちコミ感染マーケティング」



正直書店にもあまり並んでいないし、本のデザインも嘘っぽい。が中味はどっこい
住宅会社のマーティングヒントが満載。

3冊目は、「不動産営業マニュアル~売れるメール営業」



こちらは上2冊とは違って、メールに特化したマーケティング手法を紹介。

いずれもマスマーケティングではなく、地道な顧客との関係づくりを追求している。

不景気でまともに住宅・不動産会社には逆風が吹いている、そんな中だからこそ
参考にしたいヒントがこの3冊にはぎっしり詰まっている。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

清水勝男氏の、勝ち取るプレゼン術。

清水勝男氏の新刊「夢を勝ちとるプレゼン」を読んだ



清水氏は、もと電通の営業マン。電通なのでAE(アカウントエグゼクティブ)と呼ぶべきか。
FIFAワールドカップ2002のプロデュースを最後に5年ほど前に退職し、
今はティーオーダブリュー顧問、TOWプランナーズスクールという立場。

広告クリエイターが書いたプレゼンの本は数々あるが、
広告業界の営業マンという立場で書かれたプレゼンの本、というのはあまり記憶にない。

営業の立場だけに、方法論は別としてとにかく勝つことに終始することを目指している。
どんなに素晴らしい案であっても、最終的にプレゼンに勝たなければ世に出ることはない。
そのことを一番よく知っている人間が書いた本としてプレゼン指南書として新鮮に映った。

この本の中に書かれているのは、彼が35年の電通キャリアで築き上げた清水流プレゼン術。

まさに広告がいちばん元気な時代の、しかも最前線の
電通の営業マンならではのエピソードが満載。読み物としてもおもしろい。

参考になる点も多々ある。

たとえば彼の営業スタイル。とにかく担当クライアントには小さな情報でも持って必ず日参したという。

たとえばプレゼンのスタイル。よほどの制約がない限り、ABCの3本立てで案を用意した。
Aはオーソドックスな案、
Bは自分が本当にやりたいおすすめの案、
Cはちょっと行き過ぎだけど企画性に富んだ案。

最終的にAはつまらない、Cはちょっと行き過ぎ、やっぱりB案だねと話を持っていくためだそう。

選択肢は3本立てで。
世の中には1案しか持って行かないというスタイルもあるのに対して労力がかかるが、
何となく営業的だけどクライアント寄りに考えればベストだと感じた次第。
自分の方法論にも近いところがある。

キャリア的には最高の時は過ぎていると思うが、
清水氏はまだ彼のプレゼン行脚は終わっていないと語る。
今は人生最後のプレゼンに向けて準備中とか。
その答えはこの本で実際に読んでみてほしい。ちょっとかっこよすぎると思うが・・・

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

ロケ弁にも、不景気の影響。

週刊アエラの連載「ザ・視聴率」で鈴木おさむ氏が書いていた記事。

最近、テレビ局にも不景気の影響が出始めているそうで、
たとえば人件費削減のため、いくつかある出入り口のひとつが封鎖されたり、
番組出演者に出される弁当の値段が下げられたり、
そんなことで経費が抑えられているのだとか。
ちりも積もればではないけれど、そんな涙ぐましいやりくりで何とか成り立っているようだ。

でも、何かおかしい。気がするのは私だけだろうか?
確かにボーナスが抑えられたり、テレビ局も大変なのはわかるけれど、
未だに高給取りがごろごろしていて30歳前後で年収1000万円も当たり前の世界だ。
弁当代を抑える前に、手をつけるべき問題が山積みなのではと思う。

しかも、この弁当、薄給かつ激務が続く中で下請け会社の制作スタッフにとっては
数少ない楽しみのひとつ。

その楽しみまで奪われるとなると、モチベーションも大きく下がるのも当然だ。

撮影現場での弁当への気遣いで、それによってスタッフの動きが変わることも
何度も経験してきた。

たかが弁当ひとつ、そうテレビ局の人間が思うのであれば、
淋しい話であるが、また番組の不祥事が起きるかもしれない。

リアル・デザイン、今いちばん旬な月刊誌。

その昔は、「メンズクラブ」「ポパイ」「ブルータス」「ゲイナー」。
じゃあ今は?と聞かれると、迷わず「Real Design(リアルデザイン)」と答えるだろう。
自分にとって今いちばん旬な月刊誌だ。



ブルータスも変わらず読んではいるが、号によっては特集がとんがりすぎて
時についていけないこともある。

その点「リアル・デザイン」は、適度に流行りものが取り入れられていて、さりとて
アート過ぎず、ほど良いオシャレ度と読みやすさのバランスが心地よい雑誌。

そんな「リアル・デザイン」はアドマンとも距離が近く、時折広告デザイン関係の
特集が組まれる点も好きな理由のひとつ。

今月2月号もそんな1冊で、
特集タイトルは「2009年のデザインは、この人に注目です。」

巻頭では、いま勢いのあるクリエイターとして、期しくも同時期に独立した
佐野研二郎氏と森本千絵氏の二人の近況&作品紹介。

特に森本千絵氏はどんな広告作品を見ても「森本千絵」的世界観で
相変わらず素敵である。

また別冊付録では「三ツ星クリエイターズファイル」として、
佐藤可士和氏、森本千絵氏などをはじめとする注目のクリエイター70名の
紹介も。

デザインと言う観点で時代を斬って人気上昇中のリアル・デザイン。
どんな特集が組まれるか、次号が待ち遠しい数少ない雑誌である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

アーティスト平原綾香、役者としての潜在能力。

何かと話題の多かった「風のガーデン」が最終回を迎えた。

中井貴一の迫真の演技もあることながら、その氏を見送る父親役の緒形拳の静かなる
存在感が、この作品に深みを与えていた。
しかしながら、自らの寿命をある程度予感しての演技は役者の宿命とはいえ、心が痛む。

そんな中で意外と言っては何だが、光っていたのは中井貴一の最後の恋人役、
平原綾香の演技。


↑「風のガーデン」の主題歌「ノクターン」を含む平原綾香のニューアルバム

アーティストでありシンガーとしての平原綾香はすでに有名な存在
(この風のガーデンの主題歌、劇中歌も歌っている)であるが、
役者、平原綾香はほとんど無名。
はじめはこの「風のガーデン」の話題作りのためのカメオ的出演かと思っていたが、
中井貴一に力を与える重要な役割を担っていた。

歌もそうだが、静かではあるが、他の人間では置き換えられない独特の雰囲気があり、
どうやら役者としても一流になりえる力を持っていると見えた。

今後、役者としてやっていくのかどうかは定かではないが、
早く次回作を見たい、そんな気持ちにかられた次第。役者・平原綾香に期待したい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

仲畑貴志氏のぜんぶ、2冊同時刊行。

広告業界の良識、仲畑貴志。
彼の新刊が2冊同時に発売された。うち1冊をとりあえず買った。

買ったのは、
「みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。勝つ広告のぜんぶ 」
宣伝会議で3年に渡って連載されたものを今回の出版に合わせて加筆修正した1冊。



広告はどうあるべきか?広告人がどうあるべきか?
毎回、含蓄のある言葉と考え方で、思わずはっとさせられたことも度々だった。
あらためて1冊にまとめられると、さすが広告界の重鎮であることを思い知らされる。

若い人は知らないかも知れないが、仲畑貴志氏は1980年代、
糸井重里氏と並ぶコピーライターの2大スターだった人である。
糸井重里氏が広告現場から1歩引いたのに対して、今だ現役の仲畑氏は
その一貫した広告スタイルとともに、あらためて凄い人だと思う次第。

ちなみにもう1冊は
「ホントのことを言うと、よく、しかられる。勝つコピーのぜんぶ」



こちらはかつて出版された仲畑氏のコピー実績集に新たなコピーを加えたもの。
現役バリバリの若手コピーライターにとってはバイブル的な1冊になるだろう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

「プロのデザインルール」はコストパフォーマンスが高いデザイン参考書。

かつてコピーライターとしてコピーを書いたりディレクションしたりしていた時。

参考にする書籍がコピー年鑑やADC年鑑であったが、とにかく高い。
ほとんどが1万円以上、ゆえに個人では手に入れることが難しい。

弱小の広告会社ではそう何冊も揃えることはできない。というわけで
資料を手にするのに非常に苦労した思い出がある。

もっと安い値段であれば、個人で買うこともできるのに・・・といつも考えていた。

そんな積年の思いが解消された気がし、思わず個人で買ってしまったのが、
ピエブックスの「プロのデザインルール~会社・入社案内編」だ。



表紙からして、この手のデザインブックらしからぬカジュアルさ。
漫画チックなビジュアルにキャッチコピーは「一同、デザイナーさんに礼!!!」

さらには値付けが絶妙。3800円+税、という個人で買うギリギリの金額で、
これが4000円超だと個人では少しハードルが高くなりすぎる。

会社・入社案内を作るのに必要な、さまざまなデザイン手法や表現プランが
網羅されており、そのたぐいの案内を手がける人にとって大変役に立つ1冊になっている。

ちなみに私が買ったのは、シリーズの1冊目であるが、ちなみに
2はCI&ロゴマーク編
3はDM編
4はカタログ編、と現在4巻が刊行されている。
今後もシリーズ化されていきそうなので、WEBサイト編とかを楽しみに待ちたい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

村尾隆介氏「小さな会社のブランド戦略」。

たとえば、勝間和代氏の本のようにを読んだ後に「めざせ、年収1000万円!」のような
ポジティブな元気が沸々と湧いてくる本もあれば、
この村尾氏の本のように、勝ち負けにあくせくするのやめよ!お金よりもっと
大切なものがあるんじゃないかな、と優しい気分になれる本もある。

個人的には村尾氏の本に出てくるような小さいけどらしさがある会社を応援したい。

さて村尾氏の「だれかに話したくなる小さな会社」に続く新刊、
「小さな会社のブランド戦略」。



その中に登場する「ラ・レーテ」という会社は、イタリアの「モンテ・イゾラ島」という
人口1700人の小さな島にある小さな会社だけど、なんとスポーツネットでは世界№1のシェアを持つ
ブランド企業。日本で開催されたサッカーワールドカップのネットもここの会社のものだった。

そんな、山椒は小粒でもぴりりと辛い企業がたくさん登場するこの本、
競争に疲れた身体と心に効果がありそうです。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

広告批評、最後の広告ベストテン。

30年の歴史にピリオドを打って、休刊秒読みとなった「広告批評」。

第332号の特集は、最後となる、2008年広告ベストテン



毎年この時期になると、さまざままなベストテンが発表されるが、
広告マンの私にとっては、この広告ベストテンが発表されると、
あぁ、今年はこんな年だったんだと、1年を振り返ることになる。

さて、その2008年広告ベストテンであるが、最後となる今年は、
「映像系キャンペーン部門」と「グラフィック・イベント型キャンペーン部門」の
2部門に変更された。

従来の「テレビCM部門」の裾野が広がってWEBの動画までひとくくりとされた点が
なにより今と言う時代を物語っている。

というわけで、その堂々1位は、ユニクロのUNICLOCK。
予想通りというか、数々の広告賞総なめで、またかといささか食傷気味ではあるが、それだけ
歴史に刻まれる作品となった証だろう。

以下、
2位:江崎グリコの「あ、大人になっている」。サザエさん一家のその後というやつだ。
3位:サントリー・ボスの「宇宙人ジョーンズ、地球調査中」
3位(同票):ソフトバンクモバイルの「白戸家の人びと」、犬のカイ君、大活躍。

こうして今年の広告ベストテンを見ると、CMに目新しさがなくどうも元気がないように感じられる。
TV局の減収減益と関係が深そうだ。

広告批評の休刊で、広告の一つの歴史が終わる感がある。
TVCMはこの先一体どうなっていくのだろう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

鳥居祐一氏「スピードブランディング」

ここのところ、ブランディング関連の書籍の出版が相次ぐ中、
同じブランディングを扱っていても、こちらは個人のブランディングをテーマとする本。

鳥居祐一氏の「スピードブランディング」。



過去に読んだ何冊かのパーソナルブランディング本の中ではピカイチの内容の濃さだ。

今の世の中で成功している人に共通していることは、自分ブランドの作り方に
長けているということ。その秘訣がここに詰まっている。

実はこの秘訣は、自分が求めるかどうかによって実現するかどうかが決まってくるもので、
鳥居氏曰く、とにかく定番と言える7つのステップを確実に踏み上っていくこと以外にない。

その7つのステップを簡単に紹介しておく。

1.肩書きを考える
2.プロフィールをつくる
3.ブログとメルマガを始める
4.ホームページをつくる
5.セミナーを開催する
6.レポートや小冊子をつくる
7.出版する

かねてからいろいろな人がパーソナルブランドづくりに掲げている
ブログ、セミナー、出版も確実に組み込まれ特に目新しいものはないが、
自らが徹底して実践してきた結果がここに書かれているので説得力がある。

ひとんどの日本人が、自分を主張することに抵抗を持っている思うが、これからの時代は、
その気持ちを捨てないと生きていけないだろう。
特に不景気の時代に突入した今、自らの身を自ら守るために、
意図的に個人ブランドづくりに励まなければならない時代がやってきたようだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

想像を超える、韓国でのキムヨナ人気。

いよいよ明日から始まるフィギュアスケートのグランプリファイナル。
地元韓国での開催と言うこともあって、キムヨナ人気がさらに過熱しているようだ。

キムヨナ


キムヨナは、すでに韓国では国民的アイドル。
何でもCMの出演は10本以上、しかも1本当たり7000万円の契約金というから驚き。

日本での浅田真央人気も相当なものがあるが、韓国でのキムヨナ人気はその上を行っている。

肝心のグランプリファイナル、
キムヨナのホームだけに絶対負けられないところであろうが、はたして勝者は?
まずは明日のショートプログラムでイニシアティブを取った者が優位に運ぶだろう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

無印良品がグローバルサイト「MUJI GLOVAL」をオープン。

何を隠そう、何十年来の無印ファンである。

ファッションから文房具、食品まで、無印良品の店へ寄る時間ができると
立ち寄って購入している。
特に、100円のシャープペンは何本買ったかわからないくらい。
ノンブランドなのがブランド、そんな価値に賛同するからだ。

さてその無印良品が、最近グローバルサイト「MUJI GLOVAL」を開設した。

無印良品グローバルサイト
a href="http://www.muji.com/" target="_blank" title="無印良品グローバルサイト">無印良品グローバルサイト

「MUJI GLOVAL」は無印良品のコンセプトを世界共通のトーンで伝えていこうというもので、
あらためて世界戦略を推し進める意思表示であると考える。

日本ではコストパフォーマンスの高さが売りであるが、イタリアなどでは高級ブランドと
位置づけられてる無印良品。

このグローバルサイトからどんなメッセージが発信されていくのか、
無印良品の新たなステージが楽しみである。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

ピエ・ブックス「企業力とデザイン」

広告やデザインと関わる人間にとってはなじみの深い出版社ピエ・ブックス。
渋いがセンスの良い本を数多く出している。

そのピエ・ブックスが出版した「企業力とデザイン」を読んだ



帯には、
500年もの歴史を持つ老舗企業「虎屋」はなぜ今も成長を続けられるのか?
目に見えない価値を伝えるブランディングは成立するのか?
地域の埋もれた技術を活性化したクリエーターたちの役割とは?
企業のポテンシャルを引き出したデザインの力を、現場の声とビジュアルで追う。とある。

そんな視点から紹介されているのは、
虎屋+葛西薫
タカタ+佐藤卓
トランジットジェネラルオフィス+中村貞裕
ウンナナクール+宮田識
榮太樓総本舗+岡部泉 など
いずれも、こだわりを持つ企業とアートディレクターの組み合わせ。
それぞれの企業が今日ある理由がなるほどと理解できて興味深く読むことができた。

企業30年説などと言われますます寿命が短くなる企業が多い中で、
虎屋など500年の時を経ても生き残る企業がある。

その違いはいったいどこにあるのか?
経営者にはこの本を読んでぜひ感じ取ってもらいたい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

障害乗り越えた、フィギュアスケート鈴木明子選手にエールを。

先日のフィギュアスケートNHK杯で、見事2位に入った鈴木明子選手。

鈴木明子選手

聞くところによると、大学に入学した年に、原因不明の摂食障害に陥り、
食べ物を口にすることができず10数kgもやせてしまったという。

驚くべきはここから先。摂食障害を克服するには最低でも3年くらいかかると
診断されたそうだが、彼女は3年もフィギュアスケートを離れると、好きなフィギュアスケートを
続けることが難しくなるとし、練習を続けながら、自らの克己心で見事克服したらしい。

浅田真央選手や安藤美姫選手のような天才肌の大輪の花もいいが、
鈴木選手のように数々の困難を克服した遅咲きの花もある。

遅咲きの花は、じっと耐えて咲いた分、逞しさも一塩でちょっとやそっとでは
枯れない強さを持っている。

昨日開催された地元愛知県のフィギュアスケート選手権でも断トツの演技で
見事優勝を飾った。
鈴木明子選手の今後にエールを送りたい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

栗原幹雄氏、面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。

「ほっかほっか亭」の創業者のひとりでありながら退社。
その後、フレッシュネスバーガーを立ち上げた栗原幹雄氏が書いた本が、
“面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく”、だ。



彼曰く、世の中には二つのタイプの人がいるそうで、
一つは、何事も始める前にすべて計算しないと行動に移さない「計画先行型」の人。
もう一つは、先のことはわからなくても、やれそうなことから行動に移す、
「実践行動型」の人。

栗原氏は典型的な後者のタイプだそうで、今や210店舗を擁する
フレッシュネスバーガーの立ち上げも、ある空き物件にたまたま出会ったことから
始まる。
その後の彼の行動は自分の信じる道をひたすら正直にまっすぐ走ってきた結果だ。

その積み重ねが、最終的に大きな実りになった。

最初から計算づくで始めていたのであれば、ここまで成長することはできなかったと
振り返る。

仕事で成果を上げるには、まず自分がその仕事に興味や関心を持つことが
大切で、これは絶対条件だとする。
そんな彼の哲学が、この一冊の中にはぎっしり詰まっている。

本物の哲学は混じりっけなしの本物の味につながる。まさにフレッシュネスバーガーそのものだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

他社チラシ価格照合制度、西友で始まる。

今日12月4日から西友が始めた「他社チラシ価格照合制度」。

何かと言うと、お客様が他社のチラシを持参すると、もし西友の商品が
そのチラシに掲載されている価格より高かった場合、その差額を西友が負担するというもの。

ヤマダ電機だとかコジマ電機だとかがやっている家電品の値引きと同様と考えてよい。
家電品の割引が日常消耗品まで実現するようになったものだ。

ウォルマートの傘下にあり経営再建中の西友であるが、
まさにこの他社チラシ価格照合制度は
ウォルマート譲りのエブリデイロープライスを地で行くものであろう。

但し、家電のような高額商品であれば何となく理解できる訳であるが
数十円の日常消耗品まで対象となると、仕入れはどう考えるのだろうと
経営そのものの考え方を聞いて見たくなる。

当然他社も黙認しているわけではなく、
ジャスコやイトーヨーカドーもすばやく対抗策を打ち出しているようだ。

いずれにしても健全な形で低価格が実現されるのであれば
消費者としては歓迎すべきであるが、そこに働く従業員の生活もあるわけで、
結果うまくいかずパート社員が整理されるような事態が起きるのであれば
何のための他社チラシ価格照合制度」なのかと言わざるを得ない。
今しばらく動向を見守っていきたい。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

見田村元宣氏「儲かる!会社に一瞬で変わる」

税理士の世界も随分様変わりをしているようで、インターネットを営業に取り入れた
新しいタイプの税理士が業績を大きく伸ばしているようだ。

見田村氏はその先頭を走っていると言ってもいい一人で、最近のPULL営業の基本でもある、
ホームページ、ブログ、メルマガ、セミナー、出版を駆使して活躍している。

そんな見田村氏が新刊「儲かる!会社に一瞬で変わる」を出版した。



この本は独立から今日まで、困難を乗り切り大きく飛躍した成功の道のりを
どのように達成したかのノウハウを惜しみなく教えてくれている。
しかも税理士のみならず、マーケティングの実践書として誰にも参考にできる
内容になっている。

この本の中に紹介されている松下電器の代理店の社長がセミナーで語ったという
エピソードをひとつ。

この圧倒的な業績を上げている社長が儲かるための企業秘密を隠すところなく
全部話したところ、松下幸之助が「そこまで話してしまっていいのですか?」と
訊ねたという。
その時の社長の応えは「大丈夫ですよ。皆さん、やりませんから。」

これを受けて見田村氏は、セミナーで「いいことを聴いた」と思いながら
聴いたことを実践する人は極めて少ないとし、
世の中で稼いでいる人はみな「行動して」おり、「行動して」いない人は、
稼げていない、違いはそれだけだと結ぶ。

そう、彼の成功物語は、すべて成功するまで「行動した結果」なのである。
地道に続けること、デジタルの時代になっても、いやデジタルの時代だからこそ、
大切であると、私も学ばなければならない。

ちなみに彼のノウハウは本書のマーケティングにも活かされてようで、
ベストセラー街道まっしぐら。 ※本日アマゾンで2位。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

天野祐吉氏「広告も変わったねぇ。」

広告批評が来年の4月号を持って30年の歴史に終止符を打つ。
広告のひとつの歴史が終わった感があり、寂しく思う人も少なくないだろう。

その広告批評の初代編集長である天野祐吉氏が著した新刊
「広告も変わったねぇ。」を読んだ。



天野氏は、映画界で言えば淀川長治氏のような存在、厳しいメッセージの裏には
常に何倍もの優しい思いやりの心が満ち溢れている。

その天野氏が、「広告の今」を伝えるべく、広告業界を代表する5人と対談した内容が
中心。

ちなみに5人は、
小学館の「ピカピカの一年生」で一時代を築いた電通の杉山恒太郎氏
サントリー「伊江門」CMの演出家、東北新社の中島信也氏。
「明日の広告」の著者、電通のコミュニケーションデザイナー佐藤尚之氏
WEBイベント、マイクロソフト「ビッグシャドウ」キャンペーンで有名なGTの伊東直樹氏
新潮文庫「Yonda?」のコピーライターの谷山雅計氏

感心するのは、天野氏のWEBの理解力。
それぞれWEBのコミュニケーションに一家言持つ5人と対等に渡り合って意見を交わしている
のには正直驚嘆する。

天野氏の引き出し力により、広告コミュニケーションの今から先の流れが
わかりやすくまとめられた。
混沌として変化の激しい広告界にとって、その功績は大きい。

PS:本書内で、本人もブログで言うように、
佐藤尚之氏のはじめてのこと(顔写真)を見ることができる。
自分で書かれる似顔絵にそっくりだった。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

グッドデザインカンパニーの仕事

名前がいい、いかにも好感の持てる仕事をしそうな会社名。

なぜかそんな印象で昔から名前を聞いていたデザイン会社、
それが「グッドデザインカンパニー」だ。
デザイン会社と言うと、なぜか尖ったエッジの効いた名前が多い中、
他社との違いを明確にしたという点で、ネーミングの勝利という感がある。

その「グッドデザインカンパニー」が、独立10周年を記念して本を出版した。



題して「グッドデザインカンパニーの仕事」。

代表、水野学氏が、広告づくりにおいて大切にしていること。

NTTドコモの「iD」広告
ラーメンズのブランディング
中川政七商店のりブランディング
湯野浜温泉「亀や」コンサルティング etc
代表的な作品の作法、などを多岐に渡って紹介している。

多岐と言うのは、ただ携わった業種業態が多いと言うだけでなく、
こうやってあらためて10年を俯瞰して見せてもらうと、
ブランディングから温泉旅館のコンサルティング、TVCMから装丁まで、
あふれんばかりの才能を開花させてきた経緯がよく理解できる。

その名の通り、デザインとくくれるものであればすべてが扱い業務のようだ。

業種業態、担当ジャンルは変われど、決してぶれることのない、
グッドデザインカンパニーらしさ。
2800円と微妙に値が張ることに一瞬躊躇したが、
買って損のない1冊となった。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

FC2Ad