アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

DVDブック「華麗なるバレエ」、小学館より刊行。

熱烈なファンと言う訳ではないが、クラシックバレエの舞台を機会があって時々見る。

クラシックバレエは台詞がなく身ぶり、表情で展開を表現していくのであるが、
どうしても基のストーリを知っていないと今ひとつ舞台にのめりこめない。

わかりやすい解説本があったらいいのに、と思って探すのだが、
なかなかこれだというものが、見つからないでいた。

そんな中、刊行されたのが小学館の「華麗なるバレエ」DVDブックシリーズである。
過去にオペラや歌舞伎のシリーズを刊行しているだけに、
そろそろとクラシックバレエのシリーズも思っていた矢先だ。



第一弾として「白鳥の湖」、以降、
ジゼル、ロミオとジュリエット、眠れる森の美女、ドンキホーテ、コッペリア、ラ・シルフィード、
海賊、ラ・バヤデール、くるみ割り人形、と続々と刊行される。
いずれも定番中の定番であるが、バレエ芸術の見る百科事典とも言えるラインナップだ。

第一弾の「白鳥の湖」は、キーロフ・バレエ(マリインスキー・バレエ) の優美な舞台。

日本でなかなか根付かない“鑑賞するバレエ”、これを機会に
少しでもファンが増えるといいと思う。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

アナログ型ワンマン社長の憂鬱。

仕事柄、いろいろな企業の社長にお目にかかる機会も多いが、
最近気になることがある。

ひと頃(5年くらい前)、元気の良かった社長が、最近急激に勢いを失っていく傾向にあることだ。
社長の勢いがないということは、イコール会社の業績も良くない。

その社長の共通キーワードは、
「たたき上げ、精神論主義、いけいけ、攻めの経営、ワンマン・・・」あたり。

そのようなタイプなだけに、人前でも平然と社員や下請けを大声で怒る。
周りの意見を聞く事もなく自分の信じる道をひた走る。
当然自分を批判しないイエスマンだけが自分の周りに集まることになる。

勢いを失った理由は、インターネットの進展とも無縁ではないだろう。
そのような社長なだけに評判は良くない。その良くない評判が急激なスピードで
お客の間にもどんどん広まっていくからだ。

処方箋はまず自分が退くことだと思うが、たたき上げで築いてきた会社だけに
なかなか退くこともままならず、ひとつ間違えば倒産の憂き目にあうことも想像できる。

企業30年説というものがあるが、結局、社長の賞味期限も最大30年くらい、いや
時代の変化がさらに速くなっているだけに20年くらいが限界か。
特に自分本位のワンマン社長には即刻退場が求められている。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

広告主と広告会社、それぞれの視点での広告論。

プレゼンが夕方だったので、その足で久しぶりに名古屋駅の三省堂書店に寄った。

プレゼンの感触は散々だったが、広告関係の新刊本を2冊手に入れた。

1冊は、広告主の立場から広告論を長きに渡り書き、話してきた
三田村和彦氏が書いた「広告心得」。



広告が効かなくなったと言われる理由を、ベテランらしく厳しくしかし時に暖かくまなざしで
広告主、広告会社に向けて語っている。

第1部:誰のための広告か
第2部:いま広告に一番必要なものとは?
第3部:逆風時代に生きる広告人に告ぐ
以上、3部で構成され、広告界全体を活性化させるためにまず
広告主が動かなければ何も始まらないとし、広告主への熱いエールで締めている。

もう1冊は、博報堂エクスペリエンスデザイン著の「リアルヂカラ」。



広告会社の先頭を走る両雄のひとつ博報堂のブランディング専門チームが書いた、
今この時代のブランド戦略・コミュニケーション戦略を実践的に提示する本だ。

インターネットを核としたコミュニケーション戦略と言うと、
電通が一歩も二歩もリードした感があるが、新たにイニシアティブを取るべく
満を持して出版した、博報堂の意気込みが感じられる。

広告業界により一層の逆風が吹きだした。今まで何とか踏ん張ってきたが、
今回ばかりはそうはいかない勢いの強さだ。

いっそのことこう考えてはどうか?
目先の勝ち負けに一喜一憂しているうちに
全体のパイが驚くほど縮小していることに驚くのではなく、
そろそろ全体が一丸となって不景気の時代の広告の必要性を啓蒙すべき時期ではないか。
真っただ中に身を置く者として(開き直りも含めて)強く憂う。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

アメリカで、テレビ視聴時間が過去最高を記録。

一瞬「あれ?」と思うようなデータをマーケジンの記事で読んだ。

アメリカでもテレビ離れが進んでいるというのが常識のように思っていたが、
どうもそうではないようだ。

データは、アメリカの視聴率調査会社ニールセンが発表した
“A2/M2 Three Screen Report”の調査結果のテレビ視聴時間。

スリースクリーンと言うのは、テレビ、パソコン、携帯電話」のいわゆる三種の画面。

2008年の第3四半期の平均的なテレビの視聴時間は
ひと月あたり142時間(1日あたり4時間45分)で、前年比では5時間増加している。

日本での「テレビ離れ」とは相反して、アメリカではテレビをつけている時間は
減るどころか増え続けているのだ。

2007~2008年のテレビシーズンの間に、家庭でテレビを利用した時間は
1日平均8時間18分となり、Nielsenが調査を開始した1950年代以来、
最も高い数値となっている。
また、増加するインターネット利用によって、その3割はテレビとインターネットの
同時視聴(ながら視聴)となっているそうだ。

第3四半期の利用状況を年代別に見るとテレビ視聴が最も多いのは
65才以上で、ひと月あたりのテレビ視聴時間は196時間23分、
視聴時間が伸びた理由は、オリンピック、大統領候補の指名争い、金融危機など
大きいニュースがあったことが挙げられる。

このデータを見ていて、
今は少し下がったがガソリン代の高騰で外出、特に遠出が減ったこと、
そして経済の先行き不安等の影響で、ひょっとしたら日本でもテレビの視聴時間が
増えることがあるのかもしれないと思ったりした。
テレビ視聴時間と景気の関係が気になる次第。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

「デザインとコピー」。デザインノート№22の特集。

誠文堂新光社の隔月刊誌「デザインノート」。

毎号特集が楽しみなわけだが、今号は特に興味深い1冊となった。

特集は「デザインとコピー」、アートディレクターとコピーライターの関係性と、
そこから生まれる仕事の数々を数組の名コンビを中心に紹介している。



過去、デザイン、コピー、それぞれの特集は数あるけれど、
コピーとデザインをひとつのものとして捉えた特集は珍しい。

考えてみれば、新聞広告にしろ、ポスターにしろ、デザインによって、
コピーがさらに伝わるようになるわけで、デザインがなければ伝わるものも
伝わらなくなるだろう。

登場するのは、いずれも時代を作ってきた名コンビ。

ライトパブリシティの細谷巌と秋山晶、
副田高行と仲畑貴志の超ベテランから
水口克夫と谷山雅計、
ワイデン+ケネディの米村浩と佐藤澄子まで
それぞれの広告観、クリエイティブ作法の違いがわかっておもしろい。

秋山晶のロンサムカーボーイ、
仲畑貴志の丸井百貨店、など
自分がコピーライターだった頃に必死にボディコピーを書き写した広告が
載っており、昔を懐かしく思い出した次第。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

バッハ幅氏の「本と出会う環境づくり」。

有限会社バッハを経営する幅 允孝(はば よしたか)氏。
彼の仕事は、書店のプロデュースやインテリアショップのブックコーナーの選書。

かつて情熱大陸に出演した時は、ホテル内のライブラリーのプロデュースもやっていた。

幅氏とバッハは、年を経るごとに本にまつわるあらゆる仕事をさらに多彩に展開してきている。

本好きにとってはまさに究極の憧れの仕事かも知れない。

spbs01.jpg
↑「そこでつくってそこで売る」出版社、それが「SHIBUYA PUBLISHING&BOOK SELLERS」

例えば、このSHIBUYA PUBLISHING&BOOK SELLERS。
本選びのセンスはもちろん、インテリアや建築のセンスも同様に試されるわけだ。
ある意味、生きてきた人生で培われた、あらゆる趣味の良さが顔をのぞかせている。

この職業、まさにコンセプトの勝利とも言える職業だろう。
本の持つ可能性を拡げる、幅氏の次なる展開が楽しみだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

コピーライティングの参考書、2冊。

今はもうほとんどコピーを書く機会はないけれど、仕事柄コピーとは無縁でいられない訳で、
時々コピーライティングに関する本を読む。

ここのところ立て続けに2冊、コピーライティングの参考書とも言える本に出会った。

一番目は、今話題のジョン・ケーブルズの名著「ザ・コピー・ライティング」。



監訳者が神田昌典氏で、彼の紹介もあってか、この手の本には珍しく、しかも3200円という
高価でありながら、広告関係者以外にも幅広く、爆発的に売れているようだ。

ジョン・ケーブルズはコピーライターの神様とも称される名コピーライターで、
この本の初版はなんと1932年、今から70年以上も前に書かれている。

もちろんインターネットもない時代、もっと言えばマーケティングのような考え方も
なかった時代である。しかしながら、ここに書かれている内容のほとんどが
今この時代にも十分通用するコピーライティングの基本作法だ。

二番目は、有田憲史氏の「売る」コピー 39の型。



この本、「売る」コピー 39の型は
武道に型があるようにコピーライティングにも基本の型があり、
その型を覚えればある程度のコピーを書けるようになるとして、
39に分類してその型を教えている。

こちらはわかりやすく今すぐにでもコピーを書きたい、書かなければならない人に
おすすめである。

80年代のコピーライター全盛時代を知る身としては、
コピーライター自体が絶滅危惧種のような気がしないでもないが、
それでも広告にはいつの時代でもコピーは必要不可欠である。
だからこのような本が世の中に出てくることは素直にうれしい。

どうせなら、コピーだけで成立する広告を考えて世間を驚かせてみよう。
と、昔はそんな夢を描いたっけ・・・・。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

松下智明氏「会社のカベ 3億、10億、30億越えの戦略」。

前作、目指せ!売上30億円「営業エンジン」が会社を動かすに続き
社長が会社を成長させる過程でいかに壁を乗り越えるか、そのポイントを
わかりやすく教えてくれている。



本書の特徴は、自社で活用できるよう、ワークシート集がついていること。
自社の状況を書きこんでいけば、自然と戦略を組み立てられる。

船井総研のカリスマコンサルタント五十棲氏も書いているが、
やはり会社の成長には、売上3億、10億あたりをどう乗り越えるかにかかっているようだ。

そして、3億あたりが、社長が営業の現場を離れて社長業に専念すべきタイミングとも
見受けられる。

この壁をすんなりと乗り越えられれば、一気に10億、
そして10億の壁をすーっといければ30億までは勢いで駆けあがれそうだ。

一方で、このところ倒産件数も増えてきている。
とにかく経営者は一生大変である事は間違いない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

指南役、「考え方」の考え方

「考え方」の考え方。
かのホイチョイプロダクションのブレーンでもある指南役の新作。



企画に必要なのは才能ではなくノウハウ。をコンセプトに、
凡人にもできるアイデアの考え方を、ホイチョイゆずりの
すっきりわかりやすい文章で教えてくれている。

内容は、
始動(スタータキット)
環境(シチュエーション)
技術(テクニック)
品質(クォリティ)の4章で構成されており、それぞれ豊富な実例つきなのもうれしい。

その中の1例を紹介しよう。

考え方16:タイムリミットは30秒
「エレベーターピッチ」を例に出し(エレベータピッチとは、エレベータに乗っている30秒の間に、同乗する偉い人にアイデアを話し、認めてもらうプレゼン術)、30秒で説明できない企画など、
そもそもアイデアではないとし、シンプルなアイデアの重要性を説いている。

そのほかにも、プランニングに携わる人にとっては目から鱗の企画術がめじろおしだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

USPマーケティングの、ウリ力。

加藤洋一氏が書いた「御社の売上を増大させるUSPマーケティング~ウリ力を強化する差別化戦略」を読んだ。



自らのキャッチフレーズを戦国軍師とし、WEBサイトでは、「勝機は我の中にあり」という
タイトルのUSPの深淵が理解できるムービーを流している、加藤洋一氏。

彼のコンサルタントのテーマは、「USPマーケティング」。

USPとは、ユニーク・セリング・プロポジションの頭文字の略で、
いわば企業や個人の他にはない固有の強みのこと。

知っているようで意外と知っていない自社の強み。
知らないまま経営をし、苦戦している企業、お店が多いとか。
加藤氏は、このUSPをしっかり掴み全社共有することで今の売上をアップすることができるとする。

もともとUSP自体は昔からある考え方で特別新しいものではない。
加藤氏はそれを現代のマーケティング手法として蘇らせ企業に活用させている。

加藤氏が書いたこの本「御社の売上を増大させるUSPマーケティング~ウリ力を強化する差別化戦略」は、そのエッセンスを惜しみなく公開し、
さらに考え方だけではなく、USPの見つけ方から広告としてどのように形にするかの使い方まで、
実例をまじえて紹介。

自らのビジネスを棚卸して今日からでも実践できる、まさに経営の実用本である。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

小泉今日子は永遠のアイドル。

40歳、母親役も板についてきた小泉今日子。

このところ、映画以外にも積極的な活動が目立つが、
この11月28日、歌手として5年半ぶりのニューアルバムがリリースされる。

タイトルは「ナイス・ミドル」



ナイスミドルとはまた男っぷりのいいタイトル。
彼女の生き方に共感する同世代のクリエイターたちがこの新作に多く携わっている。

若い頃は、人形のような創られた感があって、それはそれで、
一世を風靡したアイドル像であったが、
このところは肩の力も抜けて自然体が似合う憧れの大人の女性像となった。

永遠のアイドル、小泉今日子は、今日もアイドルの王道を歩く。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

JTのTVCM「思いやりの扉」

JT(日本たばこ産業)のTVCM「思いやりの扉」篇

久しぶりにこういうTVCMを創りたい、というTVCMに出逢った。



たばこを売りたくてもたばこのCMを打つことができず、
何かと肩身が狭い想いをしているであろうJTであるが、
このCMは売る商品がない分、客観性を重視した美しいCMに仕上がっている

レディとジェントルマンの国、イギリスにある
「次の人のために、扉を開けて待つ」というマナーを、
思いやりの心の象徴として客観的な視点で淡々と描いている。

思いやりの心が失われつつある日本人にとって、
ある種の気づきを与えてくれる。それも決して押し付けではなく。

こういうCMがもっと増えれば、CMの未来は決して悲観的なものではないだろう。
ほどよい温度、心地よい距離感。創り手の技量、懐の深さを感じる。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

10万円か、8万円か。副収入本の新たなマーケティング手法。

かたや時枝宗臣氏の「ほったらかしで副収入を月10万円増やすしくみ」。



かたや田中千瑞禾氏の「寝ている間に全自動で副収入が月8万円儲かるしくみ」。



今書店へ行くと、この2冊が大抵隣り同士に並んでる。
10万か8万か、その違いは?
似たような本で、どちらがどっちか見比べているうちに、
結局どっちがどっちだったかわからなくなってしまう。
最後はどっちか一冊を買ってしまう、言いかえれば
必ずいずれか一冊を売るという新しいマーケティング手法なのかも知れない。

似たような体裁なのは、両人がインターネットビジネススクール「インターネット副業塾」を
共同で運営している関係だからだ。
失礼だが、内容もほとんど大差はない。多分同じノウハウがベースになっているから
ある意味そうなって当然。
読んでの正直な感想であるが、いずれか1冊読めば事足りる。
(しいて言えば、2万円高い分、時枝氏に軍配か・・・)
だから先の並べて置いてある手法を勘ぐってしまうのだ。

さて、汗水たらして働いても数10万しか稼げない世の中で、知らない世界ではパソコン1台で
月何百万もアフィリエイターが稼ぐ現実。

知識があるなしでこうも裏表のような現実が待っているのがインターネット社会だ。
身を置いてみないと一生そんな世界があることを知らないままだろう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

新たな社会活動?偽ニューヨークタイムズ紙、なんと120万部。

12日、ニューヨーク市内の路上で、「イラク戦争終結」「ブッシュ氏を国家反逆罪で起訴」などの
見出しで、何から何まで本物も真っ青のそっくりぶりで、
偽ニューヨークタイムズ紙が配布されたという。

偽ニューヨークタイムズ紙

その数、なんと14ページのカラー刷りで120万部。
6ヶ月かけて制作され、数1千人のボランティアを動員して配布した。

どこから見ても想像を超えたビッグスケールで、実現までには相当の労力が
費やされたと想像に難くない。

ブッシュ政権への批判と新たに誕生する新政権をオバマ氏に託した理由を
念押ししたかったと偽新聞を作った「ザ・イエス・メン」は取材に対して答えている。

ここまで徹底されると、潔さまで感じるし、新政権に委ねる強い意志も伝わってくる。
新たな社会活動とも取れなくはない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

電通、純利益43%減。

電通の9月期中間連結決算が発表された。

売上高、前年同期比4.9%減の9486億円
純利益、43.8%減の81億1100万円。

予想通りと言うか、天下の電通に於いても景気後退の影響は否めない。
特に広告事業が低迷という。

利益減の理由は子会社の株式売却に伴う44億円の特別損失を計上したことの影響が大きく、
逆にこの程度の売り上げ減で済んだということは、脱広告がうまく進んでいる証とも
とらえることができるだろう。

聞くところではテレビ局もこのところ売上の落ち込みが大きく、
次の決算発表では各局ショックな数字が並びそうだ。
間近に迫った民放の完全デジタル化も、先延ばしを真剣に考える時期に
入ってくるのかも。

私の回り、業界至るところで景気減速の傷痕が痛々しい。

昔から、不景気になると真っ先に削減されるのが3K(広告費、交通費、交際費)と
言われてきたが、
反面、景気後退期に広告費を削減した企業ほど、景気回復時に企業の成長が
鈍化しているというデータも発表されている。

はたして広告費を経費と考えて削減すべきか、はたまた投資として削減しないか、
こういう時代こそ、経営者の戦略と経営手腕が問われている。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

佐藤義典氏「白いネコは何をくれた?」

猫のイラストの表紙。
一見愛猫家の書いた本、たとえば「ネコ鍋」のような本と見間違う体裁。

そんな本「白いネコは何をくれた



実際はりっぱなマーケティング書で、著者佐藤義典氏が、
前作「実践マーケティング戦略」で提唱した戦略BASiCSを
より噛み砕いた物語形式であらわした本だ。

なぜ白いネコかというタイトルの所以であるが、
白いネコはこの物語の主人公である、サンデー広告社営業マン日向実直(さねなお)に、
戦略BASiCSをひとつひとつ教える、しゃべれるネコ。

日向実直はこのネコの教えにより成長、最後は戦略BASiCSを自在に操り、
見事大手広告代理店、ギガ広告社に打ち勝ち、化粧品会社の大型プレゼンを
勝ち取るというストーリー。

前作がやや理論先行でわかりにくかった反省を生かしてか、本作は
物語形式で読みやすく自然と腹に落ちる感じで仕上がっている。

広告会社を舞台にしていることもあって、特に広告関連の仕事をしている人に
とっては一度は読んでおいて損はないそんな一冊だ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

田原祐子氏「70倍自動化営業法」

田原祐子氏は営業戦略コンサルタント。

そもそもは、子供が手離れした後に、外資系人材派遣会社の派遣社員から
新たなキャリアをスタート。
その後、オール電化住宅の拡販スタッフとして1%のシェアを70%に伸ばした実績から
「オール電化のカリスマ」と呼ばれているそう。

現在はコンサルタントとして、全国各地でセミナーを開催し、のべ10万人以上の
営業マンにコンサルティングを施してきている。

本書「70倍自動化営業法」は彼女の新作。



先の1%を70%まで伸ばした「究極の仕組み」を紹介している。


究極の仕組みとは、

(1)営業の自動化
(2)口コミの自動化
(3)販促の自動化

以上で構成され、3つの連鎖によって売上目標を達成するもの。

田原氏は、営業が苦しく大変なものだと感じているのは、
おもに仕組みを知らないことから生じていると断言し、
もともと営業嫌いだった彼女自身も、この仕組みを考え出したことにより
営業の面白さと醍醐味が分かるようになり結果につながったという。

押しつける、売りつけるではなく、商品のUSP(ユニークセリングプロポジション)を伝え、
最後の選択はあくまでお客様にゆだねる。
そんな営業の姿。
営業能力とはテクニックや天性の才能ではなく、仕組みから生まれるとあらためて実感できた。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

神田昌典氏「成功者の告白」

今や旬のベストセラーの書き手、勝間和代氏も絶賛するカリスマコンサルタント神田昌典氏。

彼の「成功者の告白」をあらためて読んだ。



あらためてというのは、この本は4年ほど前に出版され、すでにビジネス書の定番とも
なっている本であり、自分自身の書棚にも並んでいる。
しかしながら、当時はなぜかゆっくり読むという機会のないまま、はっきり言って
眠った状態だった。
最近、勝間氏の紹介文を目にする事も多く、あらためて読むに至った次第。

一言で言って、「凄い本」。読むときの立場によっては人生を変える影響を与える本だと思う。

副題に5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語、とあるように、
会社を辞めて起業した社長がその過程で出会うであろう様々な壁、苦労、喜びを
物語形式で展開しつつ、経営とはの革新に触れていく。

一気に読破できるほど読み物としても完成度は高い。

起業直後の経営者にとっては、自らの現状の確認に、
そしてこれから起業を目指す人にとっては、進路の踏み絵的存在として
十分に活用できる実践的な一冊。
すでに文庫化もされているので、まだ読んでいないという方にはぜひおすすめする。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

ウイルコ、障害者割引郵便の不正利用(!?)

石川県白山市の印刷・通販会社のウイルコが、障害者団体の定期刊行物に適用される
郵便料金割引制度を利用してダイレクトメールを低料金で送っていたというニュースが流れたが、
博報堂がウイルコに委託した家電量販店の広告付き封筒約1100万通も同様の方法で
低料金発送されていたことが発覚した。

新聞記事は、明らかに不正利用、と書いている。
ちなみに、この制度を利用すると、通常120円の料金が8円に割引されるそう。
今回の家電量販店の場合に当てはめて計算してみると、
なんと12億円もの費用が浮いたことになる!!

新聞記事によると、
博報堂の広報担当者は、ウイルコから「制度上の問題はなく、障害者団体のためにもなる」と
説明を受けた、と語っている。続けて、「結果的に顧客を混乱させており、認識が甘かった」とも。

記事によれば、あくまで博報堂は被害者である。
が、博報堂ともある会社が全く問題がないと考えていたわけではないだろう。
逆に言えば、ある意味確信犯でもあるように思えてならない。
法の網をくぐりぬけても競争に勝たなければならない、その考えが招いた結果と言えないか?
他人事ではないだけに、業界全体が戒める必要がある。

ちなみにウイルコのにゅーすりりーすによると、広告代理店から不正利用をすすめられたようだ。
どこの広告代理店とは書いていないが、もし万が一、博報堂からであったりしたら、
新聞記事は、誤報もいいところだ。

以下、10月28日に出されたウイルコのニュースリリース

報道等で問題とされております「低料第三種郵便物」の取り扱いにつきましては、
広告代理店から「いくつか制約条件はあるが、それをクリアーすれば法律的に問題はない。
費用の一部は福祉にも還元される」と紹介され、その趣旨に賛同し採用を決定致しました。
従いまして、この制度を曲げて利用する意図は全く無く、今年の10月1日、新聞社の取材を受けた際に、この制度の本来の趣旨に照らし問題があるとの指摘を受けました。
制度本来の趣旨から逸脱した可能性に気付かなかったことは、企業として深く反省いたしております。
その結果、多くの皆様方に多大なるご迷惑をお掛けすることになってしまいましたこと、心からお詫び申し上げます。

今後、弊社は不適切な「低料第三種郵便物」の利用は一切致しません。

内部調査委員会からは、現状違法性は確認できないものの、社内手続的に万全の態勢であったとは言いがたいとの指摘を受けております。引き続き、再発防止及び問題点の早期発見を主眼に、外部の有識者を加えコンプライアンス態勢の点検を行い、さらなる向上を図って参ります。

以上

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

やりがいのある仕事を市場原理のなかで実現する!

渡辺正裕氏が書いた新刊、「やりがいのある仕事を市場原理のなかで実現する!」を読んだ



渡辺氏は、日経新聞社からコンサルティング会社「プライスウォーターハウスコンサルタント」社を経て独立。有料ニュースサイト「MyNewsJapan」を立ち上げた。

経営的には順調で現在は黒字経営を続けているとか。
日本でも数少ない有料ニュース配信の成功例だ。

内容の中心は、
やりがいのある仕事と収入をいかに両立するか、
そのために必要なビジネスモデル構築力をいかにして身につけるか。
そのベースとなる考え方を提示している。

会社の歯車となって貴重な人生を無駄に過ごすことを一刻も早く辞めて、
多くを望まないのであれば、自分のやりたい仕事で収入を得る道を求めるべき
と彼は主張する。

渡辺氏にとっての生きがいとは、
自分が伝えるべきニュースを誰に縛られることなく世の中に発信していくこと。
そして強い意志のもと、有料ニュース化と言う道で収入と見事に両立させた。

自らの実践を通して、同じ道を歩もうと考える人々に勇気と希望を提供する。
この本は、そんな水先案内役となり得る一冊だ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

オバマ氏圧勝、「私はできる」

きょう、アメリカの大統領選挙が行われ、予想通りオバマ氏が当選、
初の黒人大統領が誕生する。

オバマ氏は地元イリノイ州シカゴで「ついにアメリカに変革が来たという決定的瞬間である」と
勝利宣言をした。

サブプライムローン問題にはじまった世界的不景気もオバマ氏にとって
追い風になったような気がする。

混迷の時だけに、変革を実行できる若い力を求められたのではないか?
マケイン氏は年齢的に見てもパワーに欠ける印象が否めない。


以下オバマ氏の演説論旨冒頭(毎日新聞より引用)

アメリカでは、すべてが可能であることを疑い、民主主義の力に疑問を呈する人がまだいるなら、今夜がその答えだ。今度の選挙は違うと信じて、投票所に並んだ人々の列が答えだ。老いも若きも、共和党支持者も民主党支持者も、黒人も白人も、同性愛者もそうでない人も、健常者も障害者も、すべてが出した答えだ。我々はアメリカ合衆国(の一員)なのだ。


長い道のりだった。だが今夜、今日の決戦を経てアメリカに変革が訪れた。

この勝利は皆さんのものだ。私は最初から大統領に最も当選しそうな候補者だったわけではない。金もなかったが、労働者たちが5ドル、10ドル、20ドルと献金してくれた。極寒の日もうだるような暑さの日も見知らぬ人の家のドアをたたいて回った人々のおかげで選挙運動は力を得た。人民の、人民による、人民のための政治が滅んでいなかったと。


メッセージひとつ比べても、日本の新総理とはたいそうな違いだ。
リーダーはかくあるべきと改めて教えてくれる。

世襲が当たり前のように続く日本からは
オバマのようなリーダーは永遠に生まれない気がする。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

HARBS(ハーブス)の甘く切ない物語。

たまたまであるが、立ち寄った本屋のビジネス書棚で偶然この本と出逢った。

「HARBS誕生物語 ハーブスと私」



名古屋発で全国展開しているシフォンケーキで有名なHARBS(ハーブス)の
元取締役、そして社長夫人であった山田幸枝さんが書いた本。

元取締役、そして社長夫人であった、と書いたのは、実は
取締役は社長であった夫に解任され結果離婚にも至ったからだ。

その本人が書いたHARBSの物語なので、さぞかしドロドロとした話かと考えつつ
読み進んだわけだが、もちろん内輪話に近い暴露もあるが、
全体的にはハーブスの誕生から発展過程でのさまざまな人たちとの出会いを描いた
心温まる話が多かったので少しほっとした。

というのも、実は私自身、幸せな時代のご夫婦に
広告の仕事でお世話になったことがあるからだ。
その当時は和気あいあいとした雰囲気に理想の夫婦像を見た気がした。
と同時に少しばかり出来過ぎのような違和感も覚えていた。
今にして思うと、その時の自分の感覚が正しかったのかも知れない。

本に話を戻すが、
いろいろあったけれど彼女の中で今はいい思い出として位置付けられ、
最後は「そう、いつだって、時間は前にしか流れない。」と締めくくられている。
その前向きさが、清々しさにも似た読後感を与えている、そして
人に生きることの素晴らしさを教えてくれる。

ハーブスのケーキのおいしさの裏側にあった甘く切ない物語。
ケーキを食べる前に、知っておいても損はない。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

今なぜ地域ブランドなのか?よくわからないあなたに。

ブランド総合研究所の田中章雄氏が書いた新刊、
それが「事例で学ぶ地域ブランドの成功法則33」だ。



なぜ今地域ブランドがこうも話題に上るのか?
その理由を極めてわかりやすく教えてくれる、ありそうでなかった貴重な一冊。

そもそも地域ブランドへの取り組みが盛んになったのは、
2006年4月の「商標法改正」がきっかけで、このときの目玉が、
「地域団体商標」が認められるようになったことかららしい。
地域団体商標、よく知らなかったけど、そうだったんだ。

これまで地名を含むものは原則として商標として認められなかったものが、
その申請が認められるようになった。

たとえば地域ブランドブームのきっかけとなった「関さば」・関あじ」「松坂牛」などもそのひとつ。

いいことばかりのような地域ブランド、地域団体商標であるが、
考え方・使い方によっては両刃の剣となることも。

そのあたりを冷静に記しているこの「事例で学ぶ!地域ブランドの成功法則33」は、
ほかの本にはない特徴。

中国食品に対する不信がぬぐえない今、地域ブランドには追い風が吹いている。
その追い風に上手に乗るためには、単なる金もうけの材料として飛びつくのではなく、
いいものをひとりでも多くの人に紹介したいという想い、地域を愛する想いなど、
心の底から湧きあがってくる使命感が必要かも知れない。

いずれにしてもビジネスライクだけではうまく行かないだろう。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

映画の日と土曜日とレッドクリフ公開日。

今日11月1日は映画の日。
しかも滅多にない土曜日と重なった。

おまけに超大作「レッドクリフ」の公開初日でもあって、映画好きにとっては、
嬉しいことこの上なしの1日である。

映画1本が1000円。1800円でも見ない訳ではないが、この景気低迷の折、
1000円は嬉しい。単純に行動しようと思うのは、
やはり1800円は高いと思っている表れか。せめて1200円あたりが妥当だと
個人的には考える。

今日の入りを見ても正直1000円でも観客が押し寄せるような状況には程遠いわけで、
料金の見直しを強く求める次第。

さて肝心の「レッドクリフ」であるが、三国志の赤壁の闘いを描いたもの。




監督はあのジョン・ウー。
カメラに向かってピストルの弾が向かってくる映像で有名な監督だ。

それだけに戦闘シーンの描き方は凄い迫力、まぁ100億円の製作費をかけての
迫力だけにやや微妙であるが・・・

気になったのはエイベックスの配給でやたらエイベックス色が目立ったこと。

主題歌もエイベックスのalan。

そう言えば2,3日前のプレミアショーでもエイベックス系歌手・タレントのオンパレードだった。

お金の掛け方ももちろんであるが、新たな試みで力の入り具合も半端ではないということだろう。

映画は2部作で、パート2は来年4月の公開と言う。

今回のパート1はあくまでイントロダクションという感もあり、パート2と合わせて
見ないと少し片手落ちという印象も禁じえない。

三国志の完全映画化とリリースにはあるが、
レッドクリフ、エイベックス発のエンターテイメント大作として
見た方がしっくりきそうだ。

テーマ:徒然なるままに… - ジャンル:ブログ

FC2Ad