アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

本当にクライアントのためになるのか?

恐らく永遠のテーマだろう。

よく聞く営業の決め言葉が、「クライアントが言ってるから・・・」

その先に言葉はつながらないので推測になるが、
おそらく「制作は文句を言わずにやればいいんだよ!」だろうか。

確かにクライアントの言う通りにやれば、会社の利益にはなるだろう。
あくまで目の前の、という注釈がつくが。

長いスパンで考えたらどうだろう?
クライアントの言う通りやったけど、やっぱり売上にはつながらず貢献できなかった。
経験上、そんなケースが多々ある。
そんな時にかぎって、どうしてあの時言ってくれなかったんだ、と身勝手なクライアントは言う。
行き着くところ、クライアントは離れて行ってしまう。

自分たちの仕事はあくまでクライアントの成果につながることが大切だ。
クライアントのためになることによって、自分たちも成長でき、会社にも
安定した利益がもたらされる。

「クライアントが言ってるから」と平気で語る役職者がはびこる背景に、生半可な成果主義がある。

利益貢献のみで役職を与える無謀さが、無能な役職者を生んでいるのだ。

仕事が取れることと部下を育てられることはイコールではない。

判断ミスの昇進が、社員のモチベーションを下げ、結果どんどん悪循環を招く。

そんな役職者は、年を経てやがて有能な部下からダメの烙印を押される日がくるだろう。
その時に気づいても後の祭りだ。

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プレゼンが終わった

広告会社にはつきもののプレゼンテーション。
勝てば天国、負ければ地獄。
ひどい時は立ち直れないほどのダメージを受ける。

今日ひとつプレゼンが終わった。

1か月ほどの戦いの日々だったが、時間はあっと言う間に過ぎ、気がつけばプレゼン当日。
しかも出発間際までバタバタして結局リハーサルもできなかった。
たっぷりと言っていいほど時間があるのにもかかわらず毎回こんな結末になる。
段取りの問題なのか、こだわり過ぎなのか。どうなのだろう?

時々思うのは、プレゼンにかける膨大な労力だ。
お金に換算するとおそらく裕に100万は下らないだろう。
負ける時は、そんな貴重な労力が瞬間に無駄になる。

つくづく厳しいビジネスである。
だから要領の悪い広告会社は儲からないのである。

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宣伝会議インターネットマーケティング&クリエイティブフォーラム名古屋に参加して

今日、6月24日火曜日。名古屋で宣伝会議のインターネットマーケティング&クリエイティブフォーラムが開催された。
名古屋でここまでの規模のマーケターを対象にしたイベントははじめてと記憶する。
ひと頃のネットバブルを体験した人間としては、まさにバブル再燃という感じだ。

振り返ってみれば、インターネットバブル弾ける前夜。1999年くらいか。
名古屋でも東京のビットバレーの影響を受けてミッドバレーなるインターネット関連会社の集まりが熱狂とともに開催されていた。

しかし、バブルが弾けて潮が引くように、だれもいなくなった。
唯一といっていい生き残りが今回セミナー講師ともなっているマザーの八十住氏くらいでは
あるまいか。まことに感慨深い。

さて今回のフォーラムであるが、名古屋からはマザーのほかにタービンインタラクティブ、アクアリングの計3社がセミナー講師に。(雑誌サムシングの流れだろう)
その中で、タービンの志水氏の話を聞いたが、本来であれば広告会社が話すべき内容であった。
コミュニケーション戦略構築の主役が広告会社からWeb制作会社へ移行している証だろう。

志水氏いわく、時代の変化のひとつとして「どことパートナーを組むかが問われる時代になった」という話があったが、中小の広告代理店(あえて広告会社でなく)と組むと言う選択枝は恐らく限りなくゼロに近い%だと感じた。

そのほか、気になったのは三晃社とグレイワールドワイドが提携して生まれた三晃グレイのプレゼンテーション。テーマはケータイを活用した絆マーケティングであったが、ジュニアの常務はどう見てもアナログの人としか見えず存在感が薄かった。

いずれにしても、広告会社の競合は実は広告会社だけではなく、本当の脅威はWeb制作会社だとあらためて実感した次第。

宣伝会議インターネット&マーケティングフォーラム名古屋

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上司に必要な人間力。「小さな会社“大繁栄”のノウハウ」を読んで

船井総研のコンサルタントの書いた本をこのところ数冊読んでいるが、
船井のコンサルタントにいずれも共通するのは、基本を大切にしていると言うこと。

つまり、当たり前のことではあるが忘れがちな心がけ的なことを、
仕組み化して習慣化できるようにコンサルティングしている。

その積み重ねが、時間が経過すると、知らず知らずに会社の体力になって競争力に転化される。
だから船井総研のコンサルティングは中小企業で評価されるのだろうと感じる。

業績が厳しいとどうしても金になればという意識が働くが、大切なことを
忘れてしまうと結局長続きはしない。忘れないようにしたい。

前置きが長くなったが、船井総研の執行役員・上席コンサルタントの唐土新市郎氏が書いた、
小さな会社“大繁栄”のノウハウを読んだ。

先に書いたように、ついつい忘れがちな仕事の基本エッセンスがてんこ盛りだ。
その中で、唐土氏は西郷隆盛の言葉を紹介している。
「功績のあった者には俸禄(お金)を、徳のある者には地位(役職)を」

つまり、いくら売上を上げている者でもそれによって地位まで与えると間違うことがある。
地位は、あくまで人間性で与えるべきだということ。
売れれば何でもいい、の会社ではいずれ立ち行かなると言っている。
まさにその通り。私も同感する。
今自分を見失いそうになっている社長、役員にはぜひ一読をおすすめしたい。

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マーケティング・リテラシー 知的技術の方法

前作「CM化するニッポン」の過激な語り口で話題となった谷村智康氏の新作、
マーケティングリテラシー。

マス広告がいかに世の中で通用しなくなっているか?
広告の内側にいただけに的を得た、相変わらずの鋭い切り口。

例えば、こんな記述。

繁華街を埋め尽くす広告は、「認知こそが広告である」「その積み重ねが消費につながる」と
考える時代遅れの広告屋の錯覚です。
それは「テレビゲームに没頭すると、ゲーム脳になる」というのと同じ短絡です。
「広告脳」モデルの信奉者は、建物の外壁や地下街の柱や電車の改札口などの空いている
スペースを見つけると、ビジネスチャンスと考えて広告を貼り付けていますが、もう、
消費はそんな単純な情報発信では動きません。

どうですか?

時代遅れの広告屋!“キツー”、そんな言葉が広告代理店社員からは聞こえてきそうです。
そんな単純な情報発信!テレビ第一と思っている(未だに)広告代理店幹部のプライドが
何を~!と叫ぶでしょう。

でも。
残念ながら、言われていることは100%、その通りだと思います。

旧来のアドマンは素直に受け入れて、謙虚に行動を変えるべきではないか?
古い鎧を脱ぎ棄てて、社員にそろそろ新しい指針を示す時ではないのか?

そんなきっかけにこの本がなればと思う次第。
とにかく一度読んで自らの置かれている現状を俯瞰して見る事をおすすめします。

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凄い人には凄い読書術

世の中で凄いと言われる人は、凄いと言われるだけの技術を持っている。

例えば読書術。

3色マーカーで線を引きつつ読む人もいれば、一切書き込みをしないと言う人もいる。
ちなみに前者は斎藤孝氏。後者は勝間和代氏。

そういった、それぞれの読書術の比較が興味深い週刊東洋経済の最新号、
それが、最強の「読書術」 どう探し、読んで、活かすか!だ。

その中の多くの人に共通するのは読むスピードが圧倒的に速いこと。
勝間和代氏などは1ページを8秒で読むと言う。

さらに続けると、彼らに共通するのは想像を超えた出版量だ。
結局のところ、アウトプットが多い人はインプットも多い。という法則が
ぴったり当てはまる。

じっくり読んで参考にしてみたい。ただし速読で。

東洋経済、最強の読書術

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アルバイト女学生の憂鬱

新入学生がお店に初々しさを醸し出す4月。
初々しさが馴れ馴れしさに変わってくる5月。
6月ともなると、もう古株という落ち着きだ。

しかし、今日、某丼チェーンを訪れると、いかにも今日入りました的なアルバイト女子大生がいた。
なんだか季節はずれの感があるこの時期に。

注文をとる声も聞き取れないほどの小声。まるで注文を拒絶しているかのようだ。
当然のごとく、古株の男子店員には、行動一つ一つに小言を言われている。
客のこちらも委縮してしまわんばかりの勢い。
女子大生もますます声を発することもできない状態。

そもそもファーストフードショップで働くこと自体、彼女には不向きのように思えた。
何か事情があるのか?

しかし冷静になってよく考えてみると、いまどきこんな女子大生にはお目にかかったことがない。
結局、最後には清々しさすら覚えた。

つくづく時代が変わったなと感じた次第。
はたして良い方に時代が変わっているのか、はなはだ疑問を抱いた1日だった。

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バレエ団のマーケティング

BS-iで「熊川哲也 復帰への300日」の再放送を見た。

バレエ人口は驚くほど多いのに比して、お金を稼げる国内バレエ団は数えるほど。
しかもそんな状況なので当然、プロとして収入を得て生活しているバレエダンサーもほぼいないに等しい。
そんな中で唯一と言ってもよい、お金を稼げるバレエ団が、熊川哲也が監督・プリンシパルを務めるKバレエカンパニーだ。

そんな熊川がこともあろうか舞台で重傷を負って、踊ることができなくなった。
番組はその復活までを追ったドキュメンタリーである。

普段バレエと縁のない人も多いかもしれないが、日本のバレエ事情、そしてバレエ団の裏側が窺えて興味深く見ることができた。

Kバレエは、熊川のワンマンカンパニーで、主役の降板=払い戻しの嵐となったらしい。

会社経営でもよく言われることであるが、一社の依存率が高い会社ほど、その会社からの仕事がなくなった時は即倒産の危機となる。だから、日頃から売上が分散するよう配慮が必要だと。

今回の熊川の降板危機も、会社経営に共通するものがあると感じた次第。

会社経営同様、彼一人に依存することはマーケティング的に考えるとあまり良い状況ではない。
やはり次の主役を育てることが、カンパニーとしての安定のためには急がれるのだろう。

彼にとっては、それに気づく良い機会だったのかもしれない。
彼は言う。「No pain,No gain」

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研修・勉強会に思うこと。

Webマーケティングの知識習得のために、会社でネット勉強会を主宰している。
と言ってもせいぜい月に2回、年間にして24回、24時間程度だ。

これだけでどれだけレベルアップできるかというとはなはだ疑問。

それでは何のための勉強会か?

私自身は、気づきの場、発見の場と位置付けている。

自分の至らなさに気づく。自分の力不足に気づく。勉強の必要性に気づく。
新たな自分の可能性を発見する。広告の未来を発見する・・・・

となれば、勝負は、勉強会内の時間ではなく、それ以外の時間となる。
自分のウィークポイントをいかに日頃の勉強で埋められるか?
そこに尽きるだろう。
成長したい気持ちに何らかの火を点けることができれば、勉強会の成果となる。

もうひとつ、教える側にもメリットはある。
それは、教えると言う行為を通して、自分の考えを再整理できるということだ。

継続することには正直労力がかかるし、手応えもなかなか伝わってこない。
というわけで、超ポジティブ思考でいくなら、もうひとつメリット。
それは、忍耐力が養われるということになるだろう。

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“デザイン”で躍進、出版社。

(えい)出版社と言う密かに注目している出版社がある。
real designや北欧スタイルなど、雑誌を中心に出版。

北欧スタイル


コンセプトはデザインで、うまく今日のデザインブームに乗った格好だ。
どの雑誌を見てもエディトリアルデザインのセンスは格別で、
明らかに同種の雑誌を大きくリードしている。

また、Webサイト、通販とも上手に連携させており、これからの出版のサバイバルに一つのヒントを呈している。

出版不況と言われるが、コンセプトをはっきりさせて強みを追求した結果、
しっかり利益を上げているであろう好例だ。
この先の展開に注目していきたい。

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量から質のマーケティングへ。

今更ながらという感じではあるが、ここへ来て量販店のマーケティングが大きな壁にあたっているように思う。

例えば家具店。かつてのオールターゲットで幅広い品揃えの大型店は軒並み大苦戦を強いられている。

つまり広く浅くの店より、狭くても深い、個性のはっきりした店が選ばれている。
デザイン系のコンランショップやライフデザインショップのD&Departmentの人気はその好例だろう。

いい時代を知っている量販店にとって、難しいのは量のマーケティングが企業全体に染みついているところだ。
狭く深くに移行しようと考えても、商売が成り立たないと考えて二の足を踏んでしまう。

まずは不安を拭い去り価値観を変える、マインドの転換が何より必要になる。
よく見るとお手本はまわりにいっぱいある。
謙虚かつ素直に学ぶという姿勢が重要だろう。

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「好きな仕事」でないとサバイバルできない。

斎藤孝との対談本「私塾のすすめ~ここから創造が生まれる」の中で、梅田望夫氏が
、これからのワークスタイルについて話していること。

梅田氏は過去の著作「ウェブ進化論」「ウェブ人間論」でも一貫して書いているが、
今と言う時代は、ITの進化によって、どこでも仕事ができるようになった。
それは、イコールいつでも仕事ができる時代になったということ。

彼曰く、仕事とオフの概念が変わりつつある今、結局やっている仕事が好きかどうかが大きな分かれ目となり、好きでない仕事の場合は、好きでやっている人と格段の差がつくと考えている。

確かに自分自身もインターネットに関わった以降、それを痛感してきている。
仕事を嫌々やっている社員・部下を見たりするとイライラがより強くつのるようになってきた。
特に業績が厳しい会社にあってはこういった社員の存在は悪循環を助長するだけであろう。
そう思ったりする。
いいのか悪いのか、ワーカホリックなどと非難された反省からの合理主義的考え方がまた通用しなくなってきた。
結局、仕事以外に喜びを見つけて過ごしていけるほど景気は良くない現実。
仕事に対する価値観が問われる時代になってきている。

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