広告業界、マスコミ業界を騒がせた「TVCM崩壊」。
インターネット業界にとっては福音書的存在でもあるようだ。
日本語版の出版以降、彼らからTVCMが利かなくなったという言葉をよく耳にする。対広告会社の図式では、クライアントを説得する重要な材料となっている。
しかし。現場にいる人間としては、確かに間違っていないとは思うが、反面、まだまだTVCMの効果は、使い方によっては他の媒体では置き換えることができないイニシアティブを持っている事も実感している。
要は使い方なのではないだろうか。
最終的な目的がアクションということであれば、TVCMで認知を挙げるだけでなく、それ以降の動線が重要であり、そのためにはWebを核としたコミュニケーションの全体設計が必須だ。クリエイティブうんぬんの前に、的確な設計図を描くために全体を俯瞰して見る必要がある。そのうち、コミュニケーション設計士のような職業が生まれるかも知れない。