アドマン(元)のブログ「広告会社~バーチャルとリアルの狭間で」

名古屋の広告会社に働いていた元アドマンのブログ。広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

セカンドライフ初

セカンドライフ日本語版(ベータ版)が登場して、相変わらず巷を賑わせているが、登場間もないせいか、このところ初とつくサービスがIT系のニュースでやたらと目につく。

日本初の接近保証型広告、
日本初の賞金付き翻訳コンテスト
日本初の住宅展示場サービス・・・

この住宅展示場サービスを覗いてみた。
リリースには、SIM「house島」に構築された3D建築物による住宅展示場を展開。とあるが、
建っているのは、とりあえず、ある住宅メーカーの一棟だけ。もちろんこれから続々増えていくと言うことだろうが、何となく、訪れた感じは閑古鳥が鳴いているようだ。
http://www.secondtimes.net/news/japan/20070920_intercultus.html

このサービスに限らず、セカンドライフ内には世間の騒々しさとは裏腹にこのような状態が多い。3Dの完成度(負荷からみるとやむを得ないのであろうが)の低さもあるが、情緒を重んじる日本人の感性には少しl距離がある感じがする。

話は戻るが、この1棟だけの展示場、いささか手抜きといった感は否めない。オープン直後のせいか家具もない。うるさい営業マンもおらずゆっくり自由に見られることが売りのひとつとあるが、いささか手抜きの言い訳のようにも聞こえなくはない。
どうやら日本初ということでの話題性獲得が狙いのようであるが、出展社にとっては逆効果となることはないのだろうか?冷静にみると、安易にブームにのっかった形での初だけが売り物では、ブランドへの影響も大きいのではと考える。

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体験価値

しばらく前になるが、東京まで出向いて「ネットマーケティングフォーラム」なるものに参加した。聞くと見るは大違いで、まさに今のWebマーケティング手法、技術を体感できた貴重な機会だった。
生で体験することは、そこにある空気をまさにその瞬間に呼吸するということに他ならない。と、あらためて実感した次第。これはどこまでいっても、おそらく技術が進化しても、Webで言う疑似体験では絶対に味わえないことだ。
そう考えると、あくまでWebで提供できる体験価値というものは、疑似であるということを受け入れて考える必要があるだろう。仕事上、どうやってその体験をシュミレーションさせるか悩むところであるが、そこを突き詰めていけば、新たな発想が生まれるかも知れない。
いささか逆説的ではあるが、そのヒントをつかむためにも、クリエイターの立場としては、これからリアルの体験をもっと大切にする必要がある。

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ランキングの時代

ミシュランガイド東京表紙


ミシュランガイドの東京版が出版された。アジア初、もちろん日本初ということで、ここのところマスメディアでの取り上げられ方も異常なほど多い。広告の金額に換算すると、いったい幾らになるのだろう。この発刊をきっかけに、食を中心に、ランキング付けがちょっとしたプチブームになっている気がする。
こういったランキングを見て気になるのは、ランク付けの基準である。
TVの場合、視聴者はその基準より、どうしても表面的なランキングに左右されてしまう。マスコミとしては単なるブーム同調ではなく、慎重さも必要であろう。
少し横道に逸れるかもしれないが、考えてみれば、会社における社員の査定も一種のランキング付けだ。この場合のランキングは即収入に影響するため、単純に楽しむわけにはいかない。この評価によっては、社員のモチベーションを大きく左右する事にもなる。一時、成果主義がもてはやされた時があったが、その功罪をめぐっては罪の方が大きかったというのが今の結論のようだ。
ランク付けの基準にはくれぐれも慎重さと客観性を願いたい。

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人の器

少し前に読んだ本で名前は覚えていないが、「人は、自分の器以上の仕事はできない。」と書いた本の事を思い出した。
つまり、よりレベルの高い仕事、よりスケールの大きな仕事をするためには、まず自分自身の器を大きくしなければならないと言うことらしい。私もその通りと思っている。
それでは、器の大きさとは何だろう。
今この年齢になって思う器の大きさ。それは、まず人の痛みがわかること。
自分の主張をする前に、相手が今どんな気持ちでいるか。相手が何を悩んでいるか。その気持ちを慮ることができれば、器は自然と大きく育っていくものだ。
かく言う私、最近ある人の悩みを聞いて自分の器の小ささを痛感した。もっと早くわかってやらなければならなかった。まだまだ修行が足りない。

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「伝える」と「伝わる」

コピーライターとして広告会社に入った頃、広告業の役割をこんな風に教えられたことがある。「広告業とは、企業が描いている商品やサービスへの思いを、企業に代わってわかりやすいメッセージに替えて消費者に伝える翻訳業である。」と。
翻訳業。少し気恥ずかしいところもあったが、意義のようなものを理解できた気がした。
その当時書いたコピーを時々思い出すことがある。確かに伝えたい思いが前面に出て力作であったかも知れない。しかし、力が入った分、ひとりよがりの感はぬぐえない。考えてみれば「伝える」という行為は、あくまで書き手側のアクションであって、受け手の立場に立っていない。やはり大切なことは、水がしみ込むように「伝わる」ということであろう。
いみじくも今日お目にかかった住宅会社の社長からこんな話を聞いた。「広告で美しく飾れば飾るほど、社員とお客様の距離が遠ざかっていく気がする。大切なことは自分たちの思いがいかに伝わるか、そのためには泥臭くても役に立つ情報であればいい。」
その瞬間、気がつかないうちに時々顔を覗かせる広告屋の本音が見透かされたような気がした。伝わることは難しい。

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広告代理店の限界、広告会社の可能性

最近社内で気になること。それは未だに「広告代理店の○○です。」と名乗る社員がいることである。。イコール、マージンで商売してますよ。と自ら宣言するような時代錯誤のふるまいであると思えるのだ。少なくとも意識がフィーに向いていればそんな言葉は出てこないはず。かのメガ広告会社は20年以上も前に代理店という看板は捨てている。

そんな折、広告会社に向けて船井総研が開催するセミナーの案内をWeb上で見つけた。
セミナー内容を抜粋すると、以下の通りである。

御用聞き営業脱却の時、課題解決型ビジネスパートナーへ。
大手寡占化が急速に進行する広告業界においては生き残りが難しい過渡期に突入しています。これを打破するキーワードは「発注」から「相談」へ、です。クライアントの「外注先」から「相談」されるポジションへシフトする必要があります。本セミナーは、広告会社の体質改善へのフォーマットをお伝えするものです。・・・
マスマーケティングからコミュニケーションへシフトした今、広告主の課題は単に広告を制作することではなくパートナーとして相談できる会社を探しております。これに応えられる組織と人材、商品を備えた会社が勝ち残る会社と言えます。
商品の魅力と、その広告を制作する人の力を最大限に引き出し、鋭いコミュニケーションを生み出す為には売り手発想ではなく顧客(消費者・広告主)発想、対応力重視営業から課題解決型営業へと体質改善を図らなくてはなりません。
また、とくに広告会社においては広告主から依頼される仕事の内容と、人材の流出入はダイレクトに関係する経営課題と言えます。・・・・

まさしく、これが広告会社として生き残る最大にして最短の道であろう。しかし最高に難しい道でもある。「わかっちゃいるけど・・・」長年しみついた成功体験はそう簡単に捨てられるものではないし、その一端が「広告代理店の○○」として顕著に表れるのだ。いずれにしても今が転換への最後のチャンスかもしれない。

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趣味は、書店めぐり

読書も好きであるが、それ以上に書店めぐりが好きである。久しぶりに書店に出かけると、通常で1時間、気がつくと2時間はざらである。となると買う本は目的買いではなく、衝動買いとなることが多い。今日は久しぶりに歩きで街に出たので、都合4店を回った。同じ書籍でも並べ方が違って、その考え方の違いを想像しながら眺めるだけでもおもしろい。当然、書店によってスペースの大きさも異なるので選ばれている本も違う。次の本屋でと思って行ってみると売っていないということも多い。しまった、さっきの本屋で買っておけばと後悔することもしばしば。これはと思った本は、やはり見つけた時に買うのが得策のようだ。買ったのは、宣伝会議発行の「ターゲットメディア・トルネード」と翔泳社発行の「MovableType Webデザインの新しいルール」。どちらも最後に行った名古屋駅の紀伊国屋書店にしか置いてなかった。こういうことがあるから書店めぐりは止められない。

≪よく行く書店≫
「らくだ書店」
「ザ・リブレット千種イオン店」
「三省堂書店テルミナ店」
「紀伊国屋名古屋店」
「イマジン中川店」

≪なかなか行けないけど好きな書店≫
「ジュンク堂名古屋店」

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「ウェブ時代をゆく」を読んで

大ベストセラー「ウェブ進化論」の著者、梅田望夫の新作「ウェブ時代をゆく~いかに働き、いかに学ぶか」を読んだ。副題にあるように先のベストセラー作と違って、主にこれからの時代を生き抜くすべを書いた実用書だ。
その中に、「「炭鉱のカナリア」というくだりがある。炭鉱では、先頭をゆくカナリアが毒に敏感に反応して死ぬのを見てからカナリアより毒性に強い人間たちは帰還する時期を決めたらしい。梅田氏は自らの「炭鉱のカナリア」力を発揮して、組織や仕事にこんな兆候があると危険だという注意事項を5つ挙げている。
(1)世の中と比べ、おそろしくゆったり時間が流れている組織は要注意
(2)毎日同じことの繰り返しで変化があまりない仕事は要注意
(3)新しいことを何もしないことが評価される社風は要注意。
(4)小さなことでも個に判断させず、判断の責任を集団に分散する傾向にある会社は要注意
(5)幹部の顔ぶれを眺めたとき、その会社に関するプロ(その会社の内部を知り尽くした人たち)ばかりが重用されている会社は要注意
なるほど、とうなづかざるを得ない。さて、私の「炭鉱のカナリア」力は、どうだろう?

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ボージョレーヌーヴォ、解禁。

今年もまた季節がやってきた。昨日(11月14日)、仕事で遅くなった帰り道、コンビニによったところ、解禁まであと1日とあり、棚に並べられたヌーヴォが黒い布に覆われて置いてあった。時、23時50分。おそらく10分後にはこの布が取り去られ、真新しい2007年ヌーヴォーが人目に曝されるのだろう。思い返せばヌーヴォにはさまざまな想い出がある。30代のある時にはしこたま浴びるように解禁後のヌーヴォを飲んで正体を失くした時もあった。さすがに歳月を経てそこまでの飲み方はなくなったが、この季節になるとなぜかその時の事を想い出す。1日開けてヌーヴォーを購入、さっそく飲んでみた。今年のヌーヴォは雨が少なくて好天が続いたそうで、フレッシュながらも少し濃い味わいがあり、おいしい。「もう今年も1か月あまりか・・・」ヌーヴォを片手に過ぎ去った季節を振り返る、忘れたい思い出も多々あるけれど、この瞬間ばかりはその味にしばし酔いしれたい。

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マルチウィンドウ族のTVCMに与える影響

ひと頃、ダブルウィンドウ族と称され、インターネットがTVの視聴スタイルに影響を与えていることが話題となった。それが今や「マルチウィンドウ族」である。マルチウィンドウとはすなわち、TV+パソコン+ケータイ、三つの情報の窓。私事で言うと、最近、個人用のノートブックを買い換え、本格的にマルチウィンドウ族の仲間入りをした。そして、TVを見つつ、気になるキーワード、企業をネットで検索をかけて調べる次第。当然のごとく、意識はかろうじてTVに向いているという状態で、必然的にTVCMの印象は、数年前に比べると全体的に薄くなってきている。そんな状況で、TVCMに注目させられる瞬間を振り返ってみると、音に対する反応が大きいと感じる。TVCMにおける音(BGM、SE、ナレーション)、ネット時代にもっと重要視する必要があるようだ。

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岡康道の中部電力CM

しばらく前に流れていた中部電力のコマーシャル。「私の息子は中部電力に勤めています。」というあれである。確かに日本を代表するクリエイター、岡康道トーン。しかし、このCMを初めて見たとき、微妙な違和感を感じた。率直な感想は、岡康道もどきである。まさか岡康道が作った訳ではないだろう。しかし、後にクレジットを調べてみると、岡康道のタグボートの作品であった。微妙な違和感は、辛口の岡らしくない、予定調和的なCMトーンだ。いかにもありそうな美談をひたすら美しいトーンで描いている。いつもの切れ味が感じられない。確かに半公共的な電力会社では、ネガティブアプローチは難しいかもしれない。しかしだ、ここまで媚びる必要があるのか、彼の仕事のファンだけに少し寂しさを覚えた。

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善き人のためのソナタ

遅ればせながらアカデミーの外国映画賞を獲得した「善き人のためのソナタ」をビデオで見た。
評判通り、一言で言うと、深い映画である。映像のトーンも、テーマも、心への響き方も。
しかし一番驚いたのは、この映画を作ったのが33歳の若手監督であること。
しかも、大学の卒業修了作品であるらしい。もちろん、はじめての長編映画である。
何もかも想像を超えていた。こうなると単なる経験はじゃまものにしか過ぎないかもしれない。
自分の仕事に関してもそう、あらためてキャリアって何だろうと考えさせられた。

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広告会社の未来は?

テレビCM崩壊。この本が業界に与えた影響は大きい。かく言う私も影響を受けた一人である。それまではうすうすという感じだったけど、この本が出て以来は、明らかに現実になってきている思いが強くなるばかり。実際、自分自身のこのところの生活を振り返ってみても、想起されるCMが二つ三つ挙げられればましな方である。広告業界に身を置いていても、これが現実である。はたしてこの先、TVCMはどのように変貌を遂げていくのだろう?どうせなら、このピンチをチャンスに変えていきたいと考えている。

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