バーチャルとリアルの狭間で

名古屋の広告会社で、広告とインターネットに携わる男が、時代の転換期で日々感じること、気づくこと、体験したこと、また、読んだ本や見た映画の感想などを思いのままに書き綴ります。

本好きのためのジュンク堂書店

会社の近くにないので、なかなか行く機会に恵まれないが、
少し時間があって、これだという本を探す時は迷わずジュンク堂に向かう。

魅力は何と言っても品揃えの豊富さ。
仕事柄、マーケティング、広告、デザイン関係の本を集中的に見る訳であるが、
ただ数が多いだけでなく、
本屋通いが日課のような私でも他の書店ではめったに見かけないマニアックな本に出会う。
その充実ぶりにはいつ行っても目を見張る。

こういったサプライズが、とても幸せな気分を提供してくれる。

その本を選んでいる、本が何より大好きな店員の姿が目に浮かんでくるようだ。
訪れるお客も、他の本屋より本へのこだわりの強そうな人が集まってきている印象。

願わくばもう一店、会社の近くにできてくれるともっと嬉しいのだが。
難しいだろうな。

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辰巳琢郎「道草のすすめ」

私と同じ獅子座、B型。

好奇心旺盛で、人に指示されるのが苦手な星の下に生まれた。

そんな俳優・辰巳琢郎が50歳の誕生日を機に
書いた本が、「道草のすすめ」だ。

若いうちは、俳優以外にも興味が趣くままにさまざな仕事に手を出し、どれも
大成せず、集中力に欠けると非難を浴びやすかった。
それがどっこい、年輪を経て人生の肥やしとなってくるから人生はおもしろいものである。

まさに円熟期に差し掛かり、道草こそ人生の糧と思わせる多趣味が真骨頂。
まだまだ人生これからと勇気づけてくれる。
力を貰える一冊となった。



著者:辰巳琢郎
発行:角川書店
定価:705円+税

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高橋正明編著「建築プレゼンの掟」

広告と建築、どちらもプレゼンテーションが重要であるが、
はたしてどんなプレゼンテーションをするのだろうと興味を持っていた。

そんな中、建築家のプレゼンテーションが実によく理解できる本が出た。
本書「建築プレゼンの掟」。



私自身が描いていたイメージよりはるかに長い時間をモデル制作より
プレゼンテーションに割いていることがわかった。

中村拓志や永山祐子の若手のホープから隈研吾、青木淳などの大御所まで、
話題の建築家のプレゼンテーションの奥義がぎっしり詰っている。

アドマンにとっても参考にできるポイントも多いので
ぜひ読んでみるといいと思う。

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松本拓也氏、「小さなニュースに火を付けて売る!」

小さなニュースに火を付けて売る!サブタイトルに「パワーブロガーはお客をこうつかむ」



パワーブロガーがお客をつかもうとしているかどうかは別として、
ともするとやらせ→炎上となりやすいブロガーを巻き込んでのプロモーションを
ある意味、プロフェッショナルとして計算づくで仕掛けている松本氏の
ノウハウ、経験が満載されたお買い得本である。

松本氏はもともとは電通のアドマン。
インターネットの創世記に、インターネットの可能性に感化され、
インターネットビジネスに身を置いた人だ。
今は奥さんと二人で、EAという会社を立ち上げ、ブログプロモーションを生業としている。

読んでみての感想であるが、
自らも月間10万アクセスを稼ぐパワーブロガーということで、
ブロガー心理をわきまえたブロガー誘導の姿勢に好感が持てた。

いずれも一家言を持つパワーブロガーを束ねてプロモーション効果を獲得することは
予想以上に計算が立たないもので、計算づくで言っても予想外の結果が起こることは
日常茶飯だと思う。

それだけに実践の結果がすべてともいうべき世界であり、挑戦を続ける氏の姿勢には
広告業界に身を置くものとして頭が下がります。

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探していた本、偶然の出会い。

つくづく想うことだが、本と言うのは見つけた時にその場で買わないと
その次がなかなか来なかったりする。

今はアマゾンとかのネット通販があって、以前ほどの事はないであろうが・・・

数か月前、たまたま通りがかった本屋で偶然出会った、
直木賞作家・角田光代の「明日はドロミテを歩こう イタリア・アルプス・トレッキング」。
BSの番組収録で訪れたイタリアアルプスのトレッキングの旅の発端から終りまでの
ドキュメンタリーで描いた本だ。

すでに発刊からは時間が経っていたが、本当に偶然の出会い、それまでその本の存在自体
知らなかった。

立ち読みでなかなかの本と思い買おうと考えたが次の予定があり急いでおり、
つい買いそびれた。

ところがだ。その後、どの本屋の角田光代の棚を見てもとんと見つからない。
まぁ、アマゾンで探せば見つかるのだろうが、本屋での出会いを尊重する私としては
なんとか本屋で出会いたかった。

ところが拍子抜け。
何気なく文庫本コーナーの平積みを眺めていたら、そこにその本はあった。
7月の新刊である。
悲しいのは文庫版発刊にあたり書名が変わっていたこと。
タイトルは「あしたはアルプスを歩こう」である。

ドロミテもイタリアも関係なく、すぱっとアルプスとくくってしまった。
なんとも文庫的で潔いが、深みがなくなってしまった気がする。
まぁ売上的にはこっちの方が売れそうであるが・・・

本は角田光代独特のユーモアが盛り込まれ、当初楽園的なイメージを抱かせた
トレッキングが、実は雪山登山であったことでさまざまな体験が待っている。
そこにまたさまざまな人間ドラマがあり、読後感にはすっかり前向きになっている自分がいる。
イタリア好き、山好き、旅行好きの方にはぜひおすすめする

さて、かように本との出会いには偶然の楽しみがある。
本好きはもちろんであるが、その辺の楽しみがあって本屋好きも多いのではと想う次第。

単行本↓


文庫版↓

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